口に合わない試食の感想を求められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E08で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 口に合わない試食の感想を求められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第8話では、仕事を探していたモニカが、チョコレートの代用品 Mockolate を作る会社の面接を受けます。その場で試食を勧められ、ひと口食べた後の感想を言うことになります。

味が好みでなくても、仕事の相手と親しい友人とでは、感想の言い方が変わります。食べた後の一言に絞って、モニカと友人たちのやりとりから、相手との距離によって変わる英語を見ていきます。

目次

「I love how it crumbles」と、味以外の点をほめる

面接の相手のラスタッターは、Mockolate を一切れ取り出してモニカに勧めます。

Mr. Rastatter: Well, go ahead. Try a piece.
(さあ、どうぞ。ひとつ食べてみてください。)
Mr. Rastatter: Yeah, we think that Mockolate is even better than chocolate.
(ええ、うちではチョコレートよりも上だとさえ思っているんですよ。)
Monica: I love how it crumbles.
(このほろほろ崩れる感じ、すごくいいですね。)
Monica: Now see, your chocolate doesn’t do that.
(ほら、普通のチョコレートだとこうはなりませんよね。)
Friends Season2 Episode8(The One with the List)

go ahead は「どうぞ」と相手を促す言葉で、Try a piece. と合わせると「ひとつ食べてみて」という勧め方になります。続く even better than ~ は、even が比較を強めて「〜よりもさらに上」という意味になり、勧める側の自信を伝えています。

モニカの I love how it ~. は「〜するところがすごくいい」と、具体的な点を挙げてほめる型です。how はここでは「どのように」ではなく、「〜する様子」を指しています。モニカがほめたのは、味ではなく崩れ方という食感でした。続く your chocolate の your は目の前の相手を指すのではなく、「よくある」「例の」という意味で一般のものを指す話し言葉の使い方です。

味そのものに触れず、言える点だけを選んでほめる。このあとのやりとりからも分かるように、ここでの感想は言葉どおりの評価ではありません。仕事の相手に向けて角を立てずに返す言い方として、形を押さえておくと応用がききます。

「Just waiting for ~」と、食べきれない理由をごまかす

ラスタッターが感謝祭に向けた売り出し方を話している間も、モニカは口の中のものを飲み込みません。ラスタッターはこう尋ねます。

Mr. Rastatter: Aren’t you gonna swallow that?
(それ、飲み込まないんですか?)
Monica: Just waiting for it to stop bubbling.
(泡が収まるのを待ってるだけです。)
Friends Season2 Episode8(The One with the List)

Aren’t you gonna ~? は「〜しないの?」と、相手の様子を見て問いかける否定疑問です。gonna は going to のくだけた形で、話し言葉でよく使われます。モニカの Just waiting for ~. は、I’m を省いた「〜を待ってるだけです」という返しです。bubbling は「泡立つ」の意味で、口の中で泡が立つという答えそのものが、Mockolate の妙な食感を伝える、場面の笑いどころになっています。

このあと、ラスタッターは感謝祭向けのレシピを作るシェフを探していると切り出します。

Mr. Rastatter: Well, anywho, um…we’re looking for a couple of chefs
(まあ、それはさておき、えー、シェフを2人ほど探していましてね)
Mr. Rastatter: who can create some Thanksgiving-themed recipes. You think you might be interested?
(感謝祭をテーマにしたレシピを考えてくれる人を。興味はおありですか?)
Monica: Abso…lutely!
(もち……ろんです!)
Monica: See, I love creating new recipes. I love Thanksgiving and, well, now.. …I love Mockolate.
(私、新しいレシピを考えるのが大好きなんです。感謝祭も大好きですし、それに、今は……Mockolate も大好きです。)
Friends Season2 Episode8(The One with the List)

You think you might be interested? は、Do を省いたくだけた疑問文に might を加え、「もしかして興味ある?」と遠慮がちに打診する形です。モニカは Absolutely!(もちろん)を途中で区切りながら答え、I love ~. を3回重ねて熱意を示します。最後の I love Mockolate. だけ、言葉の前に間が入っています。

「”Oh, my God” good?」と、親しい相手には率直に返す

レシピ作りを引き受けたモニカは、Mockolate を使った試作品を作り、モニカとレイチェルの部屋でフィービーとレイチェルに味見をしてもらいます。

Rachel: Oh, my God!
(うそでしょ!)
Monica: “Oh, my God” good?
(「うそでしょ」って、いい意味で?)
Rachel: Oh, my God, I can’t believe you let me put this in my mouth.
(うそでしょ、こんなものを私に食べさせるなんて信じられない。)
Phoebe: This is what evil must taste like.
(悪ってきっとこういう味なのね。)
Friends Season2 Episode8(The One with the List)

Oh, my God! は驚いたときの言葉で、良い驚きにも悪い驚きにも使われます。モニカの “Oh, my God” good? は、相手の言葉をそのまま引いて good? を付け、「それっていい意味で?」と確かめる聞き方です。感想を求める側が使える、短くて軽い確認の形と言えます。驚きの言葉が良い意味か悪い意味か分からないときに、そのまま聞き返せるのが便利なところです。

レイチェルの I can’t believe you let me ~. は「私に〜させるなんて信じられない」と、相手のしたことに驚き、抗議する言い方です。フィービーの This is what ~ must taste like. は「〜ってきっとこういう味なんだ」という推量の型で、must が「〜に違いない」という確信を表しています。

面接の場で言葉を選んでいたモニカに対し、友人二人は遠慮なく思ったことを口にします。同じ Mockolate を食べた後の感想でも、相手との距離によって言葉の選び方が大きく変わる場面です。

まとめ|食べた後の感想は相手との距離で選ぶ

仕事の相手には I love how it ~. で言える点をほめ、Just waiting for ~. で場をつなぐ。親しい相手には “Oh, my God” good? で確かめ、This is what ~ must taste like. で率直に返す。感想の言い方を相手との距離で使い分ける流れを見てきました。

Mockolate をめぐる場面を観ながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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