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『フレンズ』シーズン3第20話では、チャンドラーがレイチェルの上司ジョアンナとデートをします。チャンドラーは別れ際に「電話する」と言い、ジョアンナはその電話を待つことになります。
別れ際の一言は、相手がどう受け取るかで意味が変わります。続きを約束する言い回しと、関係の終わりを伝える言い方を、チャンドラーとレイチェルのやりとりから順に見ていきます。
「That’s what you say at the end of a date」別れ際の言葉が本気にされたとき
モニカとレイチェルの部屋に、チャンドラーがレイチェルと一緒に入ってきます。チャンドラーはジョアンナが思い違いをしていると言い、デートの終わりに自分が言ったことを説明します。
Chandler: All I said was, “This was fun. Let’s do it again sometime. I’ll give you a call.”
(俺が言ったのは「楽しかった。またいつかやろう。電話するよ」ってだけだよ。)
Rachel: Oh, gee I wonder why she thinks you were going to call her.
(あらまあ、なんで彼女、あなたが電話してくると思ってるんだろうね。)
Chandler: That’s what you say at the end of a date.
(デートの終わりにはそう言うもんだろ。)
Rachel: You can’t just say “Nice to meet you. Good night”?
(「会えてよかった。おやすみ」って言うだけじゃだめなの?)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)
All I said was, “~.” は「言ったのは〜だけ」と、自分の発言の範囲を限る言い方です。引用された3つの文は、This was fun.(楽しかった)、Let’s do it again sometime.(またいつかやろう)、I’ll give you a call.(電話するよ)で、どれも次に会うことを前提にした言葉になっています。
レイチェルの I wonder why ~ は「なぜだろう」と不思議に思う形ですが、ここでは理由がはっきりしていることを伝える皮肉として使われています。チャンドラーの That’s what you say at the end of a date. の you は目の前の相手ではなく、「人は誰でも」という一般の you です。「デートの終わりにはそう言うものだ」という意味になります。
レイチェルは You can’t just say ~? で「〜と言うだけではだめなの?」と別の言い方を示し、Nice to meet you. Good night. を挙げます。こちらは会えたことへのお礼と夜のあいさつだけで、次の約束は含まれていません。このあとチャンドラーは「面と向かって?」と返し、言わずにいられないのだと続けます。
「Do not tell her that you will call her again」と念を押される
場面がカフェのセントラルパークに移ります。チャンドラーが電話をしないせいで自分が責められていると言うレイチェルは、ジョアンナに電話するよう迫ります。チャンドラーが嫌がると、レイチェルはこう言います。
Rachel: I don’t care. You’re going to have to take her out again and end it in a way that she knows it’s actually ended. And I don’t care how hard it is for you. Do not tell her that you will call her again.
(知らないわよ。もう一回デートに誘って、本当に終わったって彼女に分かるように終わらせてきて。あなたにとってどんなにつらくても関係ないから。また電話するなんて言っちゃだめだからね。)
Chandler: Fine, but it’s just a lunch date. And from now on, I get my own dates. I don’t want you setting me up with anybody ever again.
(分かったよ。でもランチだけだからな。それと、これからは相手は自分で見つける。もう二度と誰とも引き合わせないでくれ。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)
take her out again は「もう一度デートに連れ出す」、end it は「関係を終わらせる」です。in a way that she knows it’s actually ended で、「本当に終わったと相手に分かる形で」と、終わらせ方まで指定しています。Do not tell her that ~ は否定の命令で、Don’t と縮めずに言うと強い指示に聞こえることがあります。
チャンドラーの Fine, but ~ は、条件を付けて承知する形です。set ~ up with … は「〜を…と引き合わせる」という意味の句動詞です。
昼食のデートを終え、レイチェルのオフィスに戻ってきた二人の別れ際のやりとりです。
Chandler: So take care.
(じゃあ、元気で。)
Joanna: You, too.
(あなたもね。)
Chandler: Well, this was great. I’ll give you a call. We should do it again sometime.
(いやあ、楽しかったよ。電話するね。またいつか行こう。)
Joanna: Great. I’m looking forward to it.
(うれしい。楽しみにしてる。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)
Take care. と You, too. は、別れ際のあいさつの往復です。続けてチャンドラーは、レイチェルに言わないよう念を押されていた I’ll give you a call. を口にします。ジョアンナは I’m looking forward to it. で受けます。look forward to ~ は「〜を楽しみにしている」で、to のあとには名詞や -ing 形が来ます。
「This has nothing to do with you. It’s me.」と終わりを伝える
レイチェルは廊下でチャンドラーを止め、ジョアンナに伝えるよう迫ります。チャンドラーはジョアンナに電話はしないと告げてから、こう続けます。
Chandler: I’m… I’m… I’m sorry that I said I was going to when I’m not. Look, this has nothing to do with you. And this isn’t Rachel’s fault. It’s me. I have serious, serious problems when it comes to women.
(ごめん……その……悪かった、するつもりもないのに、するって言って。いいかい、これは君とは関係ないんだ。レイチェルのせいでもない。俺のせいなんだ。俺は女性のこととなると、本当に深刻な問題を抱えてるんだよ。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)
I said I was going to when I’m not は、going to のあとの call you が省かれた形です。「するつもりがないのに、すると言った」ことを謝る文になっています。This has nothing to do with you. は「これはあなたとは関係ない」、It’s me. は原因が自分の側にあると伝える短い一文です。when it comes to ~ は「〜のことになると」という意味で、話題を絞り込むときに使われます。
チャンドラーが別れを切り出し、ジョアンナが返します。
Chandler: And I’m really sorry. It’s just that this is not… this isn’t going to work out.
(本当にごめん。ただ、これは……うまくいきそうにないんだ。)
Joanna: Well, this isn’t how I was hoping this would end but I guess I have to appreciate your honesty.
(まあ、こんな終わり方は望んでなかったけど、正直に言ってくれたことには感謝しなきゃね。)
Friends Season3 Episode20(The One with the Dollhouse)
work out は「うまくいく」で、this isn’t going to work out と否定の未来形にすると、「この先うまくいきそうにない」という見通しを伝える文になります。
ジョアンナの this isn’t how I was hoping this would end は「こういう終わり方を望んでいたわけではない」、I guess I have to appreciate your honesty. は「正直に言ってくれたことには感謝しないと」という返しです。appreciate は「ありがたく思う」で、honesty のような名詞を目的語に取ります。このあとチャンドラーの口から出るのは、昼食のあとの別れ際と同じ二文です。
まとめ|「電話するね」をめぐる別れ際の英語
続きを約束する I’ll give you a call. と、終わりを伝える This has nothing to do with you. It’s me. や this isn’t going to work out を、場面の順に見てきました。同じ別れ際の言葉でも、文によって働きが違います。
チャンドラーとレイチェルのやりとりを観ながら、別れ際の一言の選び方を追うことができます。
この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。


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