海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第20話には、調べたことを「boss」と呼びかけて報告する台詞が、時間をおいて何度か出てきます。どれも短く、呼びかけを添え、分かったことを順に並べる形で、台詞ごとに主語を置くかどうかも変わります。
この記事では、報告の言い回しに注目します。今済ませたことの伝え方、調べた結果の述べ方、割り込むときの前置きを、場面の順に見ていきます。
「Hey, boss. Just talked to ~.」呼びかけと、調べた結果の述べ方
最初の報告は、事件の被害者であるテッド・フィッシャーの恋人と話したという知らせです。
— Hey, boss. Just talked to Fisher’s girlfriend.
(やあ、ボス。さっきフィッシャーの恋人と話しました。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
Hey, boss. は呼びかけです。boss は職場で上の立場の人を指す語で、この台詞では文頭に置かれています。続く Just talked to ~. は、主語の I が省かれ、just と過去形の talked が並んだ形です。just が「ちょうど今」の感覚を足し、話し終えたばかりであることを短く伝えています。
物語が進むと、調べた結果を並べる報告が出てきます。
— I checked up on the girlfriend. She seems clean. No priors, committed pacifist.
(恋人について調べました。問題なさそうです。前科なし、筋金入りの平和主義者です。)
— People I talked to say she and Fisher were close.
(話を聞いた人たちは、彼女とフィッシャーは親しかったと言っています。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
check up on ~ は、「~について確認する」という意味の句動詞です。続く She seems clean. で結果を述べ、No priors で理由を名詞だけで足しています。priors は過去の前歴を指す語で、ここでは「前歴なし」の意味です。
二つ目の台詞の People I talked to say ~ は、People のあとの関係代名詞が省かれた形です。「私が話を聞いた人たち」が主語で、say のあとに内容が続きます。結果の述べ方としては、まず調べた内容を並べ、そのあとに周囲の話という根拠を重ねる並びになっています。committed は「筋金入りの」という意味で、pacifist(平和主義者)を強めて修飾しています。
「I put ~ in the system.」手順と結果を事実の順に並べる
次の報告は、呼びかけを一語だけ置いて始まります。
— Boss. I put the license of the car that you thought was following us in the system.
(ボス。尾けられていると思われた車のナンバーを、システムに入力しました。)
— It was rented from the airport three days ago.
(空港で3日前にレンタルされていました。)
— Corporate account to some shell company I couldn’t track.
(法人名義の契約で、相手は追跡できなかったどこかのペーパーカンパニーです。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
最初の文は、the car that you thought was following us が見どころです。that のあとに you thought が挟まり、「あなたが~だと思った車」という形になっています。何をしたかが I put ~ in the system で語られ、その対象が長い修飾でつながっています。ここでの license は車の登録番号、つまりナンバーを指す使い方で、車そのものではなく番号をシステムに入れたという意味になります。put A in B は「A を B に入れる」で、入力や登録の動作を短く言い表す形です。
続く It was rented from the airport three days ago. は、受け身の過去形に「どこから」「いつ」を順に重ねた一文です。
最後の Corporate account to some shell company I couldn’t track. は、主語と動詞を落とし、名詞を並べた形です。company のあとに I couldn’t track が続き、追えなかった点をそのまま添えています。分からなかった部分を、調べた結果と同じ並びで述べているのが、この報告の特徴です。
「Sorry to interrupt, boss, but ~」割り込む前置きと、主語を省いた伝聞
最後は、別の話が交わされている最中に入る報告です。
— Sorry to interrupt, boss, but I just talked to the girlfriend, Heather Blue. She’s frightened.
(話の途中ですみません、ボス。恋人のヘザー・ブルーと今話しました。怯えています。)
— Says someone is prowling around her apartment.
(誰かが部屋の周りをうろついていると言っています。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
Sorry to interrupt, boss, but ~ は、割り込みを詫びる前置きのあとに but で本題を続ける形です。boss は文頭ではなく、文の途中に挟まれています。最初に見た Hey, boss. が文頭の呼びかけだったのに対し、こちらは前置きと本題のつなぎ目に置かれています。
I just talked to ~ では、最初の報告と違って主語の I が残っています。just と過去形の組み合わせは同じで、話し終えたばかりであることを示す点は変わりません。
二つ目の台詞の Says ~ は、主語の she を省いた伝聞です。say のあとに that が付かず、someone is prowling と節がそのまま続きます。prowl は「うろつく」で、around her apartment が場所を示しています。直前の台詞で恋人のことが述べられているため、主語を置かなくても誰の話か通じる形になっています。
まとめ|呼びかけから始める報告
Hey, boss. で始める短い知らせ、I checked up on ~ と People I talked to say ~ の根拠の重ね方、I put ~ in the system の手順、Sorry to interrupt, boss, but ~ の前置きと Says ~ の省略が出てきました。
報告の台詞は、主語や接続を落としながら順に置かれています。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。


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