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『メンタリスト』シーズン3第16話には、事件の捜査とは別に、子どもが話題になる短いやり取りが二つあります。一つは子どもの頼みを断る場面、もう一つは相手の子どもに贈り物を託す場面です。
どちらも日常の会話に近い言葉で、断り方や気づかいの言い方が詰まっています。会話の長さは短くても、使われる語の働きははっきりしています。台詞の流れに沿って、順に見ていきます。
「There’s no sleepovers on a school night.」理由を添えて断る
「行きたい」と訴える子どものミミと、それを断る側のやり取りです。ミミが「Mommy」と呼びかける相手が、次のように答えます。
Mimi: But, Mommy, I want to go.
(でも、ママ、行きたいよ。)
— You can squawk all you like, Mimi. There’s no sleepovers on a school night.
(好きなだけ文句を言っていいけど、学校がある日の夜にお泊まりはなし。)
— I have to.
(どうしても行かなきゃ。)
The Mentalist Season3 Episode16 (Red Queen)
I want to go. は、行き先を言わずに「行きたい」とだけ訴える形です。行き先は台詞に出てきませんが、断る側の返事に sleepovers とあるため、お泊まりの話だと読み取れます。
返事の前半 You can squawk all you like. の squawk は、やかましく文句を言う様子を表す語で、all you like は「好きなだけ」です。文句を言うのは構わないと認めながら、結論は変えないという言い方になっています。
後半の There’s no sleepovers on a school night. は、sleepover が友達の家などに泊まること、school night が翌日に学校のある夜です。「その日は泊まらない」という理由を、短い一文で添えています。there’s no ~ のあとに複数形が続く形は、会話では見かけるくだけた言い方です。
I have to. という言葉が出たあとには、No という一語の返しが続きます。理由を一度言ったあとは、短い言葉で打ち切る形で、want to と have to の言葉のぶつかりも見えてきます。
「Mommy, that’s unfair.」不満への返しと、別れの言い方
断られた側の不満と、それへの返事が続きます。
— Mommy, that’s unfair.
(ママ、それは不公平だよ。)
— I’m sorry, baby. I gotta go.
(ごめんね。もう行かないと。)
— All right. Love you.
(わかった。大好きだよ。)
— Mm-hmm. Love you, too. Bye.
(うん。こっちも大好きよ。じゃあね。)
The Mentalist Season3 Episode16 (Red Queen)
that’s unfair は、「それは不公平だ」と相手の判断に不満をぶつける言い方で、that’s + 形容詞 の短い形です。unfair は fair に否定の un- が付いた語で、「公平でない」という意味になります。
返事の I’m sorry, baby. は、謝りながら baby と呼びかけています。baby は、親しい相手や子どもへの呼びかけとして使われる語です。謝りの言葉は、話を切り上げる言葉と並べて置かれていて、I gotta go. は I have to go. のくだけた形です。
最後の三つは別れのあいさつです。Love you. は I love you. の省略、Love you, too. の too は「こちらも同じ」という意味です。Bye. で締まるので、通話を終える場面のようにも読めます。断った直後でも、気持ちを伝える言葉で閉じているのが分かります。All right. は、断られたことを受け止めて話を終える相づちの働きをしています。
「Give him this.」相手の子どもに贈り物を託す
別の場面では、頼みを引き受けた側が、ジムと呼びかける相手の子どもの話題を出します。
— The boys are working on the parking lot today. Need you to park underground.
(今日は駐車場で作業をしている。地下に停めてほしい。)
— Oh, no problem. That kid of yours, Jim– is he into dinosaurs and prehistoric stuff?
(ああ、問題ないよ。ジム、君のところの子は、恐竜とか大昔のものが好きかな?)
The Mentalist Season3 Episode16 (Red Queen)
Need you to ~ は I need you to ~ の主語を省いた頼み方で、The boys are working on ~ という理由を先に述べています。no problem は頼みを引き受ける返事です。
そのあと、that kid of yours は「君のあの子」と、親しみのこもった言い方で、be into ~ は「〜に夢中だ」という意味です。stuff は prehistoric と合わせて「大昔のものなど」を指します。子どもの話題から入ることで、頼みを受けたあとの会話が自然に続いていきます。of yours の形は、持ち主を示す your を that kid のあとに回したもので、相手の子どもを指す言い方として押さえておけます。
続いて、贈り物を託すやり取りです。
— Here. Give him this.
(ほら、これをあの子に渡してくれ。)
— It’s a replica of a dire wolf’s tooth.
(ダイアウルフの歯の模型だよ。)
— Thanks. Look at that.
(ありがとう。見てくれ、これ。)
— Have a good day.
(いい一日を。)
The Mentalist Season3 Episode16 (Red Queen)
Here. は物を差し出すときの一語で、Give him this. は渡す相手を別の人にする頼み方です。replica は「複製、模型」、dire wolf は大昔にいたオオカミの仲間を指します。Thanks. Look at that. は礼を言い、受け取ったものについて、見てくれと言う言葉で、最後の Have a good day. が別れのあいさつです。
まとめ|断るときと、託すときの短い言葉
There’s no ~ on a school night. のように理由を添えて断り、I gotta go. と Love you, too. で関係を保ったまま切り上げ、Give him this. で贈り物を託す流れを見てきました。
子どもが出てくる短いやり取りに、日常の英語が詰まっています。台詞を聞き取りながら観ると、場面の温度が見えてきます。
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