海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン6エピソード6の、アンジェラとホッジンズの微笑ましいシーンから、
何かに夢中になって時間を忘れた時にぴったりな「lose track」をご紹介します。
仕事や趣味にのめり込んで気づいたら何時間も経っていた——そんな経験を英語でどう表現するか、知っていますか?
実際にそのシーンを見てみよう!
アンジェラがラボのオフィスで作業に没頭しているところへ、夫のホッジンズが顔を見せる場面です。
約束していたランチの時間をすっかり忘れていた彼女と、それを優しく包み込む彼の温かいやり取りを見てみましょう。
Hodgins:Somebody forget about lunch?
(誰かさん、ランチのこと忘れちゃった?)Angela:Oh, I’m..I…how long have I been sitting here?
(ああ、私…どれくらいここに座ってたかしら?)Hodgins:Hours. I had a Caesar salad, with a side of Ms. Wick. We talked about Sardinian cheese at length.
(何時間もだよ。シーザーサラダを食べて、お供にウィックさんをね。サルデーニャのチーズについてたっぷり語り合ったよ)Angela:I’m so sorry, babe. I totally lost track.
(本当にごめんなさい、あなた。すっかり時間を忘れてたわ)
Bones Season6 Episode6(The Shallow in the Deep)
シーン解説と心理考察
アンジェラは遺顔の復元作業にすっかりのめり込み、自分が何時間座っていたのかも分からなくなっています。
ハッと我に返り、ホッジンズとのランチをすっぽかしたことに気づいて慌てて謝罪します。
一方のホッジンズは、妻が仕事にどれほど情熱を注ぐかをよく知っているため、全く怒っていません。
実習生のデイジー・ウィックと食事を済ませたことをユーモアたっぷりに報告し、妻の頑張りを温かく見守る余裕を見せています。
お互いを深く理解し合った夫婦ならではの、愛情に満ちた素敵なシーンです。
「lose track」の意味とニュアンス
lose track
意味:見失う、把握できなくなる、(時間を)忘れる
「lose(失う)」と「track(足跡・軌道・経過)」を組み合わせたイディオムです。
本来たどるべき足跡や、追いかけていた流れを「見失ってしまう状態」を表します。
日常会話では「lose track of time」という形で「時間を忘れる」という意味で使われることが最も多いですが、今回のように会話の流れで時間がテーマになっている場合は「of time」を省略して「I lost track.」とだけ言うことも自然です。
時間だけでなく、数・話の筋道・人との連絡など、あらゆる「つながり」を見失った時に応用できる便利な表現です。
【ここがポイント!】
このフレーズには「意図的に無視したのではなく、何かに夢中になっていたら気づかないうちに経過が分からなくなっていた」というニュアンスが自然に含まれています。
「totally」や「completely」といった強調の副詞を添えることで、悪気はなかったのだけどすっかり抜け落ちていた、という申し訳なさと没入感を同時に伝えることができます。
謝罪の場面で自然なニュアンスを加えたい時に、ぜひ活用してみてください。
実際に使ってみよう!
I was reading a fascinating novel and completely lost track of time.
(とても面白い小説を読んでいて、すっかり時間を忘れてしまいました)
何かに没頭して時間を忘れた時の定番の表現です。「of time」をつけることで何を見失ったのかが明確になり、趣味や仕事に集中していた状況を自然に説明できます。
We haven’t seen each other for years. I’ve lost track of him since college.
(彼とはもう何年も会っていません。大学卒業以来、連絡が途絶えてしまって)
時間だけでなく、人の消息や連絡を見失った時にも使えます。長年連絡が取れていない友人について話す時に、状況をさらりと伝えられる表現です。
Wait, what were we talking about? I lost track of the conversation.
(待って、私たち何の話をしてたっけ? 話の流れが分からなくなっちゃった)
会話が様々な方向に飛んでしまい、元のテーマを見失った時にも使えます。会議中や友人との雑談でこう言うことで、自然に話を戻すきっかけが作れます。
『BONES』流・覚え方のコツ
砂浜についた足跡(track)を一生懸命たどっていたのに、波にさらわれてふと気づくと見失ってしまった(lose)——そんな情景を想像してみてください。
アンジェラが画面を見つめたまま、自分の中の時間軸という足跡をフッと見失ってしまった姿とリンクさせると、イディオムの感覚ごと記憶に定着しやすくなります。
似た表現・関連表現
lose sight of
(見失う、見落とす)
物理的に視界から対象が消える場合や、本来の目的・目標を見失った時に使います。経過や繋がりを見失う「lose track」に対し、視覚や焦点が外れるイメージを持っています。
be caught up in
(〜に夢中になる、〜に巻き込まれる)
時間を忘れるほど何かに没頭している状態そのものを表します。「lose track」の原因を説明する時に一緒に使うと、より詳しく状況が伝わります。
keep track of
(〜の経過を把握する、記録する)
今回のフレーズの対義語にあたる表現です。進行状況やデータをしっかり管理・追跡するビジネス場面でも頻繁に登場する、セットで覚えておきたいイディオムです。
深掘り知識:英語における「Track」の多才な役割と語源
「track」は「足跡・通った跡」という本来の意味から派生し、英語のあらゆる場面で重要な役割を担っています。
音楽の「トラック(楽曲)」はレコード盤の溝(針が通った跡)が由来であり、陸上競技の「トラック」も選手が走る決められた軌道のことです。
ビジネスシーンでは「keep track of(進行状況を管理する)」という形で日常的に使われています。
「過去から現在へとつながる線」というコアイメージを一つ持っておくだけで、これだけ幅広い状況に応用できる——英単語の持つ豊かな広がりを実感できる言葉です。
まとめ|没頭する感覚を言葉で伝えてみよう
今回は『BONES』シーズン6エピソード6から、「lose track」の意味と使い方をご紹介しました。
何かに夢中になって時間を忘れる経験は、誰にでも身に覚えのある出来事です。
そんな没入感や、ふと我に返った時の感覚を自然な英語で伝えられるこのフレーズ、日々の会話でぜひ使ってみてください。
ご自身の好きな趣味や仕事にのめり込んだ時のことを思い出しながら、口に出して練習してみてくださいね。


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