海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「あれを食べたせいで胃が痛くなった」「急な気温変化で体調を崩した」——原因と結果をつなぐこの感覚、「bring on」ひと言で表せます。
今回は『BONES』のある微笑ましい場面から、このフレーズの使い方を見ていきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
出産予定日を2日過ぎても陣痛が来ないアンジェラ。
「辛いものを食べると陣痛が来る」という言い伝えを実践すべく、ボウリング場のカウンターで激辛のハバネロソースを注文します。
事情を察したウェイトレスがそっと声をかける、温かいシーンです。
Angela: Excuse me. Could I have some habanero sauce, please?
(すみません。ハバネロソースをもらえますか?)Waitress: Hot sauce can bring on labor.
(辛いソースは陣痛を引き起こすことがありますよ。)Angela: Really?
(本当に?)BONES Season6 Episode23(The Change in the Game)
シーン解説と心理考察
「とにかく早く赤ちゃんに会いたい」という焦りから、藁にもすがる思いで激辛ソースに挑戦するアンジェラ。
その意図を察してか、ウェイトレスが「辛いソースは陣痛を引き起こすって言いますよ(bring on labor)」と軽く相槌を打つ、さりげない場面です。
言葉にしていないのに伝わる、見知らぬ同士の小さな共感。
こういう短いやり取りが温かくて好きです。
その後、アンジェラは「本当に?」と驚きながらも嬉しそうにしていて、なんとも愛らしいシーンになっています。
「bring on」の意味とニュアンス
bring on
意味:〜を引き起こす、〜をもたらす、〜を招く
「bring(持ってくる)」と「on(接触・継続)」が組み合わさって、ある出来事や状態を「こちらへ引き寄せる・引き起こす」というニュアンスになります。
病気・頭痛・陣痛など、身体的な変化や好ましくないことが「やってくる」原因を説明するときによく使われます。
【ここがポイント!】
「bring on + 名詞(症状・出来事)」の形と、「Bring it on!(かかってこい!)」の形は、同じ「bring on」でも使い方が大きく異なります。
前者は「何かが〜を引き起こす」という因果関係の表現。後者は「it(その勝負・挑戦)をこっちへ持ってこい!」という意味で、目的語に「it」を置くことでエネルギッシュな挑発のフレーズになります。
「The cold weather brought on his cough.(寒さが彼の咳を引き起こした)」と「Bring it on!(かかってこい!)」——どちらも同じ「bring on」から来ているとわかると、表現の幅が一気に広がりますよ。
実際に使ってみよう!
Reading in the dark always brings on a headache for me.
(暗いところで本を読むと、いつも頭痛になるんだよね。)
特定の行動が身体の不調を招くという、日常的によくある状況をシンプルに表現できます。
The sudden drop in temperature brought on his asthma attack.
(急激な気温の低下が、彼の喘息の発作を引き起こした。)
天候や環境の変化が持病のきっかけになった状況を表すときに使われます。
If you want a challenge, bring it on! I’m ready.
(挑戦したいって言うなら、かかってこい!こっちは準備できてる。)
「it」を挟んで「その勝負をこっちに持ってこい!」という強気の決まり文句です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「激辛ソースが陣痛(labor)を連れてくる(bring on)」というアンジェラの必死な作戦とともに覚えましょう。
「bring on + 症状」のセットを頭に入れておくと、自分の体調の変化を英語で伝えるときにすっと言葉が出てきます。
「Bring it on!」という決まり文句も、海外ドラマで本当によく耳にするフレーズです。
次に聞いたとき、同じ「bring on」から来ていることを思い出してみてください。
似た表現・関連表現
lead to
(〜につながる、〜を引き起こす)
「bring on」が直接的な引き金を表すのに対し、こちらはいくつかの段階を経て最終的に結果に行き着くプロセスを重視します。
trigger
(〜の引き金となる、〜を誘発する)
銃の引き金を引くように、ある出来事が瞬時に何かを反応させる強いニュアンスがあります。
result in
(結果として〜になる)
原因と結果を述べるフォーマルな表現で、ニュースやビジネス文書でよく用いられます。
「Bring on the…」でポジティブにも使える
「bring on」は病気などネガティブな文脈で使われがちですが、「Bring on the weekend!(さあ、週末よ来い!)」や「Bring on the food!(料理をどんどん持ってきて!)」のように、待ちわびている楽しいことを歓迎するポジティブな使い方もあります。
ネガティブなこと(病気・症状)を「招く」にも、ポジティブなこと(週末・ご飯)を「来い!」と呼び込むにも使える——こうした柔軟さが、英語らしさのひとつだと思います。
まとめ|因果関係を語る「bring on」をマスターしよう
今回は『BONES』から、ある状態を引き起こす「bring on」の意味と使い方をご紹介しました。
体調の変化を伝えるときから、「かかってこい!」と気合を入れるときまで、日常会話で幅広く使えるフレーズです。
「bring on + 症状」と「Bring it on!」の2パターンを押さえておけば、どちらの場面でも自信を持って使えます。
明日、体調の話をするときや、何かに立ち向かうときに、ぜひ口に出してみてください。


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