ドラマで学ぶ英会話|『BONES』シーズン7エピソード13に学ぶ「drag one’s heels」の意味と使い方

drag one's heels

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン7エピソード13から、わざとぐずぐずすることを意味する「drag one’s heels」を紹介します。
規則に従わなければならない、でも本当はそうしたくない——そんな葛藤をにじませた言葉が、今回のシーンには詰まっています。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

仲間のブレナンに無実の罪が着せられ、逮捕が迫る場面。
FBI担当の連邦検察官であるキャロラインは、起訴する立場でありながら、仲間を助けるために「手続きを意図的に遅らせる」という不思議な提案をします。
職務と人情の間で揺れる彼女の複雑な心情が、このひとことに凝縮されています。

Caroline: I’m sure this will work out, but for now, I’ve got to get an arrest warrant.
(きっと上手くいくわ。でも今のところは、逮捕状を取らなきゃいけないの。)

Caroline: It’ll take me a few hours, if I drag my heels right, so you’ll have time to get your affairs in order and say good-bye.
(私がうまくぐずぐずやれば、数時間はかかるわ。身辺整理をして、お別れを言う時間は作れるわよ。)

Brennan: Thank you.
(ありがとう。)

Booth: Now you’re thanking her?
(彼女にお礼を言うのか?)

Bones Season7 Episode13(The Past in the Present)

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シーン解説と心理考察

FBI担当の連邦検察官であるキャロラインは、個人的な感情だけで逮捕状の請求をやめることはできません。
しかし、無実を信じる仲間に対して「手続きを意図的に遅らせる」ことで、わずかな猶予を与えようとしています。
ブースの「Now you’re thanking her?(逮捕状を取りに行く人にお礼を言うのか?)」というひとことには、状況の理不尽さへの皮肉と、それでもキャロラインの行為を認める複雑な感情が混じり合っています。
普段は一本筋の通った彼女が、職務違反すれすれの行動をとってまで仲間を守ろうとする姿は、不器用ながらも深い愛情と葛藤が滲み出た名シーンです。

「drag one’s heels」の意味とニュアンス

drag one’s heels
意味:わざとぐずぐずする、故意に物事を遅らせる、ためらう

「drag」は「引きずる」、「heel」は「かかと」を意味します。
直訳すると「かかとを引きずる」となりますが、前に進もうとする力に対してかかとを地面に押し付けて抵抗する様子から、「やりたくない気持ち」や「意図的に進行を遅らせる行動」を表すイディオムとして使われるようになりました。
気の進まない仕事を前にしたときや、決断を先延ばしにしたいときの心理状態を見事に言い表した表現です。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「物理的な遅さ」ではなく、「心理的な抵抗感からくる意図的な遅延」にあります。
単に作業スピードが遅いのではなく、「本当はやりたくないから、あえてゆっくりやっている」という後ろ向きなニュアンス、または今回のシーンのような「意図的な時間稼ぎ」の意図が含まれるのが特徴です。
キャロラインの「if I drag my heels right(うまくぐずぐずやれば)」という言い回しは、このフレーズが持つ「意図的な遅延」という本質を見事に表しています。

実際に使ってみよう!

The company is dragging its heels on environmental issues.
(その企業は環境問題への対応をわざと遅らせている。)
ビジネスやニュースの場面で、組織が対応を渋っている状況を批判的に指摘する際によく使われます。

Stop dragging your heels and finish your homework right now!
(ぐずぐずしないで、今すぐ宿題を終わらせなさい!)
やりたくないことを後回しにしてダラダラしている人に対して、行動を促す日常的なフレーズです。

I am dragging my heels about going to the dentist.
(歯医者に行くのをためらって、なかなか動けずにいる。)
自分自身の気が進まない状況を語るときにも使えます。誰もが共感するちょっとした「ためらい」を的確に表せますね。

『BONES』流・覚え方のコツ

キャロラインが重い足取りで書類の手続きに向かう姿を想像してみましょう。
仲間のために「わざと(right)」かかとを地面に擦り付けて、少しでも時間を稼ごうとする。
その物理的な抵抗のイメージと一緒に覚えると、「drag one’s heels=意図的に遅らせる」という結びつきが自然に記憶に刻まれます。

似た表現・関連表現

drag one’s feet
(わざとぐずぐずする)
「drag one’s heels」と全く同じ意味で、日常会話でもよく入れ替えて使われます。

stall for time
(時間稼ぎをする)
やりたくないという抵抗感よりも、何らかの目的のために「あえて時間を稼ぐ」という戦術的な意図に焦点が当たります。

procrastinate
(先延ばしにする)
やるべきことをなかなか始められない心理的な癖を表す、やや改まった単語です。

考察:身体表現が映す心理

英語には、身体の一部を使って心理状態を巧みに表すイディオムが数多くあります。
中でも「heel(かかと)」は、足の裏でも最も体重がかかり、踏ん張りがきく部分です。
そのため「drag one’s heels(かかとを引きずる=ぐずぐずする)」だけでなく、「dig one’s heels in(かかとを深く食い込ませる=頑固に譲らない)」という表現にも同じ部位が使われています。
かかとという部位が持つ「地面への定着」や「抵抗の支点」といった物理的なイメージが、人間の心理と見事にリンクしているのは、言語の成り立ちとして非常に面白いですね。

まとめ|かかとを引きずるイメージでネイティブ感覚を掴もう

今回は『BONES』シーズン7エピソード13から、「drag one’s heels」という表現を紹介しました。
このフレーズの核心は「やりたくないからこそ、あえてゆっくりやる」という能動的な遅延にあります。
キャロラインが「if I drag my heels right」と言ったように、自分の意志で歩みを緩める行為には、状況に対する抵抗や葛藤が必ずどこかに宿っています。
かかとを引きずるという具体的な映像と感情を結びつけることで、単なる暗記ではなく体感として覚えることができます。
日々の生活の中で「あ、今まさにこれだ」と気づく瞬間がきっとあるはずなので、そこでこのフレーズを思い出してみてください。

このエピソードを見るには

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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