ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E18に学ぶ「pull the plug」の意味と使い方

pull the plug

海外ドラマを使って生きた英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は大人気法医学サスペンスドラマ『BONES』シーズン9エピソード18から、ビジネスや日常会話で「計画を中止する」と伝えたい時に便利な表現「pull the plug」を紹介します。
ドラマの取調べシーンから生まれた、シビアながらも使い勝手抜群のフレーズです。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

子供向け番組で人気者になった被害者ジョーですが、その後の新企画はうまくいっていませんでした。
ブースたちが、ジョーの新番組に関わっていたプロデューサーのジェイクに聞き込み調査を行うシーンです。

Jake: No. Uh, he was pretty irritable, though, because Mirthquake Village didn’t turn out to be very good.
(いや。でも、彼はかなりイライラしていたよ。『マースクエイク・ビレッジ』があまり良い出来にならなかったからね。)

Jake: Look, I told Joe, real nice, I was pulling the plug.
(いいかい、僕はジョーにとても丁寧に伝えたんだ、手を引かせてもらうってね。)

Jake: It’s tough for a one-hit wonder to accept the truth, you know what I mean?
(一発屋が現実を受け入れるのは厳しいんだよ、分かるだろ?)

BONES Season9 Episode18(The Carrot in the Kudzu)

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シーン解説と心理考察

ジェイクは自分への殺人容疑をかわすため、「被害者とは揉めていない。あくまでビジネス上の判断として丁寧に支援打ち切りを伝えただけだ」と冷静に主張しています。

ジョーの新番組に関わっていたジェイクは、資金と後ろ盾を提供する立場にあったと考えられます。
被害者のジョーを「一発屋(one-hit wonder)」と見下している様子から、二人の間の冷え切った関係性が浮き彫りになってきます。
「pulling the plug」という言葉の裏には、単に「プロジェクトをやめる」という事実だけでなく、「自らの権限で意図的に供給を完全に断ち切った」という冷酷な背景が込められています。
保身に走る関係者のしたたかでドライな心理が、この短いフレーズに凝縮されていますね。

「pull the plug」の意味とニュアンス

pull the plug
意味:計画を打ち切る、〜から手を引く、支援を停止する

直訳すると「プラグ(コンセント)を抜く」です。
電化製品のプラグをコンセントから引き抜いて電源を強制的に落とす様子から派生し、「進行中のプロジェクトを中止する」「資金援助などの支援をきっぱりと打ち切る」という意味で広く使われるようになりました。

ビジネスシーンでの新規事業撤退、テレビ番組の打ち切り、個人的な出資や契約の取りやめなど、何かが「強制終了させられる」決定的な瞬間を表すのにぴったりの表現です。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「エネルギー源を絶つことによる完全な機能停止」と「情に流されない決断」にあります。

自然消滅したり徐々に終わっていくのではなく、権限や資金を持った人が「意図的にバツンと電源を落とした」という明確で決定的なアクションが伴います。
少しドライでシビアな印象を与えることもありますが、状況をはっきりと伝えたいビジネスの場面や、未練なく関係を断ち切ったことを示したい場面で非常に重宝される表現です。
「じわじわ終わる」のではなく「バツンと落とす」——この勢いがこのフレーズの最大の特徴です。

実際に使ってみよう!

The studio decided to pull the plug on the movie because the budget was getting out of control.
(予算が手に負えなくなってきたため、スタジオはその映画の制作を打ち切る決定を下した。)
映画やテレビ番組の制作中止など、企業が大きな判断を下す際の最もスタンダードな用法です。誰もが想像しやすいシチュエーションなので、最初に覚えるには最適の文です。

His parents finally pulled the plug on his allowance after he failed his exams again.
(彼がまた試験に落ちた後、両親はついに彼の仕送りを打ち切った。)
「ついに(finally)」という副詞と組み合わさることで、長い忍耐の末に堪忍袋の緒が切れた感じが出ます。家族間での金銭サポートを終わらせる場面に自然にフィットする表現です。

If sales don’t improve by next quarter, the investors might pull the plug on our startup.
(来四半期までに売上が改善しなければ、投資家たちは私たちのスタートアップから手を引くかもしれない。)
「might(かもしれない)」を使うことで、まだ確定していない切迫感が出ます。資金という生命線が絶たれる状況をリアルに表現したい場面に向いています。

『BONES』流・覚え方のコツ

パソコンやテレビが完全にフリーズしてしまった時、最終手段としてコンセントの「プラグを物理的に引き抜く」動作を想像してみてください。
画面がプツンと真っ暗になる、あの決定的な瞬間です。

今回のシーンで、ジェイクが被害者の新しいプロジェクトに対して、資金という名の「電源コード」を容赦なく引き抜いている冷ややかな姿を思い浮かべると、このフレーズの持つ「情け容赦ない強制終了」のニュアンスがしっかりと頭に刻まれます。

似た表現・関連表現

back out
(〜から手を引く、約束を翻す)
一度合意したことや参加を決めていた計画から後になって身を引くことを指します。pull the plug がプロジェクト全体を終わらせる権限を持つニュアンスなのに対し、こちらは「自分自身がそこから離脱する」ことに焦点が当たります。

call it quits
(終わりにしようと宣言する、諦める)
仕事の終了や人間関係の別れ際など、「これ以上続けるのはやめて、ここで終わりにしよう」と決断する時によく使われます。pull the plug が「一方的な強制終了」なのに対し、こちらは自分自身が「もう終わりにする」と宣言するニュアンスが強めです。

cut off
(〜を断ち切る、供給を断つ)
資金や援助、あるいは電気・水などの物理的なライフラインを断ち切るイメージがあります。pull the plug のニュアンスと非常に近いですが、より強引で即座、鋭い印象を与えます。

深掘り知識:医療用語からビジネス用語へと広がった背景

「pull the plug」は元々、バスタブの栓を抜く動作などに由来するとも言われていますが、現代の強いニュアンスを形作ったのは「医療現場」での使われ方です。

重症患者の「生命維持装置(life support)のプラグを抜く」という非常に重く決定的な意味合いから転じて、ビジネスやプロジェクトの「生命線(資金やリソース)を断つ」という比喩表現として定着しました。
人の生死に関わる重々しい決断を伴う言葉が、現代では日常のビジネス撤退やサービス終了の告知にまで幅広く使われるようになったというのは、英語という言語のダイナミックな変化を感じさせますね。
言葉の重さが薄まりながらも、「取り返しのつかない終わり」という本質的なニュアンスはしっかりと受け継がれています。

まとめ|潔い決断のフレーズを使いこなそう!

今回は『BONES』の取調べシーンから、「pull the plug(計画を打ち切る、支援を停止する)」という、少しシビアながらも日常で使い勝手の良い表現を解説しました。
このフレーズの核心は「意図的に、完全に、電源を落とす」という決断の強さにあります。
惰性で続けているプロジェクトや、見直すべき関係性など、私たちの日常にも「プラグを抜くべき」ものは意外と潜んでいるかもしれません。
そんな決断の瞬間に、ぜひこのフレーズを思い出してみてください。

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