ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E21に学ぶ「cut me a little slack」の意味と使い方

cut me a little slack

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン9第21話から、相手に妥協や理解を求める時によく使う「cut me a little slack」をご紹介します。
「そんなに厳しくしないで、少しは大目に見てよ」——そんな気持ちをスマートに伝えたい場面に、ぴったりはまるフレーズです。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

アラストの両親との夕食を前に、カムがひどく緊張している場面です。
実は直前に、カムは「参加しない方がいいかもしれない」とアラストに打ち明けていました。
そんなカムが今度は自分の緊張を見せてしまっているのを見て、アラストが逆転の発想で切り返します。

Arastoo: So I’m not the only one who’s a little sensitive around their parents? Okay, then. You can cut me a little slack.
(親の前で少し過敏になるのは僕だけじゃないんですね?それなら、僕のことも少しは大目に見てくださいよ。)

Cam: This is gonna be fine, right?
(これって上手くいくわよね?)

Arastoo: Right, ‘cause you didn’t make this seem awful at all.
(ええ、あなたがこれっぽっちも最悪な状況だと思わせていないおかげでね。)

Bones Season9 Episode21(The Cold in the Case)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

直前まで「私が参加すると余計にこじれるかもしれない」と慎重だったカムが、いざとなったら自分も緊張しているという逆転の状況が生まれています。
アラストはそこを逃さず「親の前で過敏になるのは自分だけじゃないですよね」とカムの弱点をチクリと突きながら、「だから僕にも厳しくしないで」とユーモアで包み込みます。
そしてカムの不安げな問いかけに「ええ、あなたが全く最悪な空気を出していないおかげでね(=思いっきり出てるけどね)」と、愛情たっぷりの皮肉(sarcasm)で返す。
愛する人の緊張を解きほぐすために、あえて気の利いた言葉で場を和ませようとする——二人の親密な関係性と知性が光るシーンです。

「cut me a little slack」の意味とニュアンス

cut me a little slack
意味:少し大目に見てよ、勘弁してよ、少し猶予を与えてよ

slack には「ロープなどのたるみ、緩み」という意味があります。
ピンと張り詰めたロープを少し切って(cut)相手にゆとりや自由を与えるという視覚的なイメージから生まれたイディオムです。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「相手への配慮を示しながら、要求や評価を少し緩めてもらうようお願いする」こと。
相手を責めるのではなく、「自分の事情を少し汲んでほしい」と訴えるソフトなお願いのフレーズです。
「規則を緩める」「評価を甘くする」「ミスを大目に見る」といった意味合いで使われ、日常会話の言い訳からビジネスシーンの交渉まで幅広く活躍します。
厳しくしすぎると関係は切れる、少し緩めれば続く——そんな航海の知恵が、このフレーズには宿っています。

実際に使ってみよう!

I’ve been working on this report for 12 hours straight. Cut me some slack!
(この報告書にかかりっきりで12時間ぶっ通しで働いてるんだ。少しは大目に見てくれよ!)
疲労困憊の状態で細かいミスを指摘された時など、「状況を理解して少しは手加減してよ」と訴えるリアルな表現です。

He’s new to this department, so we should cut him a little slack.
(彼はこの部署に来たばかりなんだから、少し多めに見てあげるべきだよ。)
第三者に対して「最初から完璧は求めず、少し余裕を与えてあげよう」と配慮を促す際にもよく使われます。

Can you cut me some slack on the deadline? I’ve been sick all week.
(締め切りを少し延ばしてもらえませんか?今週はずっと体調を崩していて。)
納期やルールへの「猶予」をお願いする際に使える、知っておくと非常に助かるビジネス表現です。

『BONES』流・覚え方のコツ

首に巻き付いてギリギリと締め付けてくる厳しいルールのロープを、ハサミでチョキンと切って(cut)緩め(slack)てもらい、「ふぅ、息ができる!助かった〜」と一息ついている様子を想像してみましょう。
アラストが「自分だけじゃないですよね?」と笑顔で切り返すシーンとともに、締め付けからの解放感をイメージするのがコツです。

似た表現・関連表現

go easy on someone
(〜に対して手加減する、優しくする)
cut someone some slack と非常に似ていますが、規則を緩めるというよりは「優しさや思いやりを持って接してほしい」という感情的なニュアンスが強い表現です。

give someone a break
(〜を勘弁してやる、少し休ませる)
相手の厳しい追及や終わりのない批判に対して、「もういい加減にしてくれよ」「少し息をつかせてくれ」とやや疲れた様子で使われることが多い表現です。

make allowances for
(〜を考慮に入れる、〜を酌量する)
相手の事情や経験不足を考慮してルールを厳格に適用しないという、ビジネスや公的な場で使われる少しフォーマルな表現です。

深掘り知識:航海用語から生まれた「slack」の歴史

この slack という単語を使った表現は、もともと船乗りたちの航海用語に由来すると言われています。
帆船の時代、ロープの張り具合は船の命運を分ける非常に重要なものでした。
ロープをピンと張り詰めすぎると切れてしまうため、状況に応じて適度に「たるみ(slack)」を持たせる必要があったのです。
この「適度な余裕を持たせる」という物理的な行為が、やがて人間関係において「厳しくしすぎず、相手にゆとりを与える」という意味へと発展していきました。
厳しくしすぎると関係は切れる、少し緩めることで長く続く——言葉の背景にある知恵を知ると、フレーズの重みがひと味変わってきますよ。

まとめ|プレッシャーを和らげる魔法のような言葉

今回は「cut me a little slack」の意味と使い方をご紹介しました。
完璧を求められて息苦しい時や、相手に少しだけ事情を理解して妥協してほしい時に、関係をギスギスさせずにスマートにお願いできる、魔法のようなフレーズです。
「ロープのたるみ」というイメージと航海用語の歴史を頭の片隅に置きながら、ぜひ実際の会話でも使ってみてくださいね。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「cut me a little slack」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!
目次