ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E24に学ぶ「done deal」の意味と使い方

done deal

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「もう決まったことだ」「白紙に戻る可能性がある」——ビジネスでも日常でも使える「done deal」を、今回は『BONES』シーズン9第24話のシーンから学んでいきましょう。
否定形「not a done deal」がドラマのキーシーンで登場する、なかなかシビれる表現です。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

FBI内部の陰謀を追う中、ブースへのベルリン支局長への昇進話が進んでいます。
自宅でスタークからドイツ語の練習まで求められながら昇進の話を聞くブースは、しかしあえて慎重な姿勢を崩しません。

Stark: You’re going to need to know more than that if you’re going to run the Berlin field office.
(ベルリン支局を任されるつもりなら、もっと多くのことを知っておく必要があるぞ。)

Booth: Look… this is not a done deal. I still have to go in front of the congressional panel.
(いいですか…まだ決定事項じゃありません。私はまだ議会の委員会の前で証言しなければならないんです。)

Stark: Sounds like you don’t want the job.
(その仕事に就きたくないようにも聞こえるがな。)

Booth: No. Look, we got a great life here. I mean, look how beautiful this home is, all right?
(そうじゃない。ただ、今の生活がとても充実しているんです。この家を見てくださいよ。)

BONES Season9 Episode24(The Recluse in the Recliner)

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シーン解説と心理考察

副長官のスタークは、ブースの栄転をすでに既定路線のように語っています。
しかし、FBI内部の陰謀を嗅ぎつけているブースは、この「昇進」自体が厄介者である自分を海外へ追放するための思惑ではないかと疑っています。
「not a done deal(まだ決まったわけじゃない)」という言葉は、単なる謙遜ではありません。
見えない敵に対するブースの警戒心と、「簡単には組織の思い通りにはならないぞ」という静かな抵抗が込められたセリフです。
そして続く「今の生活がとても充実している」という言葉には、ブレナンとクリスティンとの家庭を何より大切にするブースの本音も滲んでいます。
昇進への冷静さと、守るべきものへの愛情が同居する、繊細なシーンです。

「done deal」の意味とニュアンス

done deal
意味:決定事項、すでに終わったこと、変えられない確定した事実

「done deal」は直訳すると「完了した取引」です。
ビジネスの契約において、書面に署名がなされ、もう後戻りや条件変更ができない状態まで完了したことを表す表現が起源です。
日常会話では正式な契約に限らず、すでに決定して変更がきかない予定や確定した事実に対して広く使われます。
今回のように「not a done deal(まだ決まったわけじゃない)」と否定形で使われることも多く、交渉やビジネスシーンで頻繁に登場します。

【ここがポイント!】

ネイティブがこのフレーズを使う時のコアイメージは「ハンコが押されて、完全にロックされた状態」です。
「It’s decided.」のような単なる決定よりも、「取引(deal)」という言葉が含まれる分、双方が合意して「もう覆ることはない」という強い確定感を持っています。
特に否定形(not a done deal)で使う場合、「期待値をコントロールする」あるいは「まだ自分に交渉の余地があることを示す」という大人のニュアンスが加わります。
「決定事項ではない」と言いながら、実は「私はまだ動ける」という意思表示でもある、複層的な表現です。

実際に使ってみよう!

We signed the contract this morning. It’s a done deal.
(今朝、契約書にサインしました。これで決定事項です。)
ビジネスで、無事に契約が完了し取引が成立したことを報告する際の表現です。プロジェクトがひと段落した達成感と安堵感が伝わります。

Don’t celebrate just yet. The promotion is not a done deal.
(まだお祝いするのは早いよ。昇進はまだ完全に決まったわけじゃないから。)
ドラマのブースのセリフと同じく、否定形での使用例です。油断している相手に釘を刺し、最終確認が終わるまで気を引き締めるよう促す表現として便利です。

I’m moving to London next month. It’s a done deal.
(来月、ロンドンに引っ越すの。もう本決まりよ。)
日常会話で、大きな決断がすでに後戻りできない段階まで進んでいることを伝える自然な表現です。チケットを手配済みであったり、家を契約済みであったりするニュアンスが伝わります。

『BONES』流・覚え方のコツ

このシーンのブースは、昇進という大きなチャンスに対して喜んで飛びつかず、「まだ not a done deal だ」と慎重に立ち回っています。
その背景には、組織の罠かもしれないという疑念だけでなく、ブレナンやクリスティンとの今の生活を何より大切にする気持ちがあります。
「done deal=覆ることのない最終決定」というニュアンスを身体で感じるには、「それがまだ成立していない状態」を演じるブースの慎重な表情を思い浮かべながら、「Not a done deal yet.(まだ確定じゃない)」と自分の口で口ずさんでみるのが一番です。

似た表現・関連表現

set in stone
(確定して変えられない)
文字通り「石に刻まれている」ことから、ルールや予定が絶対に変更不可能であることを強調します。「done deal」と似ていますが、こちらはより「規則やスケジュール」の固定化に使われます。

up in the air
(未定である、宙に浮いている)
「done deal」の対義語としてよく使われます。物事がまだ決まっておらず、どうなるか全くわからない不安定な状態を表す日常会話の定番フレーズです。

seal the deal
(取引を確定させる、決定打となる)
「done deal(完了した取引)」に至るための、最後の一押しや最終的なアクションを指す動詞表現です。契約に印鑑(seal)を押すイメージから来ています。

深掘り知識:ビジネスから生まれた「deal」の汎用性

「deal」という単語は、カードゲームで「カードを配る(deal the cards)」という意味から始まりましたが、アメリカのビジネス文化の中で「取引・契約」という意味で大きく発展しました。
「done deal」や「seal the deal」以外にも、「It’s a deal.(それで手を打とう)」「big deal(大したこと)」「raw deal(不当な扱い)」など、「deal」を使ったイディオムは日常会話にあふれています。
開拓時代からビジネスや交渉を重んじてきたアメリカの歴史的背景が、言語に深く根付いている証拠とも言えますね。
「deal」が持つ「双方が何かを交換・合意する」という根源的なイメージをつかむと、ネイティブの思考回路にひとつ近づくことができます。

まとめ|「done deal」は確定の強さを伝える言葉

今回は『BONES』シーズン9第24話から、物事の確定を表す「done deal」を取り上げました。
このフレーズの核心は「取引が完了した=もう誰も覆せない」という揺るぎない確定感です。
肯定形で使えば力強い完了宣言になり、否定形で使えば「まだ動ける」という静かな抵抗にもなります。
一つのフレーズが文脈によって全く異なるメッセージを伝えられる——英語のイディオムの面白さが詰まった表現です。
関連表現の「seal the deal(決定打となる)」と合わせて覚えておくと、ビジネスから日常会話まで表現の幅が広がります。

このエピソードを見るには

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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