海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン10エピソード3から、犯罪ドラマで頻繁に登場し、日常会話にも自然に溶け込む「get away with」の意味と使い方を見ていきましょう。「なぜか罰を受けずに済んでしまう人」を見たとき、あなたはどう表現しますか?
実際にそのシーンを見てみよう!
ドミナトリクス(女王様)のスカルスガルドを、ブースが取り調べているシーンです。ハッチが拘束されたまま放置され死亡したことを告げたブースは、彼女の反応を正面から受け止め、鋭く切り込みます。
Booth:No, Hutch is dead. He choked on his ball gag after being smashed in the face.
(いや、ハッチは死んだんだ。顔を殴られた後、ボールギャグが詰まって窒息したのさ。)Skarsgard:Oh, my God.
(なんてこと……。)Booth:You really thought you could get away with it, huh?
(これで逃げ切れると本気で思っていたのか?)Skarsgard:You think that–
(まさか……私が彼を殺したとでも思ってるの?)BONES Season10 Episode03(The Purging of the Pundit)
シーン解説と心理考察
スカルスガルドはプレイを終えた後にハッチを拘束したまま立ち去っており、ブースはその行為が死亡に何らかの形で関わっているのではないかと疑っています。
「プロのセラピストを気取って、うまく逃れられると思っていたのか(get away with it)」——そう畳み掛けるブースに対し、スカルスガルドは「私はプロよ、そんなミスは犯さない」と強く反論します。
言い逃れを一切許さないブースの鋭さと、プライドを傷つけられた彼女の動揺が交差する緊張感あふれる場面です。
事件の真相はまだ先の展開で明らかになりますが、このシーンは視聴者を一気に引き込む重要なターニングポイントになっています。
「get away with」の意味とニュアンス
get away with
意味:〜を罰を受けずにやり遂げる、〜をうまく逃れる、〜が見逃される
get away(逃げていく)+ with(〜を持ったまま)という組み合わせです。
悪いこと・ズルいことをしたにもかかわらず、罰や非難を受けずにすり抜けてしまうというニュアンスで使われます。
重大な犯罪から、日常のちょっとしたイタズラやルール違反が見逃された場面まで、幅広いシーンで登場します。
【ここがポイント!】
このフレーズの核にあるのは「責任から逃れてしまっている状態」です。
「悪いことをした事実はあるのに、そのペナルティを回避してケロッとしている」という含みがあります。
そのため、非難する側が使うと「そんなことが許されると思うなよ!」という怒りや呆れが自然と乗ってくる表現です。
実際に使ってみよう!
I ate the last piece of cake, but I think I got away with it.
(最後のケーキを食べちゃったけど、バレずに済んだみたい。)
犯罪に限らず、ちょっとしたつまみ食いやイタズラがバレなかった時にも気軽に使えます。
The manager always blames his team for mistakes, and he somehow gets away with it.
(そのマネージャーはいつもミスをチームのせいにするが、なぜかお咎めなしで済んでいる。)
ビジネスシーンで責任逃れをしている人を描写するのに自然に使える一文です。
You can’t just ignore the rules and expect to get away with it.
(ルールを無視しておいて、ただで済むと思ったら大間違いですよ。)
「〜して許されるはずがない」と警告したり、たしなめたりする際の定番フレーズです。
『BONES』流・覚え方のコツ
ブースが鋭い眼差しで容疑者を見据えながら「You really thought you could get away with it?(逃げおおせると思ったか?)」と詰め寄る場面をイメージしてみてください。
「悪いことをしてコソコソ逃げていく(get away)容疑者を、ブースが絶対に見逃さないぞと立ちはだかる構図」を思い浮かべると、このフレーズのニュアンスがスッと頭に入ってきます。
似た表現・関連表現
escape punishment
(罰を逃れる)
「罰を免れる」という直接的でフォーマルな意味です。get away with の方がより口語的で、「ずる賢くすり抜ける」という感触が強く出ます。
get off the hook
(ピンチを切り抜ける、責任を免れる)
困難な状況や責任から解放されるというイディオムです。釣り針(hook)から魚が逃れるイメージが由来で、より広い「責任回避」に使われます。
slip through the cracks
(見落とされる、網の目をくぐり抜ける)
システムや制度の隙間をすり抜けて問題が見逃されてしまう状況に使われます。個人の悪意というよりも、構造的な抜け穴のイメージが強い表現です。
深掘り知識:「get away with murder」——BONESが教えてくれる究極の派生フレーズ
「罪の事実を持ったまま逃げ切る」というこのフレーズ、実は『BONES』の別のエピソードでもそのままセリフとして登場します。
それがイディオムとしての「get away with murder」です。
直訳すると「殺人を犯して逃げおおせる」ですが、日常会話では実際の殺人を指すわけではありません。
「どんなにひどい振る舞いをしても許されてしまう」という比喩として使われます。
たとえば末っ子が何をしても叱られない状況を見て「He gets away with murder!(あの子は何でも許されるんだから!)」と表現します。
「get away with」を一度しっかり覚えてしまえば、こうした派生表現もすんなりと使いこなせるようになりますよ。
まとめ|「逃げ切る」ニュアンスをつかんで表現力アップ!
今回は『BONES』シーズン10エピソード3から「get away with」をご紹介しました。
「責任からの逃亡」というコアイメージを押さえておけば、深刻なニュース記事から日常のちょっとしたイタズラ話まで、英語の理解度がぐっと上がります。
ブース顔負けの鋭さでこのフレーズを使いこなせるようになったら、ぜひ意識して日常会話の中で試してみてください。

