海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
本日は、相手の言葉が聞き取れなかったときだけでなく、思いもよらない発言に驚いたときや、「今なんて言ったの?」と聞き返したいときにぴったりの上品なフレーズをご紹介します。
『BONES -骨は語る-』シーズン1・第2話「車の中の遺体(The Man in the S.U.V.)」から、I beg your pardon?です。
ラボで犠牲者の分析を進めるブレナン、ザック、ホッジンズ。専門的な会話が飛び交う中、アンジェラが突然、ブースとその恋人テッサの関係、そしてブレナンへの影響について口を出します。
仕事の話から一転、プライベートな話題を振られたブレナンの、戸惑いが隠せないリアクションに注目してみましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
HODGINS: The marrow’s degraded. I can give you basics but that’s it. (骨髄が劣化してる。基本的なデータしか出せないが、それが限界だ。)
ZACH: According to these tests the liver function was impaired. (テストの結果、肝機能が損なわれていたことが分かりました。)
BRENNAN: His body was trying to get rid of whatever was poisoning him. (彼の体は、毒素を排出しようとしていたのね。)
ANGELA: There is trouble in paradise. (楽園に暗雲が立ち込めてるわね。)
BRENNAN: I beg your pardon? (何の話かしら?(もう一度言ってくれる?))
ANGELA: Tessa does not feel secure in that relationship. I think she’s threatened by you. (テッサはあの関係に不安を感じてる。彼女、あなたのことを脅威に感じてるんだと思うわよ。)
BONES, Season 1 Episode 2 (The Man in the S.U.V.)
専門的な「毒素」の話をしていたはずが、アンジェラによって急にブースの「色恋沙汰」に話をすり替えられたシーン。
論理的思考の持ち主であるブレナンにとって、アンジェラの直感的な発言はあまりに唐突。そんなときに出た I beg your pardon? は、単なる聞き返し以上の「困惑」と「知的な防御」を感じさせる一言です。
フレーズの意味とニュアンス
I beg your pardon?
意味:
- 「もう一度おっしゃっていただけますか?」
- 「失礼ですが、今なんと?」
- 「(驚きや不快感で)なんですって?」
直訳すると「あなたのお許しを乞います」となります。本来は非常に丁寧な聞き返しの表現ですが、現代の会話では、相手の発言が予想外だったり、少し失礼だと感じたりしたときの「聞き返し」としてよく使われます。
ニュアンス: I beg your pardon? は、イントネーションによってニュアンスが大きく変わります。
- 純粋な聞き返し:語尾を上げて発音し、単に聞き取れなかったことを伝える。
- 驚き・困惑:今回のブレナンのように、話の文脈が飛んだときや、突飛な意見への反応。
- 強い不快感:怒りを込めて「今、なんて言ったの?」と相手を牽制する。
『BONES』のこの場面では、ブレナンが「(毒素の話をしていたのに)なぜ今そんな話を?」という文脈の断絶に対する戸惑いを表現しています。
実際に使ってみよう!
I beg your pardon? I didn’t catch the last part of your sentence.
(すみません、もう一度いいですか? 最後の部分が聞き取れませんでした。)
フォーマルな場所や、初対面の相手に対して丁寧に聞き返したいときの正解フレーズです。
I beg your pardon? Did you just say you’re quitting the job?
(なんですって? 今、仕事を辞めるって言ったの?)
相手の驚くべき告白に対して、思わず聞き返すようなシチュエーションで使います。
I beg your pardon! That’s a very rude thing to say.
(なんですって(失礼ね)! それはあまりに無作法な言い方だわ。)語尾を下げて、あるいは強く発音することで、相手の失礼な態度を嗜める際に使われます。
BONES流・覚え方のコツ
ブレナンのように、常に頭の中が「仕事」や「証拠」で埋まっている人をイメージしてみてください。
そこへアンジェラのような「感情」や「直感」を大切にする人が、全く別の角度から意見を投げ込む。そのとき、思考の歯車が一瞬止まって、「……えっ?」とフリーズする感覚。それがこのシーンの I beg your pardon? です。
単なる「Pardon?」よりも少し丁寧で、かつ「自分のペースを乱された」ときの知的なリアクションとして覚えておくと、ドラマのキャラクターのような雰囲気を再現できますよ。
似た表現・関連表現
- Excuse me? 「なんですって?」
I beg your pardon? と似ていますが、よりカジュアルで、驚きや不快感をストレートに表現する際によく使われます。 - Pardon? 「はい?」
一番短く、汎用性の高い聞き返しです。日常会話ではこれだけでも十分通じますが、I beg your pardon? の方がより上品な響きになります。 - What was that? 「今なんて言ったの?」
親しい間柄で使われる、非常にフラットな聞き返しの表現です。
深掘り知識:アンジェラの「Trouble in paradise」
アンジェラが言った There is trouble in paradise. も非常に興味深い慣用句です。
直訳は「楽園にトラブルがある」ですが、これは「傍目には幸せそうに見えるカップルや状況に、内情は問題が起きている」ことを指する皮肉めいた表現です。
ブースとテッサという美男美女カップルを「楽園」と呼びつつ、そこにブレナンという存在が「脅威(trouble)」として入り込んでいる……。
アンジェラの鋭い人間観察眼が光る一文ですね。これにブレナンが I beg your pardon? と返したのも、彼女がそんな「男女の機微」に疎いことを象徴しています。
まとめ|「I beg your pardon?」で知的に聞き返す
- I beg your pardon? は丁寧な聞き返しの基本
- 驚き、困惑、時には軽い不快感を示す際にも使われる
- 相手との距離感を保ちつつ、上品に再確認を促せる
『BONES』では、このフレーズがブレナンの世間離れしたキャラクターと、彼女を取り巻くメンバーとのギャップをユーモラスに描き出しています。
皆さんも、もし会話の中で「えっ、今のどういう意味?」と驚くようなことがあったら、ぜひこのフレーズを少し澄ましたトーンで使ってみてくださいね。


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