「carry on with」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E23で学ぶ英会話

「carry on with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

気になることが頭から離れず、目の前のことが手につかなくなってしまう。そんな落ち着かない時間を過ごした経験はありませんか。

そんな状況にぴったりの「carry on with」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン2第23話の冒頭、学長からの理由不明な呼び出しメールが気になって仕方ないシェルドンが、思わず本音をこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「carry on with」の意味とニュアンス

carry on with
意味:(中断せず)〜を続ける/〜を進める

「carry on with」は、いま取り組んでいる活動や仕事を、そのまま中断せずに続けていくことを表します。「carry(運ぶ)」+「on(続けて)」で、一度始めた流れを止めずに前へ運んでいくイメージです。後ろに「with + 目的語」を伴うと、「〜という作業・活動を続ける」と、続ける対象をはっきり示せます。日常では仕事や勉強、家事など、進行中の物事に幅広く使われます。「邪魔が入ったけれど、それでも続ける」というニュアンスを帯びることも多く、何かに気を取られながらも手を動かし続ける場面によくなじみます。落ち着いて淡々と進める響きがある一方で、状況によっては「とにかく続けるしかない」という、やや踏ん張るような気配も漂わせます。

【ここがポイント!】

  • 「carry on with」の核は、始めた流れを止めずに前へ運び続けるイメージ
  • 「with + 目的語」で、何を続けるのかをはっきり示せるのが特徴
  • 邪魔や気がかりがあっても続ける、という踏ん張りの気配を読み取るのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S02E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

学長から「明朝8時に来るように」という理由の書かれていないメールが届き、シェルドンは気が気ではありません。返信もできず、14時間も先のことを延々と気に病むシェルドン。そんな宙ぶらりんの状態で、どうやって普段どおり過ごせというのか、とレナードに訴えます。

Sheldon: Yet how am I supposed to carry on with this huge annoying thing hovering over my head?
(なのに、こんな厄介な代物が頭の上にのしかかってる状態で、どうやって普段どおり続けろっていうんだ?)

Leonard: Yeah, I know the feeling.
(ああ、その気持ちはわかるよ。)

The Big Bang Theory Season2 Episode23 (The Monopolar Expedition)

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シーン解説と心理考察

たった一通の理由不明なメールで、シェルドンの思考は完全に占領されてしまいます。彼にとって不確実さは何より耐えがたいもので、答えの出ない14時間がとてつもない重荷として頭上にのしかかっている、という大げさな言いまわしに、彼の神経質さが表れています。「hovering over my head(頭上を漂っている)」という比喩が、気がかりの正体をうまく言い当てています。日常を続けたいのに続けられない、というもどかしさが「carry on with」という言葉に重なっています。それを受けるレナードの「気持ちはわかるよ」という短い相づちには、長年シェルドンに付き合ってきた者ならではの、半ば諦めにも似た理解がにじむ場面です。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

頭の上に大きな荷物がのしかかったまま、それでも前へ歩こうとするシェルドンの姿を思い浮かべてみてください。「carry(運ぶ)」+「on(続けて)」で、重荷を背負いながらも歩みを止めずに進み続ける動きが、このフレーズの中心にあります。気がかりという荷物を頭に乗せたまま、それでも日常を運び続ける。その「止まらずに運び続ける」映像と一緒に覚えておくと、「carry on with=〜を続ける」が体の感覚として残ります。

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例文で覚える「carry on with」

「carry on with」は、仕事や作業を中断せずに進める場面で活躍します。三つの例文で使い方の幅を見てみましょう。

Please carry on with your presentation; I’m just here to observe.
(プレゼンを続けてください。私はただ見学に来ただけですので。)
会議に途中から人が入ってきた場面です。「中断しなくていい、そのまま続けて」と促す、丁寧な言いまわしになっています。

Despite the noise outside, she carried on with her work.
(外の騒音にもかかわらず、彼女は仕事を続けた。)
邪魔が入っても続ける、というニュアンスがよく出る使い方です。「despite」とセットで、集中を保つ様子を描いています。

A: Sorry to interrupt. Should I come back later?
B: No, it’s fine. Let’s carry on with the meeting.
(A:お邪魔してすみません。あとで出直しましょうか?)
(B:いえ、大丈夫です。会議を続けましょう。)
中断の申し出に対して、「このまま進めよう」と返す場面です。会話の流れを止めずに前へ進める意思を示しています。

あわせて覚えたい関連表現

go on with
(〜を続ける)
「carry on with」とほぼ同じ意味で使えますが、「go on with」のほうがやや口語的で軽い響きです。日常会話ではどちらも自然に使われます。

keep on
(〜し続ける)
後ろに動詞のing形をとり、「〜し続ける」という継続を表します。「carry on with」が活動全体を指すのに対し、こちらは具体的な動作の反復を強調します。

get on with
(〜に取りかかる/〜を進める)
「中断していたことを再開して進める」という前向きなニュアンスが強い表現です。停滞を抜けて手を動かし始める場面に向いています。

Note|「carry on」が持ついくつもの顔

「carry on with」を理解するうえで面白いのが、土台になっている「carry on」という句動詞そのものの幅広さです。同じ二語が、文脈によってまるで違う意味を見せます。

「carry on」は基本的に「(活動を)続ける」を表しますが、ここに「with + 目的語」が付くと「〜を続ける」と対象が明確になります。一方、目的語を取らずに単独で使えば「そのまま続ける、頑張る」という励ましの響きを持ちます。第二次世界大戦中のイギリスで広まった「Keep Calm and Carry On(平静を保ち、続けよ)」という標語は、まさにこの「困難の中でも淡々と続ける」精神を象徴する言葉として知られています。さらにイギリス英語の口語では「carry on」が「大騒ぎする、わめき立てる」という意味で使われることもあり、「Stop carrying on!(騒ぐのをやめて!)」のように、続けるどころか落ち着かせる方向の表現に変わります。名詞の「carry-on」になれば、飛行機の機内持ち込み手荷物を指します。

シェルドンが使ったのは最も基本的な「続ける」の意味ですが、こうして見ると一つの句動詞がいかに豊かに枝分かれしているかがわかります。

同じ言葉でも、後ろに何が続くかで表情が変わる。その柔軟さこそ句動詞の醍醐味です。

まとめ|気がかりを抱えながらも進み続ける一言

「carry on with」は、いま取り組んでいる物事を中断せずに続けていくことを表す表現です。「carry(運ぶ)」+「on(続けて)」という成り立ちのとおり、一度始めた流れを止めずに前へ運んでいく感覚が中心にあります。

この表現を知っておくと、仕事や勉強の場面で「そのまま続けてください」「会議を進めましょう」といった促しを、自然なひとことで伝えられます。邪魔や気がかりがあっても淡々と進む、というニュアンスも添えられます。

気になることを頭上に抱えながらも日常を回そうとするシェルドンの姿とともに、表現の幅を広げてみてください。

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