「blow over」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E22で学ぶ英会話

「blow over」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今は大変なもめごとの真っ最中でも、「まあ、そのうち収まるさ」と心のどこかで楽観している、そんな瞬間はありませんか。

そんなときにぴったりの「blow over」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第22話の中盤、預かった犬を見失ったハワードとバーナデットが車で必死に捜し回るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「blow over」の意味とニュアンス

blow over
意味:(騒ぎ・トラブルが)おさまる、過ぎ去る

blow over は、もめごとやスキャンダル、険悪な空気などが、時間とともに自然に鎮まっていくことを表す句動詞です。もともとは嵐や強風が「吹き抜けて去っていく」という天候のイメージから来ています。

ポイントは、「ほうっておけばそのうち収まる」という楽観的なニュアンスを含む点です。今は大騒ぎでも、いずれ過ぎ去って落ち着く——そんな見通しを示すときに使われます。人間関係のいざこざ、噂、世間の批判、さらには文字どおりの悪天候まで、幅広い対象に使える便利な表現です。「何か手を打つ」というより「時間が解決してくれる」という受け身の楽観が、この言葉の根っこにあります。

【ここがポイント!】

  • 「blow over」の核は、嵐が頭上を吹き抜けて去っていく天候のイメージ
  • もめごと・噂・批判が「時間とともに自然に収まる」ことを表す表現
  • 「ほうっておけば過ぎ去る」という楽観のニュアンスを読み取るのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S06E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ラージから預かった愛犬シナモンを公園で見失い、ハワードとバーナデットは車で必死に捜し回ります。犬がラージのインド訛りにしか反応しないかもと考え、二人で訛りをまねて呼びかけます。バーナデットの猫なで声がうまく決まったところで、ハワードが軽口を叩きます。

Bernadette: Cinnamon. Where are you, my little lamb chop?
(シナモン。どこにいるの、私のかわいい子ちゃん?)

Howard: When this all blows over, remember that voice. It’s kind of a turn-on.
(この騒ぎが収まったら、その声を覚えておいてくれよ。ちょっとそそられるんだ)

The Big Bang Theory Season6 Episode22(The Proton Resurgence)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

切迫した状況のさなかでも、ハワードがつい妻への軽口を挟むところに、彼らしさがにじむ場面です。犬を見失った大騒ぎの真っ最中に、When this all blows over(この騒ぎが収まったら)と口にしています。

この blow over の使い方には、ハワードの楽観が表れています。今はてんやわんやでも、いずれ嵐は過ぎ去る——そう見越したうえで「収まったら覚えておいて」と惚気を続けているわけです。緊張した空気を、ユーモアでふっとほぐすハワードの性格が、この一言に重なっています。

深刻なはずの状況を、夫婦の軽いやり取りに変えてしまう。blow over の「いずれ過ぎ去る」という楽観的な響きが、この場面のコミカルな空気を支えています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

blow over は、頭上を黒い嵐雲が「ゴオッ」と吹き抜け、向こうへ過ぎ去って、気づけば青空が戻っている——その天候の光景をそのまま人間関係のもめごとに重ねるとイメージしやすい表現です。

このシーンでは、ハワードが犬を見失った大騒ぎの最中に「この騒ぎが収まったら」と口にしています。今まさに吹き荒れている嵐が、やがて静まっていく。その「過ぎ去る」感覚を、ハワードの楽観的な軽口とセットで覚えておくと、blow over が持つ「ほうっておけば収まる」というニュアンスまで、自然に身につきます。

例文で覚える「blow over」

もめごとや騒ぎが「そのうち収まる」と見通すときに使える表現です。3つの例文で、その楽観の幅をつかんでみましょう。

Don’t worry about the gossip — it’ll blow over in a week.
(噂なんて気にするなよ。一週間もすれば収まるさ)
噂を気にする相手を慰めるときの、典型的な使い方です。「そのうち過ぎ去る」という励ましがやわらかく伝わります。

The scandal eventually blew over, but the damage was done.
(スキャンダルはやがて沈静化したが、傷跡は残った)
出来事を客観的に振り返る、ややフォーマルな文脈です。報道や解説のトーンにもなじみます。

A: My parents are furious that I dropped the class. They won’t even talk to me.
B: Give it time. It’ll blow over, trust me.
(A:授業をやめたこと、親がカンカンでさ。口もきいてくれないんだ)
(B:時間を置きなよ。きっと収まるから、信じて)
友人同士の会話で、相手のもめごとが自然に解決すると励ます場面です。Give it time と組み合わせると説得力が増します。

あわせて覚えたい関連表現

die down
((騒ぎ・音・興奮が)静まる、弱まる)
勢いが徐々に弱まって静まっていくイメージです。blow over が「すっかり過ぎ去る」完了感を持つのに対し、die down は「だんだん収まる」過程に焦点があります。

settle down
(落ち着く、収まる)
興奮や混乱が鎮まって平常に戻ること全般を指します。blow over が特に「もめごと・悪天候が過ぎ去る」に向くのに比べ、こちらはより広く使える表現です。

pass
(過ぎ去る)
一語でシンプルに「過ぎる」を表します。blow over のほうが「吹き抜けて去る」という具体的なイメージと、楽観のニュアンスがはっきり出ます。

Note|「嵐が過ぎる」比喩としての blow over

blow over は、天候を表す言葉がそのまま人間関係に転用された、英語らしい比喩表現です。この「嵐が過ぎる」イメージは、ドラマや映画でも繰り返し使われてきました。

英語では、怒りやスキャンダル、気まずさといった「収まってほしい厄介ごと」を、しばしば天候になぞらえます。激しい感情が storm(嵐)にたとえられ、それが blow over(吹き過ぎる)ことで平穏が戻る——この発想は、海外ドラマの定番シーンに何度も登場します。たとえば、家族のもめごとや恋人同士のケンカのあと、誰かが Just wait for it to blow over(収まるのを待ちなよ)と助言する場面は、コメディからシリアスな作品まで広く見られます。天候は人の力ではどうにもならず、ただ過ぎ去るのを待つしかないもの。その「待てば変わる」という感覚が、もめごとへの楽観的な態度とぴったり重なるため、比喩として定着したと考えられます。日本語の「ほとぼりが冷める」に近い発想ですが、blow over のほうが「嵐が吹き抜ける」という動的なイメージを伴うのが特徴です。

このシーンでハワードが軽く blow over を口にできるのも、彼が「この騒ぎもいずれ過ぎる」と心のどこかで信じているからこそです。

厄介ごとを嵐に見立てる感覚が、この一語に息づいているのですね。

まとめ|ハワードの楽観から学ぶ、「過ぎ去る」の一言

blow over は、もめごとや騒ぎが「時間とともに自然に収まる」ことを表す句動詞でした。嵐が吹き抜けて青空が戻るイメージが、その楽観的な響きの源になっています。

このフレーズを覚えておくと、誰かが渦中で苦しんでいるとき、「きっとそのうち収まるよ」とやわらかく見通しを示せます。深刻な批判や噂、人間関係のいざこざに直面したときも、少し肩の力を抜いて構える助けになる表現です。

厄介ごとをやり過ごす知恵の言葉として、表現の幅を広げてみてくださいね。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「blow over」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次