ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E12に学ぶ「take a liberty」の意味と使い方

take a liberty

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

マニュアル通りではない対応をした時や、ちょっと自分流にアレンジした時、それをどう説明しますか?

今回は、FBI捜査官ブースと法人類学者ブレナンの会話から、自分の「独断」を知的に正当化する、大人の英語フレーズをご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

聞き込みを終えたブースとブレナン。

ブースは、ブレナンが別れ際に放った言葉が、決まり文句(イディオム)と少し違っていたことを指摘します。

Booth: It’s “See you in the funny pages”.
(正しくは「See you in the funny pages(また新聞の漫画欄で=じゃあまたな)」だ。)

Brennan: Okay. I took a liberty. Her husband beats her.
(そうね。あえて変えさせてもらったわ。 夫は彼女を殴ってる。)
BONES Season1 Episode12 (The Superhero in the Alley)

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通常は “See you in the funny pages”(またね)という陽気な挨拶ですが、ブレナンは「夫に殴られている女性」に対して、そんな軽口(=Funny)は言えないと判断しました。

ブースの指摘に対し「間違えた」と謝るのではなく、「意図的に自由にやらせてもらった(I took a liberty)」と返すあたりに、彼女のプライドが見えます。

形式よりも事実を重んじる、ブレナン流の強烈な皮肉が込められたシーンですね。

フレーズの意味とニュアンス

take a liberty (with something)
意味:勝手なことをする、独断で行う、大胆にアレンジする、無遠慮に振る舞う

“Liberty” は「自由」ですが、Freedom(生まれながらの自由)とは違い、「本来は許可やルールがあるところを、あえて無視して自由に行動する」というニュアンスがあります。

文脈によって、「失礼なことをする」というネガティブな意味にも、「機転を利かせてアレンジする」というポジティブな意味にもなります。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「ルールの枠を少しはみ出す」という感覚です。

ブレナンのように「あえて崩した」と主張する場合に使えば、「私の意志でやりました」という知的な響きになります。

一方で、許可なく人の物を使ったりした時に言われると、「馴れ馴れしい、図々しい」という批判になります。

実際に使ってみよう!

日常やビジネスで、自分の判断で行動した時や、相手に「事後報告」する時に使ってみましょう。

I took the liberty of cc’ing our manager on this email.
(勝手ながら、本件のメールには部長をCCに入れさせていただきました。)
解説:ビジネスで最強のフレーズ。「許可は取っていませんが、業務上必要だと判断してやりました」というニュアンスを、最大限に丁寧に伝えることができます。

The screenwriter took a few liberties with the original novel.
(脚本家は、原作小説に対してかなり大胆な脚色を加えた(自由にアレンジした)。)
解説:クリエイティブな場面でよく使われます。原作通りではなく、独自の解釈や変更を加えたことを指します。「改悪」か「改良」かは文脈次第です。

Don’t take liberties with my kindness.
(私の親切心につけこむ(勝手な真似をする)のはやめて。)
解説:こちらはネガティブな使用例。親しいからといって、境界線を越えて図々しい態度をとる相手への警告です。

『BONES』流・覚え方のコツ

「ブレナンの赤ペン修正」をイメージしてください。

決まり文句が書かれた辞書を、ブレナンが赤ペンで「こっちの方が論理的よ」と勝手に書き換えている姿。

既存のルールよりも自分の判断を優先して、「自由(Liberty)を行使(Take)する」。その堂々とした態度こそがこのフレーズです。

似た表現・関連表現

似た意味を持つ表現との違いを押さえておきましょう。

take the initiative
(主導権を握る、率先してやる)
解説:こちらは完全にポジティブ。「許可なく」というよりは「誰かがやる前に自分がやる」というリーダーシップのニュアンスです。

overstep
(行き過ぎる、出しゃばる)
解説:境界線(Step)を越えてしまうこと。take a liberty が「自由の行使」なら、こちらは明確な「違反」や「やりすぎ」を指摘するネガティブな言葉です。

presume to
(おこがましくも〜する、でしゃばる)
解説:take the liberty よりもさらに謙遜(または皮肉)が強い表現。「私がそんなことをするのは僭越ですが…」という前置きで使われます。

深掘り知識:「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」な武器

“I took the liberty of…” というフレーズは、表向きは非常に丁寧です。

しかしその裏には、「もうやってしまったから、文句は言わせないよ」という強い既成事実化の意図が隠れています。

これを「Polite Aggression(礼儀正しい攻撃)」と呼ぶこともあります。

ブレナンがブースに対して使ったのも、まさにこれ。

「イディオムが間違ってるぞ」という指摘に対して、「いいえ、私が変えたのです」と返すことで、間違いを正当化し、さらに会話の主導権を握り返したわけです。

謝るのではなく「あえてやった」と言い切る。大人の女性の強さを感じる一言ですね。

まとめ|たまには「枠」をはみ出そう

マニュアル通りの対応も大切ですが、時には自分の判断で take a liberty する勇気も必要です。

「勝手ながら…」と一言添えて、あなたらしい気遣い(または意思表示)をプラスしてみてはいかがでしょうか?

ただし、ブレナンのように「論理的な裏付け」がある場合に限りますけどね!

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