海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
値段や条件を提示して、「これ以上は譲らないよ。受けるか降りるか、そっちが決めて」と相手にボールを投げ返したくなる場面が、交渉にはあります。
そんなときにぴったりの「take it or leave it」を、『BONES』シーズン11第18話の中盤、敏腕の不動産業者となった被害者の元恋人エイミーが、刑事の訪問中も電話商談を優先して強気な条件を突きつけるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「take it or leave it」の意味とニュアンス
take it or leave it
意味:のむかやめるか(決めて)、これが最終条件だ、嫌なら結構
提示した条件に対して「交渉の余地はない。受け入れるか拒否するか、二つに一つだ」と、相手に最終決断を迫る決まり文句です。
take(それを取る=受け入れる)と leave(それを置いて立ち去る=拒否する)を or で並べることで、「中間はない」という二者択一を突きつけます。強気で、ややぶっきらぼうな響きを持つ表現で、価格交渉や条件提示の場で「これ以上は譲らない」と宣言するときに使われます。相手に選択権を渡しているようでいて、実際には「譲歩はしない」という強い意思表示です。ビジネスの取引から日常のちょっとした売買まで、線引きをはっきりさせたい場面で登場します。
【ここがポイント!】
- take(受け入れる)か leave(立ち去る)か、中間のない二者択一のイメージ
- 「交渉はここまで」と線を引く、強気でぶっきらぼうな最終通告の一言
- 相手に選択を委ねる形を取りつつ、実は「譲らない」と伝えているのが読みどころ
『BONES』S11E18のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
今や不動産業界で成功を収めたエイミーは、刑事オーブリーが訪ねてきても電話越しの商談を止めません。相手に有無を言わさぬ条件を一方的に突きつける、その口調に彼女の性格がくっきりと表れます。
Amy: Two point two, all cash, three-day close, take it or leave it.
(220万、全額現金、3日でクロージング。のむかやめるか決めて)Aubrey: Can you hang up the phone and have a seat, please, Ms. Lee?
(電話を切って座ってもらえますか、リーさん)BONES Season11 Episode18(America in Profile)
シーン解説と心理考察
刑事が目の前にいてもペースを崩さず、電話の相手に最終条件を突きつけるエイミー。この一言に、彼女の有無を言わさぬビジネスライクな性格がにじむ場面です。
かつての恋人ブランドンが何事にも優柔不断だったのとは対照的に、エイミーは即断即決で線を引くタイプとして描かれています。「take it or leave it」という強気のフレーズが、二人の性格の違いをわずか数語で浮かび上がらせています。捜査の合間に差し込まれたこの短いやり取りが、登場人物の輪郭を鮮やかに見せる演出として響きます。
『BONES』流・覚え方のコツ
商品をテーブルにドンと置いて、腕を組んだ店主が「これを take(取る)か、それとも leave(置いて立ち去る)か、どっちだ」と迫る——そんな構図を思い浮かべてみてください。
take(受け入れる)と leave(拒否して立ち去る)が左右に分かれていて、その真ん中=交渉の余地はゼロ。二つの動作を天秤の両端に置くイメージで覚えると、二者択一の強さがそのまま頭に入ります。電話越しに条件を一方的に告げるエイミーの強気なトーンと重ねれば、「譲らない最終通告」というニュアンスごと記憶に残ります。
例文で覚える「take it or leave it」
条件をはっきり線引きして相手に決断を迫る、そんな場面で力を発揮するフレーズです。3つの例文で使い方を見ていきましょう。
This is my final offer—take it or leave it.
(これが最終提示だ。のむかやめるか決めてくれ)
価格交渉の最終局面で使えます。final offer(最終提示)とセットにすると、「もう動かない」という強さがいっそう際立ちます。
The terms are non-negotiable. Take it or leave it.
(条件は交渉の余地なしです。受けるか降りるかです)
契約条件を提示するフォーマルな商談での一言です。non-negotiable(交渉不可)と並べることで、ビジネスの場でも明確に線を引けます。
A: Can you go a little lower on the price?
B: Sorry, fifty bucks is fair. Take it or leave it.
(A:もう少し値引きできない?)
(B:悪いけど50ドルが妥当だよ。のむかやめるか決めて。)
フリマや個人売買での値段交渉で、これ以上譲らないと伝える締めの一言として機能します。
あわせて覚えたい関連表現
non-negotiable
(交渉の余地がない)
条件そのものの性質を表す形容詞です。take it or leave it が「迫り方・言い方」なのに対し、こちらは「この条件は動かせない」と中身を説明する語で、二つを組み合わせて使うこともあります。
that’s my final offer
(これが最終提示だ)
価格や条件の「最終ライン」を示す言い回しです。take it or leave it とセットで使われることが多く、交渉を打ち切る合図として機能します。
all or nothing
(全部か無か)
「中途半端はなし、やるなら全部」という二者択一です。take it or leave it と発想は近いものの、こちらは「賭け」や「覚悟」のニュアンスが強く、条件提示よりも決断の場面で使われます。
Note|「最終条件」を伝える表現と交渉の温度
「これ以上は譲らない」と伝える英語表現は、take it or leave it だけではありません。似た意味の言い回しがいくつかあり、それぞれ相手に与える印象が違います。
たとえば that’s my final offer は「これが最終提示」と冷静に線を引く言い方で、ビジネスでも比較的角が立ちにくい表現です。non-negotiable は「交渉不可」と条件の性質を端的に示す語で、契約書やフォーマルな場面でよく使われます。これに対して take it or leave it は、相手に「受けるか降りるか」を突きつける、最も強気でぶっきらぼうな響きを持ちます。便利な一方で、相手を突き放すトーンも含むため、欧米のビジネスシーンでも関係性や状況を見て使われるのが実際のところです。劇中のエイミーのように、相手より優位に立っている場面でこそ映える表現と言えます。
同じ「最終条件」でも、冷静な線引きから強気の通告まで、温度には幅があります。場面に合わせて選べると、交渉の表現がぐっと立体的になります。
言葉の強さを意識して選ぶ——交渉上手への第一歩なのかもしれません。
まとめ|エイミーの強気が映す一言
take it or leave it は、提示した条件に「交渉の余地はない。受けるか降りるか決めて」と相手に最終決断を迫る、強気の英語表現です。take と leave という二つの動作で、中間のない二者択一を突きつける言葉と言えます。
この表現を知っておくと、価格や条件をはっきり線引きしたい場面で、「これ以上は譲らない」という意思を英語でも伝えられるようになります。final offer や non-negotiable と組み合わせれば、強さの度合いも調整できます。
交渉の最後に毅然と線を引きたいとき、表現の引き出しに加えてみてください。


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