ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S02E02に学ぶ「aiding and abetting」の意味と使い方

aiding and abetting

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は、容疑者の恋人を厳しく追及するブースのシーンから、法廷ドラマには欠かせない、そして日常のちょっとしたユーモアにも使える上級者向けのイディオムをご紹介しますね。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

1年前に失踪した妊婦の夫が逃亡し、残された新しい恋人カレンをブースが尋問するシーンです。

自分を置いて逃げた彼を、カレンは「私を守るためだった」と必死に庇います。

真実を引き出そうとするFBI捜査官の凄みと、盲目的な恋にすがる容疑者の緊迫したやり取りに注目してみてください。

Karen: He hit you when he was leaving, didn’t he? This is because I wanted to go with him. A-And he knew everyone would be after him. He was just trying to protect me.
(彼は出て行く時にあなたを殴ったんでしょ?それは私が一緒に行きたいって言ったからよ。彼はみんなが自分を追ってくるって分かっていたから。私を守ろうとしただけなの)

Booth: Yeah, he’s a real prince.
(ああ、彼は本物の王子様だな)

Booth: If he contacts you, call. Otherwise you’re looking at obstruction of justice, aiding and abetting and I’m sure we could find a few other charges to make it worth the money you’re paying your lawyer.
(彼から連絡があったら電話しろ。さもないと、司法妨害、ほう助で起訴されることになる。それに、お前が弁護士に払っている高い金に見合うだけの、他の余罪もいくつか見つけてやれると確信しているぞ)
BONES Season 2 Episode 2

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シーン解説と心理考察

「自分を殴って逃げた男」を、愛ゆえになお美化しようとするカレン。ブースにとって、そんな言い訳はDV被害者特有の悲しい妄想に過ぎません。

あえて「本物の王子様だな」と強烈な皮肉を浴びせた直後、彼は表情を一変させて重い法律用語(司法妨害、ほう助)を並べ立てます。

法と権力をちらつかせて脅しているように見えますが、実は法律という「冷たい事実」を突きつけることで、彼女を危険な共依存から目を覚まさせようとする、ブースなりのタフな優しさが垣間見えるシーンです。

フレーズの意味とニュアンス

aiding and abetting
意味:ほう助(ほうじょ)、犯罪の教唆(きょうさ)および手助け

「aid(助ける、援助する)」と「abet(犯罪などをそそのかす、けしかける)」という二つの動詞が組み合わさってできた法律・警察用語です。

直接自分で手を下していなくても、逃走を手助けしたり資金を提供したりして「犯罪を成立しやすくした」罪を指します。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「aid(物理的な手助け)」と「abet(心理的な後押し・そそのかし)」という、目に見える罪と目に見えない罪がセットになっている点にあります。

法廷ドラマでは非常によく耳にする決まり文句で、ただ「help」と言うよりもはるかに重く、逃れられない法的な責任を突きつける厳格な響きを持っています。

実際に使ってみよう!

She was charged with aiding and abetting the fugitive.
(彼女は逃亡犯をほう助した罪で起訴された。)
ニュース報道やサスペンスドラマで最もよく使われる典型的な形です。「charge with 〜(〜の罪で起訴する)」という表現とセットで覚えると、海外ドラマのリスニングにそのまま役立ちますよ。

I can’t hide this data for you; that would be aiding and abetting corporate fraud.
(君のためにこのデータを隠すことはできないよ。それは企業の不正をほう助することになるからね。)
ビジネスの現場で、倫理に反する依頼をきっぱりと断る際に使える実用的な表現です。法律用語の重みを借りることで、「絶対に共犯にはならない」という強い意志を示すことができます。

By doing his homework for him, you are just aiding and abetting his laziness.
(彼の代わりに宿題をやってあげるなんて、彼の怠け癖をほう助しているようなものよ。)
ネイティブが日常会話で使う、知的な比喩表現です。重い犯罪用語をあえて「子供の怠慢」などに使うことで生まれる落差を利用し、相手の過保護や甘やかしをユーモア交じりに(しかしチクリと)たしなめることができます。

BONES流・覚え方のコツ

このイディオムを覚える際は、2つの単語の役割を「アクション」として映像化してみましょう。

例えば、カレンが逃亡する恋人に「車の鍵を渡す」のが物理的なサポートである「aid」。そして、「早く逃げて!」と背中を押してそそのかすのが心理的なサポートの「abet」です。

「車の鍵(aid)」と「逃げろという声(abet)」の2つがセットになって初めて、この恐ろしい「ほう助」の罪が完成します。

ブースに追及されたカレンの姿と一緒にこの映像を頭に思い浮かべると、ただの難単語の羅列ではなく、生々しい行動として深く記憶に定着しますよ。

似た表現・関連表現

accessory
(従犯、共犯者)
「aiding and abetting」が手助けするという行為(動詞)に焦点を当てるのに対し、こちらは「その手助けをした人物」という名詞です。「accessory after the fact(事後従犯=逃亡を助けた人)」のように使われます。

accomplice
(共犯者)
accessoryと似ていますが、accompliceは犯行現場に一緒にいて、共に直接的な罪を犯した「相棒」というニュアンスが強くなります。

obstruction of justice
(司法妨害)
今回ブースが直前に使っていた言葉です。嘘の証言をしたり、証拠を隠滅したりして警察の捜査を邪魔する行為全般を指し、法廷ドラマの超頻出単語です。

深掘り知識:法廷の言葉が「抜け道」を許さない理由

「aid and abet(助ける、そそのかす)」のように、英語の法律用語には似たような意味の言葉を2つ並べる「Doublet(二連語)」という独特の文化があります。

これは中世のイギリスが「英語」と「フランス語」の二重言語社会だった時代、法律家たちがどちらの言語の人間にも正確に意味を伝え、解釈の「抜け道」を作らせないために、2つの言語をペアにして条文を書いたことに由来します。

今回ブースがこの言葉を使ったのも、まさにカレンの逃げ道を塞ぐためです。「私を守るためだった」という彼女の甘い解釈(抜け道)に対し、物理的にも心理的にもあなたは犯罪の片棒を担いでいるんだぞ、と二重の言葉で退路を断ったのです。

単語の歴史的背景を知ると、キャラクターがその言葉を選んだ意図まで深く読み取れるようになり、ドラマを観る目がさらに養われますね。

まとめ|法廷用語はドラマを深くするスパイス

いかがでしたか?

「aiding and abetting」は、法廷ものの緊迫した空気を読み取るための重要なキーワードであると同時に、日常のちょっとした「甘やかし」をたしなめる知的なユーモアとしても使える奥深いフレーズです。

サスペンスドラマを観る際は、ぜひ捜査官が容疑者を追い詰めるシーンで、この単語を聞き取ってみてくださいね。

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