「Fine」と「No」で場を仕切る、カムの英語|『BONES』S02E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「Fine」と「No」で場を仕切る、カムの英語|『BONES』S02E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン2第4話では、法医学部門の責任者として新しく加わったカムが、検査台で所見を述べながらチームに加わり、実験の可否や聞き取り役の割り振りを短い一言で決めていきます。今回は、そんなカムの言葉から、少ない語数で場を仕切る英語表現を見ていきます。

長い説明を重ねなくても場の空気を変えられる、そんな言葉の使い方に注目してみましょう。

目次

検査台に割り込む一言 ― Hello? New team member in the room.

検査台では、着任したばかりのカムも遺体の所見を述べ、ザックに質問を投げかけるなど積極的にチームに加わっています。ところが手がかりから犯人の見立てがつくと、ブースたちは新任のカムには分からない共通の記憶――エップスという名前――だけで通じ合い、カムを置き去りにしてしまいます。そこでカムはこう割って入ります。

CAM: Hello? New team member in the room.
(ちょっと。新しいチームメンバーがここにいるんですけど。)

BONES Season2 Episode4 (The Blonde in the Game)

Hello? は挨拶ではなく、相手の注意を引くための間投詞です。new team member in the room は、自分を三人称のように扱いながら「この部屋に新しいチームメンバーがいる」と客観的に言ってのける言い方で、この一言だけで置いてけぼりにされたくないという意思を伝えているのが見どころです。

短い「No」で押し返す ― No. / Fine.

ラボでは、証拠の骨をアンモニアガスにさらそうとするホッジンスとザックのもとに、カムが入ってきて待ったをかけます。

CAM: You want to expose a piece of crucial evidence to ammonia gas? No.
(重要な証拠品をアンモニアガスにさらしたいと? だめです。)

BONES Season2 Episode4 (The Blonde in the Game)

一語だけの No. は、それ以上の説明を必要としない迷いのない拒否です。質問文の直後にたった一語を置くことで、判断の速さと立場の強さが際立ちます。ところがホッジンスとザックが理由を説明して食い下がると、カムは少し間を置いてこう言い直します。

CAM: Fine. You can perform the experiment. So, glasses.
(いいでしょう。実験は許可します。では、ゴーグルを。)

BONES Season2 Episode4 (The Blonde in the Game)

Fine. は「いいでしょう」と許可を与える一言です。No から一転して Fine に切り替わる短いやり取りに、部下の言い分を聞いて判断を変える柔軟さと、安全対策(glasses)を忘れず付け加える現実的な統率力の両方が見えてきます。

「Fine」で押し切る割り振り ― Fine. I’ll do it.

聞き取り役を誰にするかをめぐって、ブースはカムに廊下で相談を持ちかけます。女性のほうが話しやすいというブースの提案に、カムはこう答えます。

CAM: Fine. I’ll do it.
(いいでしょう。私がやります。)

BONES Season2 Episode4 (The Blonde in the Game)

ここでの Fine. は、渋々ながらも引き受けるという意味合いを持つ言い方です。ところがブースが本命はアンジェラだと切り出すと、カムは驚いた様子を見せつつも、再びこう答えます。

CAM: Fine. I’ll go tell her what she’s just volunteered for.
(いいでしょう。彼女に、たった今何を志願したことになったのか伝えに行きます。)

BONES Season2 Episode4 (The Blonde in the Game)

同じ Fine. でも、1回目は自分が引き受ける決断、2回目は他人に役割を割り振る決断と意味合いが変わっています。volunteered for は本来「自ら志願した」という意味ですが、実際にはアンジェラは何も志願していません。この皮肉な使い方に、部下に仕事を振りながら場の空気を軽くするカムらしいユーモアが表れています。

表現 意味
Hello? ちょっと、聞いてます?(注意を引く間投詞)
No. だめです(一語での拒否)
Fine. いいでしょう(条件付きの許可・渋々の承諾)
volunteered for 自ら志願した(皮肉的にも使われる)

まとめ|少ない語数で場を仕切るカムの英語

Hello?、No.、Fine.、そして volunteered for。新しく着任したカムは、長い説明を重ねなくても、短い一言だけでその場の方針をはっきり示していきます。反対から許可へ、そして役割の割り振りへと、少ない語数で会話の流れを動かす言い方は、職場でのやり取りにもそのまま活かせます。

次回も『BONES』の会話を通して、英語表現を見ていきましょう。

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