ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S8E12に学ぶ「get around」の意味と使い方

get around

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン8第12話の冒頭・振り返りシーンから、「get around」をご紹介します。監視システムすら手玉に取る天才ハッカーの恐ろしさを語る場面で登場するこの表現、「うまくすり抜ける」ニュアンスを日常でも使いこなせるようになりましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

第12話は、過去シーズンの出来事が矢継ぎ早に映し出される冒頭の振り返りから始まります。
骨で暗号を作り、骨にマルウェアを仕込むという常識外れの手口を持つペラントが、GPS付きの足首モニターを回避できないはずがないとチームは確信しています。

Hodgins:He made a cipher out of spine.
(彼は背骨で暗号を作ったんだ。)

Angela:And he wrote malware on bone.
(そして骨の上にマルウェアを書いた。)

Booth:I think he can get around an ankle monitor.
(足首のGPSモニターくらい、彼ならうまく回避できるだろうな。)

Caroline:He’s not a hacker anymore. Now he’s a murderer.
(彼はもうただのハッカーじゃない。今や殺人鬼よ。)

BONES Season8 Episode12(The Corpse on the Canopy)

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シーン解説と心理考察

過去のエピソードで、ペラントは骨に暗号やマルウェアを仕込むという、誰も思いつかないような手口でジェファソニアンのシステムをダウンさせました。
そんな彼が、自宅軟禁用のアンクルモニター(足首につけるGPS監視装置)を誤魔化せないはずがないとブースたちは確信しています。

物理的な拘束やシステムによる監視が、ペラントの前ではいかに無力であるかを示すやり取りです。
制度の抜け穴を容易に見つけ出す敵への焦りが、チームのメンバーそれぞれの言葉からじわじわと伝わってきます。
最後に、FBI御用達の歯に衣着せぬ検察官・キャロラインが「もうただのハッカーじゃない、今や殺人鬼だ」と言い放つことで、この場の空気がさらに引き締まります。
正面突破では対抗できない相手に、チームがどう向き合うかという緊迫感が凝縮されたシーンです。

「get around」の意味とニュアンス

get around
意味:〜をうまく回避する、〜の抜け道を見つける、〜を逃れる

「get」には「動く、至る」という根本的な意味があり、「around」には「〜の周りを、ぐるりと」というニュアンスがあります。
物理的に障害物の「周りを回って避ける(迂回する)」というイメージから派生し、法律・規則・監視・技術的な問題など「見えない壁をうまく避けて通る」「抜け穴を見つける」という意味でよく使われるイディオムです。

「あちこち移動する」という意味も持ちますが、今回のようにサスペンスやビジネスの文脈で「get around + 名詞(規則や問題)」の形で使われる場合は、厄介な障壁を巧みに回避するという実践的なニュアンスになります。

【ここがポイント!】

ネイティブがこの表現を使うとき、「真正面からぶつかって突破する」のではなく、「障害物の横をスッとすり抜けていく」という視覚的なイメージが浮かんでいます。
ここには2つの側面があります。ひとつは税金やルールから「ズル賢く逃れる」というネガティブな側面。もうひとつは、仕事のトラブルや技術的な壁に対して「クリエイティブな代替案を見つけて解決する」というポジティブな側面です。
状況を柔軟に打開するニュアンスを持つため、ビジネスでも非常に重宝する表現です。

実際に使ってみよう!

We need to find a way to get around this technical issue.
(この技術的な問題をうまく回避する方法を見つけなければならない。)
ビジネスシーンでのポジティブな使い方です。システム上のエラーなど真正面から解決できない壁にぶつかった時に、別のルートで目標を達成する次善策を探すニュアンスになります。

He hired a clever lawyer to get around the new tax regulations.
(彼は新しい税制を回避するために、賢い弁護士を雇った。)
ルールや法律の「抜け穴」を探す、少しズル賢いネガティブな使い方です。法律を直接破る(break)わけではなく、網の目をすり抜けるような巧妙さを表現できます。

Is there any way to get around this strict rule?
(この厳しいルールをなんとかうまくすり抜ける方法はありますか?)
職場や学校で、厳しい規則に対して「融通を利かせる方法はないか」「例外として処理できないか」と相談する際によく使われるフレーズです。

『BONES』流・覚え方のコツ

ペラントが足首につけられた重々しいGPSモニターの「横をくるりと迂回(around)して、透明人間のように抜け出していく(get)」姿をイメージしてみてください。
力任せにモニターを「破壊する」のではなく、高度な技術でシステムを騙して「すり抜ける」という彼の回避の手口と結びつけることで、「get around」が持つ「迂回する」というニュアンスが直感的に理解できるようになります。

似た表現・関連表現

bypass
(〜を迂回する、〜を無視する)
「get around」よりも少し硬い表現で、システムや正規の手続きなどを「飛び越えて進む」場合によく使われます。IT分野でのセキュリティ回避や、医療用語(バイパス手術)としても頻出します。

evade
(〜を逃れる、〜を回避する)
税金(tax evasion)や責任、追跡などから「意図的に、巧みに逃げる」という強い意味を持ちます。「get around」よりもフォーマルで、違法性や倫理的な問題を含むネガティブなニュアンスが強い単語です。

loophole
(抜け穴、逃げ道)
名詞として使われます。「find a loophole(抜け穴を見つける)」のように使い、「get around the law(法律を回避する)」ための具体的な手段や隙を表す際にセットで覚えておくと便利な言葉です。

深掘り知識:障害を「乗り越える」か「迂回する」か——前置詞が映し出す発想の違い

問題(problem)に直面したとき、英語では使う前置詞によって解決へのアプローチが明確に変わります。

「get over a problem」と言えば、困難という壁を真正面からよじ登って「乗り越える(克服する)」という力強いイメージです。精神的な立ち直りや、正攻法での解決を指します。

一方、今回学んだ「get around a problem」は、壁を登るのをやめて、横をぐるりと「迂回する」イメージです。真正面からの突破が難しい場合に、知恵を絞って別のルートを見つける柔軟さと賢さを表しています。

ここで面白いのは、ブースとペラントのコントラストです。元アーミー・レンジャーであるブースは困難に真正面からぶつかる(get over)タイプ。一方ペラントは、あらゆる障壁の横をすり抜ける(get around)ことで相手を翻弄します。この対比を意識すると、前置詞のイメージがより鮮明に感じられますよ。

まとめ|ルールの「抜け道」を表現してみよう

今回は、監視や障壁を巧みに回避する「get around」の意味とニュアンスを見てきました。
「真っ向からぶつかるのではなく、抜け道を探して迂回する」という視覚的なイメージを持っておくと、さまざまな場面で使いこなせるようになります。

ルールから逃げるというネガティブな文脈だけでなく、仕事のトラブルに対する賢い解決策を提案する際にも非常に頼りになるフレーズです。
「over」との発想の違いも一緒に押さえておくと、前置詞への感覚がぐっと磨かれていきます。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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