海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン9第1話のラボシーンから、日常会話でよく使われる「give it a go」をご紹介します。
「とりあえずやってみよう」という気軽な挑戦心を表すこのフレーズ、使えるようになると会話の幅がぐっと広がりますよ。
実際にそのシーンを見てみよう!
ホテルの現場から巨大なエアコンユニットごと遺体を持ち帰ったラボ。
コンデンサの配線もフライホイールも影響を受けているという複雑な状況に、ホッジンズもブレナンも手詰まりになっています。
そんな中、ブレナンがとある行動に出ます。
Hodgins: This is not what I expected.
(ホッジンズ:これは想定外だったよ。)Hodgins: What did you expect? Well, I thought maybe you’d turn it upside down and shake it.
(ホッジンズ:どうするつもりだったんだ?ひっくり返して振るのかと思ったよ。)Brennan: It weighs six tons. Oh, joking, yes. All right, let’s give it a go.
(ブレナン:6トンもあるのよ。ああ、冗談ね、はいはい。それじゃあ、やってみましょう。)Hodgins: Give what a go?
(ホッジンズ:何をやってみるって?)Brennan: I’m gonna turn it on again.
(ブレナン:もう一度電源を入れるのよ。)BONES Season9 Episode1(The Secrets in the Proposal)
シーン解説と心理考察
コンデンサの配線やフライホイールまで影響を受けているという難局に、ホッジンズが「ひっくり返して振るのか」と皮肉めかして言います。
事実を重んじるブレナンは一瞬真に受けて「6トンもある」と答えますが、冗談だと気づいた直後、周囲に確認もせずあっさりスイッチを入れてしまいます。
「let’s give it a go」という軽やかな一言の直後にファンが再起動し、ラボが大変なことになる流れは、天才ゆえの超合理的な判断と周囲の温度差を鮮やかに描いています。
このシーンのブレナンのフットワークの軽さが、フレーズのニュアンスそのものです。
「give it a go」の意味とニュアンス
give it a go
意味:やってみる、試してみる
「go」には「行く」という動詞の他に、名詞として「試み・順番」という意味があります。
「it(それ)にa go(一回の試み)をgive(与える)」という構造から、「一度試しにやってみる」という意味になります。
「try」と同じ意味合いですが、より口語的でフランクな響きです。
もともとはイギリス英語でよく使われていた表現で、現在はアメリカ英語でも日常会話からカジュアルなビジネスシーンまで幅広く使われています。
【ここがポイント!】
「try」が「結果はともかく努力して挑戦する」という少し真剣なニュアンスを持つのに対し、「give it a go」は「とりあえずやってみよう」「ダメで元々」というポジティブで軽やかなニュアンスが特徴です。
深刻に悩むのではなく、まず行動してみるフットワークの軽さを表したい時に最適な表現です。
「go(前進する)」というエネルギーが言葉そのものに込められているイメージで覚えると、ニュアンスがつかみやすくなります。
実際に使ってみよう!
I’ve never played golf before, but I’ll give it a go.
(ゴルフはしたことないけど、やってみるよ。)
未経験のスポーツや趣味に対して、気軽に挑戦してみる時の表現です。
I’m not an expert, but let me give it a go.
(専門家じゃないけど、とりあえず試させてよ。)
ビジネスや日常のトラブル対応で、ダメ元で取り組んでみるニュアンスを出せます。
This new recipe looks complicated, but let’s give it a go this weekend!
(この新しいレシピ、複雑そうだね。今週末、試しに作ってみよう!)
新しいことへのワクワク感と前向きな気持ちを一緒に伝えられます。
『BONES』流・覚え方のコツ
ブレナンが「let’s give it a go」と言い放ち、6トンのファンのスイッチを迷いなく入れてしまうシーンをイメージしてみましょう。
難しい問題に直面した時でも「考え込む前にまずやってみる」という姿勢が、このフレーズのコアです。
「let’s」で相手を誘う形にも、「I’ll」で自分の意思を示す形にも使えるので、どちらのパターンも声に出して練習してみると定着が早くなります。
似た表現・関連表現
give it a try
(やってみる、試してみる)
「give it a go」とほぼ同じ意味ですが、「try」を使う分、少しだけ「努力・真剣さ」のニュアンスが増します。アメリカ英語で最もよく使われる形です。
give it a shot
(試してみる、挑戦する)
「shot」は銃を撃つことから派生しており、目標に向かって思い切って狙いを定めるような、力強さと思い切りの良さが感じられる表現です。
have a go at
(〜をやってみる)
「give」の代わりに「have」を使った形で、主にイギリスやオーストラリアで好まれます。「at」の後に名詞や動名詞を続けて使います。
深掘り知識:ネイティブが使い分ける「3つの挑戦表現」
「試してみる」と言いたい時、ネイティブは「give it a try」「give it a go」「give it a shot」を場面によって使い分けています。
初めて食べるエスニック料理を勧められた時は「I’ll give it a try」が自然です。
休日にDIYで棚を作るようなアクティブな場面では「I’ll give it a go」がぴったり。
難しいコンペティションに参加したり、思い切って気になる人にアプローチしたりするような「一か八か」の場面では「I’ll give it a shot」が選ばれます。
「挑戦の温度感」が言葉一つで変わるのが、英語の面白いところです。
まとめ|新しい一歩を踏み出す時の言葉
今回は『BONES』シーズン9第1話から、「give it a go(やってみる、試してみる)」をご紹介しました。
「try」よりも軽やかで、前向きなエネルギーを持ったこのフレーズは、日常のあらゆる場面で活躍します。
難しく考えすぎてしまいそうな時ほど、「let’s give it a go!」と口に出すことで自然に行動のスイッチが入ります。
スイッチを押すかどうか考え込んでいるより、まず動いてしまうブレナンの姿を思い出してみてください。

