海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン3第13話から、相手の見通しの甘さを指摘したり、基礎からやり直すべきだと諭したりする際に使える粋なイディオムをご紹介します。
ネイティブらしい比喩表現ですので、一緒に楽しく学んでいきましょう!
実際にそのシーンを見てみよう!
マックスの裁判が終わり、法廷の外で再会を喜ぶブレナンと家族たち。
その感動的な様子を少し離れた場所から見守るスイーツと、検事のキャロラインの会話です。
Sweets: So are you gonna charge her?
(それで、彼女を告発するつもりですか?)Caroline: You gotta go back to school on this one. That’s a fine woman there.
(あんたはこの件について出直してきなさい。あの子は立派な女性よ。)(Booth stands off to the side, watching Brennan and her father hugging.)
(ブースは少し離れて立ち、ブレナンと父親が抱き合っているのを見守っている。)
BONES Season3 Episode13 (The Verdict in the Story)
シーン解説と心理考察
ブレナンが父親を助けるために証拠隠滅に関わった可能性を疑い、キャロラインが彼女を告発するのではないかと尋ねるスイーツ。
しかし、法の番人であるキャロラインは、ブレナンの不器用ながらも純粋な家族への愛と、その人間性を深く理解していました。
ここで面白いのは、人間の心理を読むプロであるはずのエリート心理学者スイーツに対し、キャロラインが「教科書通りの分析しかできないなら、人間の心を学校で学び直してきな」と痛烈な皮肉を込めて諭している点です。
頭でっかちな知識よりも、目の前の「立派な女性(a fine woman)」の真実を見るべきだという、キャロラインの圧倒的な人間力と懐の深さが胸を打つ、素晴らしいラストシーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
go back to school on
意味:〜について勉強し直す、出直す、一から学び直す
直訳すると「〜について学校に戻る」となりますが、日常会話では相手の知識や理解が足りない時に、「基礎からやり直せ」「出直してこい」と指摘するイディオムとして使われます。
文字通りの「学校に戻る」という意味だけでなく、経験不足や見通しの甘さをたしなめる比喩表現として、特に目上の人から若者に対して使われることが多い大人の英語表現です。
【ここがポイント!】
このフレーズのコアイメージは「一度学んだ(つもりになっている)段階から、もう一度まっさらな初心者の状態に戻る」ことです。
schoolという言葉を使うことで、相手を「まだ学ぶべきことが多い生徒」に見立てており、直接的に「あなたは間違っている」と批判するよりも、少しのユーモアと愛情を含んだ粋な響きを持たせることができます。
実際に使ってみよう!
Our initial marketing strategy failed completely. We need to go back to school on this market.
(初期のマーケティング戦略は完全に失敗した。この市場について一から学び直す必要がある。)
[解説]ビジネスシーンで、自分たちの見通しが甘かったことを認め、戦略を根本から練り直す際の知的な表現として使えます。
If you think leading a team is just about giving orders, you have to go back to school on management.
(チームを率いるのがただ命令することだと思っているなら、マネジメントについて出直してくるべきね。)
[解説]部下や後輩のリーダーシップに対する認識が不足している時に、厳しくも的確に指導するための表現です。
The veteran lawyer told the rookie to go back to school on how to cross-examine a witness.
(ベテラン弁護士は新人に対し、証人の反対尋問のやり方について一から勉強し直すよう伝えた。)
[解説]専門的なスキルや技術において、まだまだ実力不足であることを指摘するシチュエーションにぴったりです。
BONES流・覚え方のコツ
知識なら誰にも負けないはずの天才エリート心理学者スイーツに向かって、百戦錬磨のベテラン検事キャロラインが「人間の心を分かってないわね、坊や(学校からやり直しな)」と言い放つ情景を思い浮かべてみてください。
教科書の知識ではなく、生きた人間関係の機微について「学び直せ(go back to school)」と諭す彼女の貫禄ある表情とセットで覚えると、このイディオムの持つ絶妙なニュアンスが鮮明にインプットされますよ。
似た表現・関連表現
start from scratch
(意味:ゼロから始める、最初からやり直す)
scratch(スタートの線)を語源とし、計画や作業が白紙に戻り、全くの初期段階から再出発する物理的な状況を表す際によく使われます。
go back to the drawing board
(意味:白紙に戻す、一からやり直す)
設計図を描く製図板(drawing board)に戻るというイメージから、プロジェクトやアイデアが失敗し、計画の練り直しが必要なビジネスシーンで頻出する知的な表現です。
learn the ropes
(意味:コツを掴む、仕事を覚える)
船乗りがロープの扱い方を学ぶことに由来し、新しい環境で基礎的な手順やルールを習得する過程を表します。学校ではなく、実践の場での学びを強調したい時に使います。
深掘り知識:動詞になった「school」の面白い使われ方
少し視点を変えて、動詞になった「school」の面白い使われ方をご紹介します。
名詞としての school(学校)は皆さんご存知の通りですが、実はネイティブの日常会話や海外ドラマでは、school を「動詞」として使うとっても面白いスラング的用法があります。
誰かを圧倒的な実力で打ち負かしたり、格の違いを見せつけて教訓を与えたりした時に、You got schooled!(一本取られたな!/完全に打ち負かされたな!)という風に使われるのです。
まるで「相手を生徒扱いして、厳しい授業をしてやった」かのようなニュアンスですね。
今回のキャロラインのセリフも、言葉としては go back to school(名詞)を使っていますが、実質的にはスイーツに対して強烈な「授業(schooling)」を行っているとも言えます。
単語の品詞の枠を超えた自由な使い方を知ると、英語の表現の幅がぐっと広がりますね。
まとめ|初心に帰る英語表現で表現力を磨こう
いかがでしたか?今回は『BONES』の感動的なシーンから、相手を諭す粋なイディオムを深掘りしました。
教科書にはなかなか載っていない生きた表現を学ぶことで、皆さんの英語力もさらに磨かれていきます。
時には初心に帰る気持ちを持って、英語学習の奥深さを楽しんでくださいね。


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