海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
長い休暇明けや、少し落ち込んでいた時期を抜けた後など、「さあ、気持ちを切り替えて頑張ろう!」と自分や周囲を奮い立たせたい時はありませんか?
今回は、仕事や勝負事の場面で、モチベーションの復活を見事に表現できる、非常にかっこいいイディオムをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
先ほどのダイナーのシーンの続きです。ブースが、研究所のメンバー(スクインツ)たちの現在の様子をブレナンに伝えています。
プライベートで色々な問題を抱え、心ここにあらずだったアンジェラやホッジンズの仕事への姿勢について言及する場面です。
Booth: No, not just you and me. Squints, too. Zack is back for good.
(いや、俺とお前だけじゃない。スクインツもだ。ザックは完全に戻ってきた。)Booth: Angela and Hodgins have their head back in the game. Cam, she’s locked in.
(アンジェラとホッジンズも再び仕事に集中している。カムも、しっかりフォーカスしている。)Brennan: Why are you asking me this?
(どうしてそんなこと聞くの?)
BONES Season3 Episode1 (Widow’s Son in the Windshield)
シーン解説と心理考察
それぞれが個人的な事情を抱え、一時的にバラバラになりかけていたチーム。しかし、新たな難事件の発生をきっかけに、彼らが再びプロフェッショナルとしての顔を取り戻し、仕事に本腰を入れていることをブースが高く評価しています。
ただ職場にいるだけでなく、彼らの「心(頭)」がしっかりと現場に戻ってきていることを喜ぶ、チームの士気がグッと上がる瞬間ですね。
フレーズの意味とニュアンス
head back in the game
意味:再び集中を取り戻す、本気になる、仕事モードに戻る
直訳すると「頭(意識)を再びゲーム(試合)の中に戻す」となります。
もともとは get one’s head in the game(試合に集中しろ)というスポーツの現場で使われる熱いイディオムで、そこに back(戻る)が加わった表現です。
【ここがポイント!】
スポーツの試合だけでなく、仕事、重要なプロジェクト、学業など「真剣に取り組むべき対象」全般に対して使われます。
一時的に気が散っていたりスランプに陥っていた人が、再び闘志を燃やして本来のパフォーマンスを発揮できる精神状態に戻ったことを表す、非常にポジティブでエネルギーに満ちたフレーズですよ。
実際に使ってみよう!
After a long vacation, it’s hard to get my head back in the game.
(長い休暇の後は、なかなか仕事モードに頭が切り替わらなくて大変だよ。)
休みボケから抜け出せず、デスクに向かっても集中できない日常のリアルな状況を表すのにぴったりの例文です。
She was upset about the mistake, but now she has her head back in the game.
(彼女はミスに落ち込んでいたけれど、今は立ち直って再び仕事に集中しているよ。)
失敗などの困難を乗り越え、本来の調子を取り戻した同僚や友人を、頼もしく評価する際に使えます。
Alright team, break is over. Let’s get our heads back in the game!
(よしみんな、休憩は終わりだ。再び集中して一気に終わらせよう!)
チームのリーダーがメンバーを鼓舞し、緩んだ空気を引き締めて気合いを入れ直す時のかっこいい掛け声です。
BONES流・覚え方のコツ
上の空だったホッジンズたちの「頭(head)」が、スポン!と本来あるべき「仕事=試合(game)」の現場に物理的に戻ってくる様子を、アニメーションのようにコミカルに思い浮かべてみてください。
「頭をゲームの中に置く」という直訳のビジュアルイメージを持つと、前置詞の in までスッと覚えられますよ。
似た表現・関連表現
back on track
(軌道に乗って、順調に戻って)
脱線していた列車が再び線路(track)に戻るイメージです。個人の集中力というよりは、プロジェクトなどの進行状況が正常化し、遅れを取り戻した際に使われます。
focus on
(〜に集中する)
最も標準的でストレートな「集中する」という表現です。比喩を使わずに、シンプルに要件を伝えたい場合はこちらが便利ですね。
get back to business
(仕事に戻る、本題に戻る)
会議中の雑談や長めの休憩を終えて、「さあ、仕事(本題)に取り掛かろうか」と空気を切り替える際の定番の決まり文句です。
深掘り知識:競争社会アメリカを象徴するスポーツ・メタファー
誰もが楽しめる、さらに一歩踏み込んだ知見としてご紹介したいのが、アメリカのビジネスにおける「比喩(メタファー)」の面白さです。
アメリカのビジネス英語では、スポーツ用語を比喩として使うことが驚くほど多いです。今回の the game(試合=仕事・ビジネスの現場)をはじめ、drop the ball(ボールを落とす=ミスをする、責任を果たすのを忘れる)、step up to the plate(打席に立つ=責任ある行動をとる)、home run(ホームラン=大成功)など枚挙にいとまがありません。
これらは、ビジネスを「勝つか負けるかの真剣勝負」と捉えるアメリカの競争社会の文化を色濃く反映しています。イディオムの語源を知ることは、彼らの思考回路を理解する最短ルートと言えますね。
まとめ|気持ちを切り替えるポジティブな表現をマスター!
いかがでしたでしょうか。今回は「head back in the game」の意味と使い方を解説しました。
自分が集中力を取り戻したい時や、誰かの背中を押したい時に使える、とても前向きな表現です。ぜひあなたのモチベーションアップに役立ててくださいね。


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