ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S11E3に学ぶ「line one’s pockets」の意味と使い方

line one's pockets

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン11第3話から、不正な手段で利益を得ることを表す「line one’s pockets」をご紹介します。
ニュースでも耳にするこの表現、意味とニュアンスをしっかり押さえていきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

被害者が臓器売買の犠牲になった可能性が浮上し、ブレナンとブースが議論を交わす場面です。
合法化による解決策を説くブレナンに対し、ブースが人間の強欲さを指摘します。

Brennan: Legalizing the sale of organs would eliminate the need for the black market and save many lives.
(臓器売買を合法化すれば、ブラックマーケットの必要性がなくなり、多くの命を救うことになるわ。)

Booth: Never happens. And once money is involved, people, they start lining their pockets, right?
(そんなことは絶対に起きない。お金が絡むと、人は私腹を肥やし始めるものだろ?)

Booth: Greasing palms with other people, and they end up dead like Nesbit.
(他の連中の手に金を握らせながら、最後はネズビットみたいに死ぬことになるんだ。)

BONES Season11 Episode03 (The Donor in the Drink)

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シーン解説と心理考察

この場面では、純粋な理論に基づくブレナンと、現場で人間の泥臭い欲望を目の当たりにしてきたブースの価値観の違いが鮮明に描かれています。
臓器不足という社会問題に対し、ブレナンは「合法化してシステムとして管理すれば救える命が増える」という合理的な解決策を提示します。

しかし、長年FBI捜査官として犯罪者の心理と向き合ってきたブースは、そのシステムの裏をかいて自分だけが儲けようとする人間が必ず現れることを知っています。
「Never happens(そう上手くはいかない)」と即座に切り捨てる言葉には、お金が絡んだ途端に倫理観を見失う人間への強い不信感が滲んでいます。
被害者のネズビットもまた、そうした強欲さの犠牲になった一人でした。
理想を語るブレナンと、現実を見るブース——この二人のやり取りは、このドラマが何度見ても飽きない理由の一つです。

「line one’s pockets」の意味とニュアンス

line one’s pockets
意味:私腹を肥やす、不正に儲ける、不正蓄財する

「line」には名詞の「線」という意味の他に、動詞として「衣服などの裏地をつける、内側を覆う」という意味があります。
そこから「line one’s pockets」は、文字通りには「ポケットの内側に裏地を張る=お金を分厚く敷き詰める」という様子を表し、転じて「自分自身の利益のために不当な方法でお金を貯め込む」という意味で使われるようになりました。

【ここがポイント!】

このフレーズの核心は、「倫理やルールに反して、こっそりと自分の利益だけを追求する」という強いネガティブな響きにあります。
単にビジネスで大金を手にしたり、正当な努力で裕福になったりする場合には使いません。
権力を持つ人物がその立場を利用したり、誰かを騙したりして不正な富を築くような状況を批判する際によく使われる、鋭いトーンを持った表現です。
grease someone’s palm(賄賂を渡す)と組み合わせて使われることも多く、「私腹を肥やすための賄賂」という汚職の構図を一対で表現できます。

実際に使ってみよう!

The CEO was accused of lining his pockets while the company was going bankrupt.
(そのCEOは、会社が倒産に向かっている最中に私腹を肥やしていたとして告発された。)
企業の汚職や不祥事を語る際によく登場する、このフレーズの最も典型的な使い方です。

They organized a charity event, but it turned out they were just lining their own pockets.
(彼らはチャリティイベントを主催したが、結局のところ自分たちの私腹を肥やしていただけだった。)
善意の活動を装いながら、裏でこっそりお金を抜いているような偽善的な行動を非難するシチュエーションです。

We can’t trust that contractor. He’s always looking for ways to line his pockets at our expense.
(あの業者は信用できない。いつも私たちの犠牲の上に私腹を肥やす方法を探しているんだから。)
不当な水増し請求や手抜き工事で利益を上げようとするビジネス相手への警戒感を表します。

『BONES』流・覚え方のコツ

今回のブースのセリフのように、「お金の話になった途端に人が変わる」という人間の暗い一面を想像してみてください。
ジャケットの隠しポケットに、札束をこっそり隙間なく詰め込んでいる悪徳業者を、ブースが鋭い目でにらみつけている姿をイメージ(line the pockets)すると、この言葉が持つ「ズル賢さ」と「強欲さ」のニュアンスが視覚的に頭に入りやすくなります。

似た表現・関連表現

grease someone’s palm
(賄賂を渡す)
ブースが直後のセリフで使っている表現です。「手のひらに油を塗る=お金を握らせて物事をスムーズに運ばせる」という比喩から来ています。line one’s pocketsが「自分が不正に得る」側なのに対し、こちらは「相手に渡す」側の表現です。

make a quick buck
(手っ取り早く稼ぐ)
必ずしも違法とは限りませんが、品質や倫理を軽視して短期的で安易な利益を追い求めるニュアンスが含まれます。line one’s pocketsより違法性・悪意の強さは控えめです。

skim off the top
(ピンハネする、売り上げから不正に横領する)
表面の美味しいところだけをすくい取るという語源から来た表現です。組織の収益の一部を自分のものにする、という具体的な行為に焦点が当たります。

深掘り知識:「隠しポケットの裏地」から生まれたイディオム

「line one’s pockets」というイディオムは、一説によると歴史的な衣服の構造に由来すると言われています。

かつてのヨーロッパでは、権力者や悪徳な商人たちが、賄賂として受け取った金貨を隠し持つために、コートやズボンの裏地(lining)に特別な隠しポケットを縫い付けていたそうです。
そこから「ポケットの裏地を分厚くする=不正な金貨をたっぷりと溜め込んでいる」という意味に変化していったと言われています。
こっそりと重い金貨を隠し歩く昔の人々の姿が透けて見えるようで、歴史の面白さを感じられる語源ですね。

まとめ|ニュースの裏側にあるストーリーを読み解く

今回は、人間の強欲さや不正な利益を表すフレーズをご紹介しました。
少し堅い表現に思えるかもしれませんが、海外のニュース記事や社会問題を扱うドラマでは非常によく登場する重要なイディオムです。

ドラマを通じてこうした表現のニュアンスや語源を押さえておくと、英語のニュースを読んだ時の解像度がぐっと上がります。
grease someone’s palmとセットで覚えておけば、汚職や不正をめぐる英語の記事がすっと読めるようになるはずです。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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