ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S6E18に学ぶ「make a career out of」の意味と使い方

make a career out of

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「好きなことを仕事にする」——そんな夢を語る時にも、誰かの生き方を皮肉る時にも使える表現が 「make a career out of」 です。今回は『BONES』シーズン6第18話のちょっとシニカルなシーンから、このフレーズの核心に迫ります。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ブースとブレナンが、チュパカブラなどの神話を科学的に論破するテレビ番組のホスト、リー・コールマンの不審死を調査しています。
番組プロデューサーに話を聞き、リーに恨みを持っていそうな人物の心当たりを探る場面です。

Booth:Can you think of anyone who would want to harm Lee?
(リーに危害を加えようとする人物に心当たりはありますか?)

Producer:He made a career out of making people look like fools. Everyone he debunked probably wanted him dead.
(彼は人を愚か者に見立てることを生業にしていたのよ。彼に暴かれた人はみんな、彼が死ねばいいと思っていたはずだわ。)

Producer:Believers in superstitions like these, they turn to illogical explanations as a way of deriving control in a frightening and uncertain world.
(ああいう迷信を信じる人たちは、恐ろしくて不確実な世界をコントロールする手段として、非論理的な説明にすがるのよ。)

Booth:They’re nuts.
(イカれてるってことですね。)

Producer:That’s a more succinct way of putting it.
(手短に言えばそういうことね。)

BONES Season6 Episode18(The Truth in the Myth)

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シーン解説と心理考察

被害者のリーは、世界中のオカルトや都市伝説を科学的に論破する番組のホストでした。
プロデューサーの言葉から、彼の仕事が「他者の信念を真っ向から否定し、笑い者にすること」で成り立っていたことがよくわかります。

未知のものにすがる人々の弱さを容赦なく突くその手法は、当然ながら多くの恨みを買うものでした。
プロデューサー自身も、リーの仕事ぶりや被害者の心理をどこか冷めた目で分析しているのが印象的です。

「容疑者は山のようにいる」という事実を達観した口調でブースに突きつけるこのシーン、なんともシニカルで好きです。

「make a career out of」の意味とニュアンス

make a career out of
意味:〜を職業にする、〜を生業にする、〜で生計を立てる

「career(キャリア)」という名詞と、「make A out of B(BからAを作り出す)」という熟語が組み合わさった表現です。
単に「〜の仕事をしている」とフラットに述べるのではなく、「本来なら仕事になりそうもない行動やスキルを、自ら意図的に職業として仕立て上げた」というニュアンスが込められています。

自分の力でその道を切り拓いたという響きがあるため、ユニークな職業やクリエイティブな生き方を語る場面によく使われます。
今回のように、ネガティブな要素でさえキャリアに昇華させている人物を語る時には、皮肉のスパイスとしても機能します。

【ここがポイント!】

ネイティブがこのフレーズを使う時、「感心」か「皮肉」かはほぼ対象の内容で決まります。

「趣味をキャリアにした」「ニッチな分野で食っている」といったポジティブな文脈では感心に。
「人を馬鹿にすること」「責任逃れ」など本来マイナスな要素に「career」とラベルを貼る文脈では皮肉に。

コアイメージは「ただの素材をこねて、立派なキャリアという形に構築する」感覚——どちらの文脈でも、その「作り上げた感」が言葉の核にあります。

実際に使ってみよう!

She managed to make a career out of her passion for vintage clothing.
(彼女はヴィンテージ古着への情熱を、見事に職業にしてみせた。)
趣味や好きなことを仕事にしたというポジティブな文脈での典型的な使い方です。「passion(情熱)」という抽象的なものさえキャリアという形にした、という感心のニュアンスが自然に出ます。

He essentially made a career out of avoiding responsibilities at work.
(彼は基本的に、職場で責任を逃れることを生業にしているようなものだ。)
「まるでそれが本職かのようだ」と相手の行動パターンを皮肉る際にも使えます。ネガティブな行動をあえて「career」と呼ぶことで、ユーモアと棘が同時に生まれます。

It’s impressive how he made a career out of such a niche academic field.
(あんなにもニッチな学問分野で生計を立てているなんて、本当に感心するよ。)
「out of」の後ろには具体的な分野名も入れられます。普通なら仕事に直結しにくい狭い分野を開拓した人物へのリスペクトを込めた表現として活躍します。

『BONES』流・覚え方のコツ

プロデューサーが冷たく言い放つ「人を馬鹿にすること(making people look like fools)」という目に見えない悪意ある行動を、リーが両手でこね回し、立派な「職業(career)」のトロフィーとして築き上げる光景をイメージしてみてください。

本来は仕事にならないような要素でさえ、強引に「out of(〜から)」引き出してキャリアの形にしてしまう。
そんなシーンと結びつけることで、「素材からキャリアを作り上げる」というフレーズの核心がスッと頭に入ってきます。

似た表現・関連表現

make a living doing
(〜をして生計を立てる)
「日々の生活費を稼ぐ」という現実的・経済的な側面にフォーカスした、よりシンプルな表現です。「作り上げた感」よりも純粋に「食べていくための仕事」というニュアンスが強くなります。

turn [something] into a profession
(〜を職業にする)
趣味やボランティアだったものを、より専門的でプロフェッショナルな仕事へ転換させたというプロセスのニュアンスが強い表現です。変化や移行を強調したい時に使われます。

do [something] for a living
(生活のために〜をする)
「What do you do for a living?(お仕事は何をされていますか?)」でおなじみの、最もシンプルで飾らない日常表現です。職業を尋ねる・答える場面で幅広く使えます。

深掘り知識:前置詞「out of」が持つクリエイティブな魔法

「make a career out of」をネイティブ感覚で使いこなすためには、前置詞「out of」の根本的なイメージを押さえておくのが近道です。

「out of」には空間的な「〜の外へ」という意味だけでなく、「素材・材料から別の形へ変化させる」というクリエイティブな役割があります。
「make a table out of recycled wood(廃材からテーブルを作る)」のように、無造作な素材から全く新しい価値を生み出す時のイメージです。

英語ではこの感覚を形のない概念にも適用します。
「make sense out of chaos(混沌から意味を見出す)」「make a fool out of someone(人を笑い者に仕立て上げる)」——今回のフレーズも全く同じ構造です。

「趣味や習慣(悪癖でさえも)」という素材から、「キャリア」という確固たる形を彫刻するように作り出す——この感覚を体に馴染ませると、「out of」を含む英語表現全体がぐっと読みやすくなります。

まとめ|「好き」も「皮肉」もキャリアに変える英語表現

今回は『BONES』のエピソードから、「make a career out of」の深いニュアンスと使い方を紐解きました。

「〜を仕事にする」と丸暗記するだけでなく、「感心」にも「皮肉」にもなる使い分けを知ることで、英語での表現の幅がぐっと広がります。
誰かのユニークな生き方を褒める時も、職場のちょっと困った人について話す時も——このフレーズがさらっと出てくると、周りのネイティブが思わず振り返るような、こなれた英語になります。

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