海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は、絶体絶命のピンチを救うための緊迫したシーンから、日常でもビジネスでも役立つ便利なフレーズをご紹介しますね。
一緒に楽しく学んでいきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
ザックが発見した土壌の成分データから、ブレナンとホッジンズが生き埋めにされた場所を特定しようとする緊迫した場面です。
焦るブースに対し、ザックが冷静に科学的根拠を説明しています。
Zack: 6, 7, 16. Carbon, Nitrogen and Sulfur on the periodic table of elements. They are buried in coal rich soil.
(6、7、16。元素周期表の炭素、窒素、硫黄です。彼らは石炭を豊富に含む土壌に埋められています。)Booth: Ya gotta narrow it down, Zack.
(もっと絞り込んでくれ、ザック。)Angela: Keep going, Zack.
(続けて、ザック。)Zack: Uh – mineral components of coal are all the same. It’s the organic components that provide a unique fingerprint.
(ええと…石炭の無機成分はすべて同じです。独自の指紋となるのは有機成分の方なんです。)
BONES Season2 Episode9 (Aliens in a Spaceship)
シーン解説と心理考察
仲間の命のタイムリミットが迫る中、ザックが導き出した「石炭を豊富に含む土壌」という分析結果。
しかし、それだけでは範囲が広すぎて助けに行くことができません。
冷静さを失いそうになりながら祈るような気持ちで放たれるブースのセリフからは、なんとかピンポイントで場所を特定してくれという切実な願いが伝わってきます。
アンジェラの励ましを受け、ザックがさらに重圧に耐えながら詳細なデータへと分析を進めていく、ジェファソニアン・チームの絆が試される胸が熱くなるシーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
narrow it down
意味:絞り込む、範囲を狭める、候補を減らす
narrowは「狭い」という形容詞でおなじみですが、ここでは「狭くする」という動詞として使われています。
そこに「下へ、減って」というニュアンスを持つdownが組み合わさることで、たくさんある選択肢や広すぎる範囲を、具体的な数や狭い範囲へと削ぎ落としていく過程を表現しています。
itは、その時に話題になっている対象(今回の場合は広すぎる「捜索範囲」)を指していますよ。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う時、頭の中には「漏斗(ろうと)」のようなコアイメージがあります。
広い入り口から入った無数の情報が、不要なものを削ぎ落とされながら出口に向かって一点に集約していく感覚です。
単に数を減らすというネガティブなものではなく、「正解や目標に向かって焦点を合わせていく」という、前進する勢いを持った頼もしい表現と言えますね。
実際に使ってみよう!
We have ten candidates for the position. We need to narrow it down to three by Friday.
(その役職の候補者が10名います。金曜までに3名に絞り込む必要がありますね。)
[解説] ビジネスシーンでの定番表現です。採用活動や企画会議などで、選択肢を現実的な数に落とし込む際に使われます。
The detective managed to narrow down the list of suspects to two people.
(その刑事は、容疑者のリストを2人にまで絞り込むことに成功した。)
[解説] まさにドラマの捜査シーンでおなじみの使い方です。itの代わりに、narrow down the listのように具体的な名詞を直接置くこともできますよ。
I’ve narrowed it down to two laptops, but I still can’t decide.
(ノートパソコンを2つまでは絞り込んだんだけど、まだ決められないんだ。)
[解説] 日常の買い物や旅行先の決定など、魅力的な選択肢が多くて悩んでいる時にもぴったりの表現ですね。
『BONES』流・覚え方のコツ
今回のザックの分析プロセスをそのままイメージ記憶に使いましょう。
「石炭を含む土壌」という広大すぎる範囲(全体)から、独自の有機成分というフィルターを通して、特定の場所(ピンポイント)へと的を絞っていく映像を思い浮かべてみてください。
無数のデータが漏斗を通って一点にポトッと落ちる瞬間を「narrow it down」という音とセットにしておくと、いざという時に自然と口から出てきやすくなりますよ。
似た表現・関連表現
filter out
(意味:不要なものを濾過して取り除く、ふるい落とす)
narrow it downが「残すものに焦点を当てる」のに対し、こちらは不純物や条件に合わないものを「排除する」という過程に重きを置いた表現です。
boil down to
(意味:結局〜に行き着く、〜に帰着する)
液体をグツグツと煮詰めて最後に残ったエッセンス、というイメージから、複雑な議論や問題の核心、最終的な結論を言う時に使われます。
zero in on
(意味:〜に的を絞る、〜に照準を合わせる)
カメラのズームや射撃の照準をピッタリ合わせるように、特定の目標や問題の核心に向かって意識や行動を集中させるニュアンスを持ちますよ。
深掘り知識:前置詞「down」が持つ「完了・徹底」のニュアンス
narrowにdownがくっつく理由を不思議に思ったことはありませんか?
英語のdownには「下へ」という物理的な方向だけでなく、「完全に〜する」「徹底的に〜する」という完了のニュアンスが隠されています。
例えば、calm down(完全に落ち着く)や write down(しっかり書き留める)も同じですね。
単にnarrow(狭くする)と言うよりも、downを添えることで「最終的なターゲットに行き着くまで、最後まで徹底的に絞り切る」という力強いニュアンスが加わります。
前置詞の持つコアイメージを知ると、熟語の丸暗記から抜け出し、より豊かな表現力が身につきますよ。
まとめ|選択肢を減らして正解に近づこう
いかがでしたか?
今回は、広すぎる範囲から正解を見つけ出すためのフレーズ「narrow it down(絞り込む、範囲を狭める)」を深掘りしました。
情報があふれる現代では、本当に必要なものに焦点を当てる力が求められますよね。
英語学習でも、あれもこれもと手を出さず、今日やるべきことを一つに絞り込んで着実に進めていきましょう。
次回のエピソードも楽しみにしていてくださいね。


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