海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』S02E21から、日常会話でとてもよく使われるフレーズをピックアップしました。
飲食店やイベントなどで頻繁に耳にする表現なので、シチュエーションと一緒に味わってみてくださいね。
実際にそのシーンを見てみよう!
ホッジンズとアンジェラの結婚式が急遽キャンセルに。
教会の祭壇で状況が分からず戸惑うブースたちの前に、逃げ出す二人が現れて参列者に声をかけるシーンです。
Hodgins: Change of plans, go directly to the reception, on us.
(予定変更だ。披露宴会場へ直行してくれ、費用は僕たちが持つから。)Angela: Thanks for coming.
(来てくれてありがとう。)Brennan: What do…
(どうすれば…)
BONES Season2 Episode21 (Stargazer in a Puddle)
シーン解説と心理考察
アンジェラが過去に結婚していたことが発覚し、二人は急いで式を取りやめて教会から逃げ出すことに。
しかし、せっかく集まってくれたたくさんのゲストたちに、ただ「帰ってくれ」とは言えません。
そこでパニックの中でも機転を利かせ、「式は中止だけど、パーティー(披露宴)は予定通りやるから、僕たちのおごりで楽しんでいって!」と叫びます。
申し訳なさと焦りの中でも、ゲストへの気遣いと「二人でこの事態を乗り越える」という強い結びつきが感じられる、ドタバタながらも温かい名シーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
on us
意味:私たちのおごりで、私たちの負担で
「on」という前置詞には「〜の上に」という物理的な意味から派生して、「〜の責任で」「〜の負担で」という意味合いがあります。
そこから「It’s on me.(私のおごりです)」のように、支払いを持つ人を明確にする表現として使われます。
「on us」は、複数人(私たち)が支払いを負担する際に使われる形です。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使うときのコアイメージは「支払いの責任が私たちの肩にポンと乗っている」感覚です。
「We will pay for this.」と言うよりもずっとスマートで、相手に気を使わせないカジュアルな響きを持っています。
また、大富豪のホッジンズが実質的に支払う状況でも、あえて「on me」ではなく「on us」と言うことで、「アンジェラと自分、二人からの感謝とお詫びの気持ち」としてゲストにもてなしを提供しています。
そんな背景も、このフレーズの温かいニュアンスを引き立てていますね。
実際に使ってみよう!
Let’s get some dinner tonight. It’s on us!
(今夜は夕食を食べに行きましょう。私たちのおごりですよ!)
友人や同僚を食事に誘う際、夫婦やチームなどの複数人でごちそうすることを伝える、明るくスマートなフレーズです。
The first round of drinks is on us to celebrate your new job.
(あなたの新しい仕事を祝って、最初の一杯は私たちがごちそうします。)
お祝いの席などで、特定の費用を自分たちが負担することを提案する際に役立ちます。相手へのプレッシャーを和らげることができます。
Don’t worry about the tickets, they are on us.
(チケットのことは気にしないで、私たちが払っておいたから。)
相手に気を使わせず、すでに支払いを済ませていることや負担する意思をサラリと伝える実践的な例文です。
『BONES』流・覚え方のコツ
ホッジンズとアンジェラが、教会のバージンロードを慌てて駆け抜けながら「Change of plans!(予定変更!)」と叫び、その勢いのまま「on us!(僕たちの負担で!)」と付け加えるテンポの良いやり取りを思い浮かべてみてください。
「誰が払うの?」「僕たち(us)の肩の上(on)に乗せておいて!」という軽快なイメージでインプットするのがコツです。
実際の会話でも、スムーズに口から出てくるようになりますよ。
似た表現・関連表現
on me
(私のおごりで)
今回のフレーズの単数形です。自分が一人で全額を支払う際に最もよく使われます。複数人の「on us」との使い分けとしては、自分が主体となって払う場合は迷わずこちらを使えば間違いありません。
treat
(〜におごる、〜をもてなす)
「I’ll treat you to lunch.(ランチをおごるよ)」のように使います。「on me/us」が単に支払いの所在を示すカジュアルな表現なのに対し、「treat」は「あなたを喜ばせたい、特別にもてなしたい」という感情的なニュアンスが強く出ます。
on the house
(お店のおごりで、無料サービスで)
レストランやバーなどで、お店側(the house)がお客様に無料で何かを提供する際に使われる決まり文句です。「us」の代わりに「house(店)」が責任を持つという構造は同じですね。
深掘り知識:前置詞「on」が持つ見えない重み
前置詞「on」は「接触」を表すのが基本ですが、英語の世界では「プレッシャー」や「責任」という目に見えないものがのしかかっている状態も「on」で表現します。
たとえば、「The joke is on you.(笑い者になるのは君だよ)」や「The pressure is on.(プレッシャーがかかっている)」といった具合です。
日本語の「肩を持つ(責任を負う)」という感覚に少し似ているかもしれません。
単なる「場所」の表現にとどまらず、状況や責任の所在までをも描き出す「on」の奥深さを知ると、シンプルな単語の組み合わせがぐっと立体的に見えてきませんか?
まとめ|スマートに気遣いを伝える短いフレーズ
今回はホッジンズの太っ腹なセリフから「on us」を深掘りしました。
「I will pay」と言うよりも短く、かつ相手に負担を感じさせない響きを持つ、非常にネイティブらしい素敵な表現です。
誰かをごちそうする機会があれば、ぜひ笑顔で「It’s on us!」や「It’s on me!」と使ってみてくださいね。


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