海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン2、第11話では、ラボで銃弾を鑑定していたザックが、審査委員のグレイソン教授に肩を軽く叩かれたことにこだわり、身振り(ジェスチャー)についての本の内容をブレナンに説明する場面が描かれます。今回はこのやり取りを起点に、ボディランゲージを説明する英語表現を見ていきます。
同じ仕草でも、開いた手と握った拳とでは伝わる意味が違うという解釈をめぐって、ザックとブレナンの受け止め方には少しずれがあります。
「open hand」と「closed fist」が伝えるサイン
ラボのプラットフォームで銃弾の分析を進めていたザックは、急に博士号のことが心配なのかとブレナンに尋ねられ、身に起きた出来事を説明し始めます。
Brennan: You worried about your Doctorate?
(博士号のことが心配なの?)Zack: No. Dr. Grayson touched me with an open hand on the shoulder.
(いいえ。グレイソン教授が開いた手で僕の肩に触れたんです。)Brennan: You mean inappropriately?
(それって、まずい触られ方をしたということ?)Zack: No. I read a book on body language. Apparently, in our culture when an older male lays an open hand on a younger male, it conveys approval but if he bumps younger male with a closed fist – it conveys doubt.
(違います。ボディランゲージの本を読んだんです。僕らの文化では、年上の男性が年下の男性に開いた手を乗せると好意的な評価が伝わるけど、握った拳でぶつけると懐疑が伝わるらしいんです。)BONES Season2 Episode11 (Judas on a Pole)
touched me with an open hand は「開いた手で触れた」という直接的な描写で、a closed fist(握った拳)と対にすることで、手の形そのものが意味を運ぶ記号として扱われています。read a book on body language は「ボディランゲージについての本を読んだ」という言い方で、この手の知識の出どころを説明する定番の型です。そして convey approval と convey doubt は、それぞれ「好意的な評価を伝える」「懐疑を伝える」という意味で、convey(伝える)の後に感情や評価を表す名詞を置くと、身振りが何を意味するかを端的に説明できます。
ブレナンの実際的な読み替え
ザックの解釈を一通り聞いたブレナンは、同じ出来事に対して、まったく別の角度から説明を試みます。
Brennan: Dr. Grayson is elderly and arthritic, perhaps he simply needed help getting to his feet like this
(グレイソン教授は年配で関節炎持ちだから、こんなふうに立ち上がる助けが必要だっただけかもしれないわね)BONES Season2 Episode11 (Judas on a Pole)
elderly and arthritic は「年配で関節炎を患っている」という意味で、body language の解釈とは対照的に、身体的な事情から仕草を説明する言い方です。perhaps he simply needed help ~ の形は、「もしかすると、単に~の助けが必要だっただけかもしれない」と、断定を避けながら別の可能性を差し出す言い回しでもあります。needed help getting to his feet は「立ち上がるのに助けが必要だった」という意味で、動作の目的を getting to one’s feet(立ち上がること)という形で添える、日常的にも使いやすい言い方です。本で読んだ理論と、目の前の相手の体調から考える現実的な見立てが、同じ肩への接触というひとつの出来事を通じて並べて示されている場面です。
まとめ|同じ仕草でも解釈は変わる
open hand / closed fist / convey approval / convey doubt といったボディランゲージを説明する語彙と、elderly and arthritic のように身体的な事情から仕草を読み替える言い方が、同じ場面の中で対照的に使われています。
ドラマの中の何気ない仕草にも、こうした表現の積み重ねが見えてきます。
このエピソードのフレーズ記事やまとめ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語表現がより立体的に見えてきます。
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