ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S8E13に学ぶ「pass on」の意味と使い方

pass on

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は大人気法医学サスペンス『BONES』シーズン8第13話から、ビジネスでも日常会話でも「伝える」場面で幅広く使える「pass on」をご紹介します。
スイーツのプロとしての丁寧な振る舞いとともに、このフレーズの使い方を見ていきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

スイーツ博士が、妻を亡くしたばかりの夫・クレイグ博士のもとへ事情聴取に訪れるシーン。
妻の埋葬地が別の殺人事件の現場として使われていたことを伝えにきたスイーツが、重い本題に入る前にまず丁寧にお悔やみの言葉を伝える、静かで誠実な場面です。

Sweets: Dr. Craig. I’m Dr. Lance Sweets. I’m a psychologist with the FBI.
(クレイグ博士。私はランス・スイーツ博士、FBIの心理学者です。)

Craig: This has to do with my wife?
(妻に関することですか?)

Sweets: Yeah, and first, let me pass on my condolences for your recent loss.
(ええ。そしてまず、この度のご不幸に心よりお悔やみを申し上げます。)

Bones Season8 Episode13(The Twist in the Plot)

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シーン解説と心理考察

FBIの捜査として訪問しているため、本来はすぐに本題に入りたいところですが、相手は最愛の妻を亡くしたばかりの遺族です。
心理学の専門家であるスイーツは、相手の警戒心や悲しみに寄り添うため、本題(Yeah)の直後に「first(まず最初に)」と切り出し、丁寧にお悔やみの言葉(condolences)を届けています。
この一言があることで、クレイグ博士との距離が一段縮まり、その後の難しい告知に進みやすくなる——スイーツのプロとしての配慮と人柄が静かに光るシーンです。
捜査の役割と人間としての共感、その両方を自然にこなすスイーツの誠実さが伝わってきますね。

「pass on」の意味とニュアンス

pass on
意味:(メッセージや情報を)伝える、次に回す、譲り渡す

「pass(渡す)」と「on(接触・継続・前方へ)」が組み合わさったフレーズです。
物理的な物だけでなく、情報や伝言、あるいは感情などを「自分を中継して次の人や場所へ渡す」というイメージを持っています。
ビジネスシーンで「このメールをチームに回して」というような事務的な伝達から、今回のようなお悔やみや感謝の気持ちを相手に届ける場面まで、幅広く使われる応用の利く表現です。

【ここがポイント!】

ネイティブがこのフレーズを使う時、単に「言う(tell, say)」という直接的な行為よりも、「預かった情報や自分の思いを、相手のもとへ橋渡しする(中継する)」というニュアンスが加わります。
直接ぶつけるのではなく、ワンクッション置いて相手に「届ける」という感覚があるため、重い言葉や大切なメッセージを伝える際にも自然に馴染むのです。

実際に使ってみよう!

I’ll pass this information on to the rest of the team.
(この情報はチームの他のメンバーにも伝えておきます。)
ビジネスシーンで情報共有をする際の頻出表現です。自分が受け取った情報を次の人たちへ「回す・中継する」という状況にぴったりはまります。

Please pass on my thanks to your manager.
(マネージャーさんに、私からの感謝の気持ちをお伝えください。)
日常会話やメールの結びで大定番のフレーズです。自分の「ありがとう」という気持ちを、相手を介して上司へ「渡して(pass on)」ほしいと頼む、丁寧な表現です。

We are going to pass these costs on to consumers.
(これらのコストは消費者に転嫁する予定です。)
メッセージだけでなく、負担やコストを「次の人へ回す(転嫁する)」という経済ニュースでもよく見かける用法です。

『BONES』流・覚え方のコツ

遺族のもとを訪れたスイーツを思い浮かべてみてください。
彼はFBIという組織を代表してやって来ましたが、同時に一人の人間として哀悼の意を抱えています。
その重い言葉を直接「ドスン」とぶつけるのではなく、自分の心から相手の心へ、両手でそっと「中継して手渡す(pass on)」ようなイメージで言葉を紡いでいます。
情報をただ右から左へ流すだけでなく、人と人の間で「バトンを渡す」ような光景をイメージすると、フレーズの使いどころが自然と定着してきますよ。

似た表現・関連表現

forward
(転送する、次へ送る)
「pass on」と似ていますが、特にメールや書類など「物理的・データ的なもの」をそのままの形で先へ進めるという事務的なニュアンスが強い表現です。

convey
(伝える、伝達する)
「pass on」よりもさらにフォーマルで、ビジネスや公式な場で使われる表現です。感情や意味を正確に運ぶというニュアンスがあります。

hand down
(後世に伝える、譲り渡す)
「pass on」にもこの意味がありますが、「hand down」は特に「上の世代から下の世代へ」という縦のつながりや歴史の継承を強く意識させる表現です。

深掘り知識:「pass on」が持つ、もう二つの意味

今回学んだ「伝える・次に回す」という意味に加えて、ネイティブの日常会話でぜひ知っておきたい「pass on」の別の使い方が二つあります。

一つ目は「(機会や誘いを)見送る、遠慮する」という意味です。
飲み会に誘われて断る時に「I think I’ll pass on that.(今回は遠慮しておくよ)」、デザートを勧められて「I’ll pass on the dessert.(デザートはパスします)」のように使います。

もう一つは「亡くなる」という意味です。
「pass away」とほぼ同じ婉曲表現で、「She passed on last year.(彼女は去年亡くなりました)」のように使われます。
今回のエピソードは「死・埋葬・グリーフ」がテーマだけに、この意味も覚えておくと、ドラマの会話がより深く読み取れるようになりますよ。

まとめ|伝言や思いをスムーズに「手渡す」

今回は『BONES』の静かで誠実なシーンから、「pass on」の意味と使い方をご紹介しました。
物理的なものだけでなく、言葉や情報、そして思いを「次へ中継する」という応用の利くフレーズです。
「伝える」だけでなく「断る」「亡くなる」という意味でも使われるため、文脈によってどの意味で使われているかを見極めることが、このフレーズを深く理解する鍵です。
誰かに伝言を頼む時、感謝の気持ちを届けてほしい時——そんな場面でこのフレーズが自然に出てくると、英語のやり取りがぐっとスムーズに感じられるようになりますよ。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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