海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は人気法医学サスペンス『BONES』シーズン3第12話から、疲れた日の夜に誰もがついやってしまうリアルな動作「plop oneself」をご紹介します。
教科書にはなかなか載っていない、ネイティブの日常生活の体温が伝わるようなユニークな表現です。
ぜひ、ご自身の毎日のくつろぎタイムを思い浮かべながら、一緒に楽しく学んでいきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
Booth: What? I’m just saying. Andy’s going to miss his Auntie Bones. He’s going to want to see you. We could all go fishing, come back home, plop ourselves in front of that one hundred and three inch plasma screen of heaven and football and you can make the five layer dip.
(なんだよ? ちょっと言ってみただけだ。アンディは「ボーンズおばさん」がいなくて寂しがるぞ。君に会いたがる。みんなで釣りに行って、帰ってきたら、天国のようなアメフト用の103インチ・プラズマテレビの前にどっかり座って、君は5層のディップを作るんだ。)Brennan: Seven layer dip.
(7層ディップよ。)Booth: Even better! Seven layers! Perfect! You can talk to Andy:
(さらにいいぞ!7層!完璧だ!君はアンディに話しかけて…)
BONES Season 3 Episode 12 (The Baby in the Bough)
シーン解説と心理考察
町を救うために大規模な投資をしたブレナンに対し、ブースが「そこに別荘を買えばいい」とおねだりをするラストシーンです。
「103インチのテレビでアメフトを見たい」という自分の願望を叶えるため、ブースは架空の完璧な休日プランを並べ立ててブレナンをその気にさせようとしています。
ここで「plop ourselves(自分たちをどっかりと座らせる)」という表現を使うことで、釣りの後の心地よい疲労感や、ふかふかのソファに身を沈めてリラックスする映像が鮮明に浮かび上がってきますね。
ロマンあふれる長いおねだりに対して、ブレナンがレシピの層の数(事実関係)だけを真顔で訂正し、それにブースが食い気味に乗っかる。
二人のテンポの良い掛け合いとキャラクター性が最高に魅力的な場面です。
フレーズの意味とニュアンス
plop oneself
意味:どっかりと座る、ドサッと腰を下ろす、身を投げ出す
「plop」という単語に、再帰代名詞(oneself)を組み合わせたイディオムです。
丁寧に行儀よく座るのではなく、重力に任せて無造作に、あるいは疲労感とともに体を預けるような座り方を表現します。
会話で使う際は、主語に合わせて「I plop myself」「He plops himself」「We plop ourselves」のように、oneself の部分を必ず変化させて使います。
【ここがポイント!】
この表現の最大の魅力は、ネイティブが感じる「音と重さ」のニュアンスです。
単なる sit down(座る)が客観的な動作を表すのに対し、plop oneself には「ドスン!」「ドサッ!」という重たい音が伴うような、非常にリアルで体温を感じる響きがあります。
仕事から帰ってきてソファに倒れ込む時や、ため息をつきながら椅子に腰掛ける時など、感情や疲労が動作に表れている場面でぴったりのフレーズですよ。
実際に使ってみよう!
I plopped myself down on the sofa after a long day at work.
(長い一日の仕事の後、私はソファにどっかりと腰を下ろした。)
日常会話で最もよく使われる形です。「down」を付け足すことで、体を沈み込ませる下方向への動きがより強調され、疲労感がリアルに伝わります。
He just plopped himself in my chair without asking.
(彼は勝手に私の椅子にドカッと座った。)
他人の無作法な振る舞いや、遠慮のない態度を描写する際にも使われます。重たい動作が、そのまま図々しさを表す効果を持っています。
Why don’t you plop yourself down and relax?
(どっかり座って、リラックスしたらどう?)
相手に対して「遠慮せずにくつろいでね」と声をかける時の、とてもカジュアルで親しみのこもった温かい表現です。
BONES流・覚え方のコツ
釣りを終えてクタクタになったブースが、念願の103インチ巨大テレビの前の特等席に「ドサッ!(plop)」と音を立てて身を投げ出す姿を想像してみてください。
自分の体(ourselves)を重力に任せてソファに落とすようなイメージと結びつけてみましょう。
sit down との違いが明確になり、このフレーズならではの重みとリラックス感がスッと記憶に定着しますよ。
似た表現・関連表現
flop down
(ドサッと倒れ込む、バタンと座る)
今回のフレーズとの違いは「コントロールのなさ」です。plop がまだ座るという意思を感じさせるのに対し、flop は手足の力が抜けて、まるで操り人形の糸が切れたようにバタンと倒れ込む、より強い疲労感を表します。
sink into
(〜に深く沈み込む)
ふかふかのソファやアームチェアなどに、ゆっくりと体を預けていく様子を表します。plop のような「ドサッ」という勢いや音はなく、静かで心地よいリラックス状態を強調する際に使われます。
slouch
(前かがみにだらしなく座る、猫背になる)
座った後の「姿勢」に焦点を当てた単語です。疲れたり退屈したりして、背筋を伸ばさずにぐったりと座っている様子を表し、親が子供に「Don’t slouch!(だらしなく座らないの!)」と注意する際などによく使われます。
深掘り知識:「ポチャン」から「ドサッ」へ、オノマトペの面白い進化
「plop」という単語は、もともと物が水に落ちる時の「ポチャン」「ドボン」という音を表すオノマトペ(擬音語)から生まれました。
そこから派生して、物が落ちる音全般や、重たいものを無造作に置く動作を指す動詞として使われるようになったのです。
英語には、このように「音」がそのまま「動作」を表す動詞に進化した単語がたくさんあります。
smash(ガシャッと壊す)や pop(ポンと飛び出る)などもその仲間です。
上級者の方は、単語の語源にある「音のイメージ」を感じ取りながらドラマのセリフを聞いてみてください。英語がより立体的で、色彩豊かな言語として響いてくるはずですよ。
まとめ|「ドサッ」という音を感じながら表現してみよう
今回は、疲れた日のリアルな動作を表現できる「plop oneself」を解説しました。
sit down よりも、皆さんの日々の生活の体温や疲れ、そしてリラックスした感情を乗せやすい素敵なフレーズですね。
今夜、お気に入りのソファやベッドに身を沈める時は、ぜひ主語に合わせて「I plop myself」と心の中でつぶやいてみてください。


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