海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン6エピソード8の、人間関係のコネクションが絡む職場シーンから、
誰かのために一肌脱ぐ場面でとても役立つ「put in a good word for」をご紹介します。
「あの人にひと言よく言っておいてほしい」「推薦してもらえませんか?」——
そんな場面、日常でもビジネスでも意外と多いですよね。
実際にそのシーンを見てみよう!
FBIの身元調査(クリアランス)を通過しようとしているデイジー。
心理評価に不安を感じた彼女は、上司であるブレナンに口添えをお願いしようと話しかけます。
ところが、ブレナンの答えはまったく予想外のものでした。
Daisy:You’ll put in a good word for me with the FBI, won’t you? For my clearance?
(私の身元調査のため、FBIに口添えしてくれますよね?)Brennan:It’s a psych evaluation. I’m of no value when it comes to that.
(心理評価よ。それに関して私は何の役にも立たないわ。)Daisy:That’s true.
(その通りですね。)
Bones Season6 Episode8(The Twisted Bones in the Melted Truck)
シーン解説と心理考察
FBI捜査への単独参加を目指し、なんとかクリアランスを取得したいデイジー。
少し調子が良く、人間関係をうまく使って有利に立ち回ろうとする彼女らしい一手です。
FBIと強いパイプを持つブレナンに「良い言葉を入れておいてほしい」と甘えますが、
返ってきたのは「心理評価に法人類学者の私が口を挟む意味はない」という、
実に論理的で冷静なひと言。
感情や義理ではなく、専門性の範囲を明確に線引きするブレナンらしさと、
それをあっさり受け入れるデイジーの不思議な師弟関係が垣間見えるシーンです。
「put in a good word for」の意味とニュアンス
put in a good word for
意味:〜のために口添えをする、〜を推薦する、〜をよく言う
単語ごとに見ると、put inは「中に挟む・提出する」、
a good wordは「良い言葉・好意的な評価」、forは「〜のために」。
つまり、「会話や評価のプロセスの中に、その人のための良い言葉をそっと挟み込む」
というイメージから生まれた慣用句です。
就職・昇進の面接、新しいコミュニティへの参加など、
第三者に対して「あの人は信頼できますよ」とポジティブな後押しをする場面で幅広く使えます。
フォーマルなビジネスからカジュアルな友人同士のやり取りまで、どちらにも自然にフィットする表現です。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う時、単なる情報伝達ではなく、
その人のために一肌脱ぐ・味方になるという温かいニュアンスが込められています。
「良い言葉(a good word)を評価の場に差し入れる(put in)」という視覚的なイメージを持つと、ニュアンスが格段につかみやすくなります。
相手への好意と信頼が自然に伝わる、とても人間味のある表現です。
実際に使ってみよう!
I’ll put in a good word for you with the manager.
(マネージャーにあなたのことをよく言っておくね。)
上司や決裁者に同僚・部下の評価を伝えるビジネスの定番フレーズ。相手をほっとさせる一言です。
Could you put in a good word for me?
(私のために口添えしてくれませんか?)
面接や紹介など、自分の力だけでは少し心許ない場面で使える丁寧なお願い表現です。
Thanks for putting in a good word for me yesterday.
(昨日は私のために口添えしてくれてありがとう。)
助けてもらった後に感謝を伝える一言。関係をさらに深めるのに役立つ表現です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「良い言葉(a good word)」と書かれた小さなカードを、
相手の評価ボックスにコトンと入れる(put in)様子をイメージしてみてください。
デイジーがブレナンに向かって
「私の評価ボックスに、あなたの信頼という良い言葉を入れて!」と
期待の眼差しを向けている姿を思い浮かべると、
推薦・後押しのニュアンスがすんなり頭に入ってきます。
論理でバッサリ切り捨てられるオチまでセットで覚えると、より強く印象に残りますよ。
似た表現・関連表現
speak highly of
(〜を大いに褒める、高く評価する)
日常的に相手の人柄や能力を称賛する際に使う表現です。特定の目的のための口添えという意味合いは薄く、より広い文脈で「あの人はすごい」と伝えるイメージです。
vouch for
(〜を保証する、〜の請け合いになる)
「put in a good word for」より一段階強い責任を伴う表現。ただ良く言うだけでなく、問題が起きた時には自分が責任を取るという覚悟も含んでいます。本当に信頼できる相手にのみ使われます。
back someone up
(〜を支持する、後援する)
言葉による事前推薦というよりも、意見が対立した時に味方になったり、行動で直接サポートするニュアンスが強い表現です。
深掘り知識:欧米の推薦文化とリファレンス
英語圏、特にアメリカでは、履歴書や面接でのアピールに加えて、
第三者からの客観的な評価——リファレンス(推薦)が非常に重視されます。
転職の際には、以前の上司や同僚に連絡を取り、
「この人は本当に履歴書通りの人物か」を確認するプロセスが一般的に組み込まれています。
そのため、日頃から周囲と良好な関係を築き、
いざという時に put in a good word for me と頼めるネットワークを持っておくことが、
キャリア形成において非常に重要な意味を持ちます。
このフレーズは単なる口語表現ではなく、
欧米のキャリア文化そのものを映し出した実用的な言葉だと言えます。
まとめ|ポジティブな影響力を広げる表現
今回は『BONES』のエピソードから、誰かのために口添えをする表現「put in a good word for」をご紹介しました。
誰かのためにポジティブな言葉を届けることは、人間関係や信頼を育む上でとても大切なこと。
周囲の人をサポートしたい場面や、誰かに手助けをお願いしたい場面で、
ぜひこの表現を思い出してみてください。


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