ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S6E17に学ぶ「squeak by」の意味と使い方

squeak by

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「ギリギリで合格した」「なんとか切り抜けた」——そんな修羅場をくぐり抜けた経験はありますか?
今回は、そのヒヤヒヤ感をネイティブらしく表現できるフレーズ「squeak by」を、『BONES』の証言シーンから学んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

遺体の身元がディランという大学院生だと判明しました。
FBIのブースが、ディランと同じ大学院で研究をしていたノーマンに聞き込みをするシーンです。

Booth:You worked with Dylan. What was he like?
(ディランと一緒に研究していたな。彼はどんな奴だった?)

Norman:Truth? Uh… he was a self-centered dilettante who squeaked by with Cs and Bs because all he cared about were his stupid sneakers.
(本当のことですか?ええと…彼は自己中心的な道楽者で、あのくだらないスニーカーのことしか頭になかったから、CやBの成績でギリギリ切り抜けていました。)

Booth:You feel the same way about him while he was still alive two months ago?
(2ヶ月前に彼が生きていた時も、同じように感じていたのか?)

Norman:Well, if you’re asking whether I killed him, I couldn’t even if I wanted to. I did a semester abroad at the University of Helsinki.
(まあ、僕が彼を殺したのかと聞いているなら、仮にそうしたかったとしても無理でしたよ。ヘルシンキ大学へ半年留学していたので。)

BONES Season6 Episode17(The Feet on the Beach)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

真面目に研究に打ち込んでいるノーマンから見れば、高価なスニーカー集めに熱を上げ、学業は二の次というディランの態度は許しがたいものでした。
「squeaked by with Cs and Bs」というセリフには、ただ「成績が悪かった」という事実以上の、深い軽蔑と苛立ちが込められています。

「あいつは努力もせず、要領だけでなんとか退学を免れてこの研究室にしがみついていたんだ」——そんな強い不公平感がひしひしと伝わってきますね。

そしてブースの「殺したか?」という問いに、慌てることなく皮肉めいた笑みで「ヘルシンキに留学してた」と即答するノーマンの冷静さ。
あとになって「その落ち着きは周到に準備されたものだった」とわかる、BONESらしい伏線の張り方が見事な場面です。

「squeak by」の意味とニュアンス

squeak by
意味:ギリギリで合格する、かろうじて切り抜ける、辛うじて通り抜ける

「squeak」はネズミが「チューチュー鳴く」、または古いドアが「キーキー軋む」という意味の動詞です。
そこから「squeak by」は、「閉ざされかけた扉の隙間をキーキーと音を立てながら、体を細めてなんとかギリギリで通り抜ける」という物理的なイメージを持つようになりました。

これが比喩として定着し、試験にギリギリの点数で合格したり、厳しい状況をなんとかしのいだりする様子を表す口語表現として使われるようになりました。
「余裕でクリア」ではなく、「本当に紙一重で助かった」という緊迫感や、今回のディランのように「実力が伴っていないのに要領だけでやり過ごしている」というニュアンスも含めて使える、表現力豊かなイディオムです。

【ここがポイント!】

「barely pass(かろうじて合格する)」や「just managed to(なんとか〜できた)」と似ていますが、「squeak by」には決定的な違いがあります。

「barely pass」が「合格ラインぎりぎり」という事実を淡々と伝えるのに対し、「squeak by」はそこに「あの不快なキーキー音=余裕のなさ・ヒヤヒヤ感」が乗っかってきます。
ピンチをくぐり抜けた時の安堵、あるいは「実力もないのになぜ通過できるんだ」という呆れのニュアンスを添えたい時に、このフレーズが光ります。

実際に使ってみよう!

We didn’t meet all the requirements, but our project managed to squeak by the final review.
(すべての要件を満たしていたわけではありませんが、私たちのプロジェクトはなんとか最終審査をギリギリで通過しました。)
厳しい監査や審査を「冷や汗をかきながらもかろうじてクリアした」という安堵感を伝えるのに最適な表現です。

The deadline was incredibly tight, but we squeaked by and submitted the report on time.
(締め切りが信じられないほど厳しかったのですが、なんとかギリギリで間に合わせて報告書を提出しました。)
時計の針が締め切り時刻を指す直前に、滑り込みセーフで間に合わせたような緊迫感が伝わります。

He barely studied for the certification exam and just squeaked by with the minimum passing score.
(彼は資格試験の勉強をほとんどしておらず、最低合格点でかろうじて切り抜けました。)
まさに今回のディランと同じような使い方です。努力不足でありながら、要領と運だけでなんとかパスしたという、少し呆れたようなニュアンスを込めることができます。

『BONES』流・覚え方のコツ

閉まりかけている分厚いドアの狭い隙間を、体をねじ込んで「キーッ」と摩擦音を立てながら通り抜ける様子を想像してみてください。

ディランは優秀な学生では決してありませんでした。
「落第・退学」という閉ざされかけたドアの隙間を、CやBというギリギリの成績でなんとかすり抜けて、大学院に籍を置き続けていたのです。

この「キーキー音を立てながらスレスレで通過する」という物理的なイメージと、ディランの要領の良さを視覚的に結びつけることで、フレーズの持つ「余裕のなさ」が自然と記憶に定着するはずです。

似た表現・関連表現

scrape by
(かろうじて生計を立てる、ギリギリで切り抜ける)
「scrape(こすり落とす、擦れる)」を使った表現で、squeak byとほぼ同じように使われます。特に金銭的にカツカツな状況(少ない給料でギリギリ生活している等)でよく登場します。

barely pass
(かろうじて合格する、ギリギリで受かる)
squeak byのような比喩的な響きはなく、よりストレートで一般的な表現です。合格基準のギリギリのラインに引っかかったという事実を客観的に伝えます。

get by
(なんとかやっていく、どうにか通り抜ける)
「十分ではないが当面はしのげる」というニュアンスです。squeak byほどの「危機一髪」という緊迫感はなく、日常のやり繰りや妥協をフラットに表します。

深掘り知識:アメリカの大学院における「C」の絶望的な意味

ノーマンは「squeaked by with Cs and Bs」と言いました。
日本の感覚だと「BやCなら普通の成績では?」と思うかもしれませんが、アメリカの大学院(graduate school)においては、この成績の意味合いが全く異なります。

学士課程であればCは「平均的(Average)」な成績です。
しかし大学院では、一般的に「B」が最低限の合格ラインとされています。「C」を取ることは実質的な「落第」に等しく、複数回取るとプログラムから追放される大学がほとんどです。

つまり「Cs and Bs」とは、「常に退学のボーダーライン上を反復横跳びしているような、およそ研究者とは呼べない絶望的な成績」ということ。
「squeak by」という言葉が、単なる「ギリギリ合格」ではなく「退学寸前の綱渡り」を意味していた——この文化的背景を知ると、ノーマンの軽蔑がさらに深く読み取れますし、フレーズ自体の緊迫感も格段にリアルに感じられるはずです。

まとめ|「ギリギリ」をネイティブらしく表現できると、英語の幅が広がる

今回は『BONES』の証言シーンから、「squeak by」を紹介しました。

単に「合格する」と言わず、音のイメージを使って「ギリギリで切り抜ける」という余裕のなさを表現できると、英語での会話がぐっとネイティブらしくなります。
修羅場をくぐり抜けた後の安堵の瞬間だけでなく、要領のいい人に対する呆れや皮肉を伝えたい時にも使える、非常に表現力豊かなフレーズです。
このフレーズを知っていると、ドラマや映画で「squeaked by」という言葉が聞こえた瞬間に、そのヒヤヒヤ感や軽蔑のニュアンスまで正確に受け取れるようになります。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「squeak by」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次