ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S6E16に学ぶ「what do we have to lose」の意味と使い方

what do we have to lose

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「どうせ失うものはないんだから、やってみよう」——迷っている誰かの背中を押したい時、あるいは自分自身に言い聞かせたい時、 「what do we have to lose」 という表現がぴったりはまります。
『BONES』シーズン6第16話、停電のエレベーターで交わされる二人の特別な場面から一緒に見ていきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

停電でエレベーターに閉じ込められたブースとブレナン。
ブースが「いつか一緒になれると思う日付を紙に書いて燃やそう」と提案しますが、ブレナンはあっさりと「ただの煙よ」と一蹴します。
ブースはそれでも、諦めずに言葉を続けます。

Brennan:It’s just smoke, Booth. Particulates with no special powers.
(ただの煙よ、ブース。特別な力なんてない微粒子だわ。)

Booth:Fine. Then, what do we have to lose? Go ahead.
(わかったよ。それなら、俺たちに失うものは何もないだろ?さあ、書いて。)

Booth:Come on. Okay, how does this work?
(頼むよ。よし、どうやればいいんだ?)

BONES Season6 Episode16(The Blackout in the Blizzard)

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シーン解説と心理考察

エレベーターという密室で、二人の未来について静かに踏み込んだ会話が交わされる、このドラマの中でも特別なシーンです。

願いを燃やす行為を「ただの微粒子」と理詰めで否定するブレナンに対し、ブースは怒るどころか「非科学的なら、やっても失うものはゼロだろ?」と、ブレナン自身の論理をそのまま逆手に取って説得します。
この切り返しの巧みさがたまらなくて——ブースという人物の深さがこのわずか一言に凝縮されている気がします。

論理で壁を作るブレナンの性格を丸ごと受け入れながら、それでも二人の未来への希望を諦めない。
そんなブースの静かな愛情が、「what do we have to lose」に込められています。

「what do we have to lose」の意味とニュアンス

what do we have to lose
意味:失うものは何もない・ダメ元でやってみよう・やって損はない

直訳すると「私たちは失うべき何を持っているというの?」という反語的な疑問文です。
そこから転じて「失うものなんてない、だから結果を恐れずに挑戦しよう」という意味で使われる定番のイディオムです。

主語は状況に合わせて柔軟に変化します。
「what do I have to lose」(自分自身を鼓舞する)や「what do you have to lose」(相手を後押しする)のように、場面に応じて使い分けられます。

【ここがポイント!】

このフレーズのコアイメージは 「前向きな開き直りとチャレンジ精神」 です。
単なる事実の確認ではなく、「失敗してもマイナスにならないんだから、とりあえずやってみようよ!」という不安やためらいを吹き飛ばすエネルギーが込められています。
自分にも相手にも使える後押しの一言として、日常でもビジネスでも幅広く活躍する表現です。

実際に使ってみよう!

I know it’s a long shot, but let’s pitch our idea to the CEO. What do we have to lose?
(望み薄なのはわかっているけれど、CEOに私たちのアイデアを提案してみましょう。ダメ元でやって損はないわ。)
成功の確率が低くても挑戦する価値がある場面で使えます。チームの背中を押し、思い切った行動を促す際にとても効果的です。

We should apply for that overseas program. Even if we don’t get selected, what do we have to lose?
(あの海外プログラムに応募するべきよ。たとえ選ばれなくても、失うものなんて何もないじゃない?)
一歩踏み出すのをためらっている友人や同僚を励ます時の表現です。挑戦すること自体に意味があるというポジティブな響きがあります。

I’ve never cooked this dish before, but I have all the ingredients. What do we have to lose? Let’s try making it.
(この料理は作ったことがないけれど、材料は全部揃っているの。やって損はないわ。作ってみましょう。)
初めての料理や新しい趣味など、日常のちょっとした挑戦にも気軽に使えます。失敗しても笑い話になるような、リラックスした場面にぴったりです。

『BONES』流・覚え方のコツ

「ただの煙よ」と論理で壁を作るブレナンに対し、「それなら失うものはないだろ?」と優しく微笑みかけるブースの姿をイメージしてみてください。

ブレナンの理屈をそのまま利用して「失うものがゼロなら、試してみる価値しかない」と返すブースの姿と一緒に覚えることで、このフレーズが持つ「前向きな開き直り」のニュアンスが、理屈ではなく感覚としてスッと身につきます。

似た表現・関連表現

nothing to lose
(失うものは何もない)
「what do we have to lose」とほぼ同じ意味ですが、平叙文で使います。「I have nothing to lose.」のように、自分の決意をストレートかつ力強く言い表す時によく使われます。

it doesn’t hurt to try
(試してみても損はない、やってみる価値はある)
「試すことは痛みを伴わない」という直訳から転じた表現です。リスクがほぼゼロの状況で相手に気軽な挑戦を勧める際に使える、柔らかいニュアンスのフレーズです。

why not?
(いいじゃない、なぜダメなの?)
相手の提案に「もちろん!」「ぜひやろう!」と賛同する時の短い返答です。「ダメな理由がない=やってみよう」という前向きな同意を示す、カジュアルで便利な表現です。

深掘り知識:反語表現が持つ英語特有の「説得力」

「What do we have to lose?」は、疑問文の形をとりながら実際には問いかけていない、「反語(Rhetorical question)」 と呼ばれる表現技法の一つです。

「We have nothing to lose.」とストレートに断言するよりも、「何を失うっていうの?(いや、何もないでしょ)」と疑問形で投げかけることで、相手に自ら答えを出させ、より深く納得させる効果があります。

ネイティブがよく使う反語表現には、それぞれ使いどころの違いがあります。

Who knows?(誰も知らない、わかるわけない)
→ 不確かさをユーモラスに認める場面で

Who cares?(誰も気にしない、どうでもいい)
→ 相手の懸念を軽く打ち消したい場面で

What difference does it make?(何の関係があるの?)
→ 苛立ちや諦めを含む場面で

反語のニュアンスを理解すると、論理だけでは動かない相手の心を動かす「大人の説得テクニック」として英語コミュニケーションの幅がぐっと広がります。

まとめ|迷いを吹き飛ばすポジティブフレーズ

今回は『BONES』のエレベーターシーンから、「what do we have to lose」 を深掘りしました。

新しいことに挑戦する時、結果がわからなくてためらっている時——自分にも相手にも使える、とても頼もしいフレーズです。

転職の応募をためらっている友人に、告白できずにいる誰かに、新しいプロジェクトに踏み出せないチームに。
この一言が自然に出てくるようになった時、あなたの周りの「一歩」が確実に増えます。

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