ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E22に学ぶ「winging it」の意味と使い方

winging it

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

会議やプレゼンの直前になって、「あ、資料がない!」と焦った経験はありませんか?

今回は、完璧主義者のブレナンが決して許せない、そんな冷や汗ものの「準備不足」を表す英語表現をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

裁判所へ証言に向かう直前のラボでのシーンです。
証言に必要な「オリジナルのメモ」が見つからず焦るブレナンに対し、グッドマン所長やブースは「コピーでいいじゃないか」と急かしますが、彼女は頑として受け入れません。

GOODMAN: Well, there’s a photocopy in the file.
(ファイルにコピーが入っていますよ。)
BRENNAN: No. The last time I read from photocopies, the defense lawyer told the jury I was winging it.
(いいえ。前回コピーを読んだ時、弁護側の弁護士に「適当にやっている」と陪審員に言われたのよ。)
BOOTH: Ready? Chop, chop.
(準備いいか? ほら、サッサと行くぞ。)
BRENNAN: I can’t find my original notes…
(オリジナルのメモが見つからないの……)
BONES Season1 Episode22 (The Woman in Limbo)

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ブレナンは法医人類学者として、常に100%の事実と確たる証拠に基づいた発言しかしません。
そんな彼女に対し、弁護士が法廷で放った「winging it」という言葉。

これは単なる「準備不足ですね」という指摘ではありません。
「この専門家は証拠もなしに、その場の思いつきで適当なことを言っている(=だから証言に価値はない)」という、科学者に対する最も致命的な攻撃だったのです。

だからこそ彼女は、「絶対にオリジナルのメモが必要だ」と頑なに譲らないのですね。

フレーズの意味とニュアンス

winging it
意味:即興でやる、ぶっつけ本番でやる、準備なしでなんとかする

直訳のwing(翼)からは想像しにくいですが、このフレーズの語源は舞台用語です。
セリフを覚えきれていない役者が、舞台の袖(wings)で出番直前まで必死に台本を読み、そのまま舞台に出てなんとか演じ切る様子から来ています。

【ここがポイント!】

単なる「臨機応変な対応」とは決定的に異なります。

この表現の核心は、「本来は準備すべきだったのに、準備不足をごまかしながら出たとこ勝負で乗り切る」という点にあります。

「ええい、ままよ!」という焦りや、場合によっては「いい加減な仕事をしている」というネガティブな響きを含むため、ブレナンが激怒したのも納得です。

実際に使ってみよう!

ビジネスでの冷や汗をかく場面から、無計画な旅行まで、幅広く使える表現です。

I lost my presentation notes, so I had to wing it.
(プレゼンのメモを無くしてしまったので、ぶっつけ本番でやるしかなかった。)
ビジネスパーソンにとっての悪夢ですが、ネイティブが非常によく使うフレーズです。「しっかり準備すべきだったのに」という自己卑下や、「冷や汗をかきながらなんとかやり過ごした」という人間味のある感情が込められています。

We didn’t book any hotels. We’re just going to wing it.
(ホテルは予約してないの。行き当たりばったりで旅をするつもり。)
こちらはポジティブな使い方です。綿密な計画やスケジュールに縛られず、自由気ままに旅行を楽しむスタイルを表すことができます。

Do you have a recipe for this? – No, I’m just winging it.
(これレシピあるの? ー ううん、適当に作ってるだけ。)
料理やDIYなど、日常の作業を目分量や感覚でやっている時に使えます。細かいことを気にしない、カジュアルでリラックスした響きがありますよ。

『BONES』流・覚え方のコツ

「舞台袖(Wings)で震えながら出番を待つ役者」をイメージしましょう。

セリフを覚えておらず、舞台の袖(Wing)で必死に台本をめくり、名前を呼ばれて「ええい、なるようになれ!」と飛び出していく姿。

その「準備不足の焦り」と「無理やり乗り切る勢い」が、まさにこのフレーズのコアイメージです。

似た表現・関連表現

play it by ear
(臨機応変にやる、成り行きに任せる)
楽譜を見ずに「耳コピ」で演奏することから来ています。winging it が「本来あるべき準備が欠如している」のに対し、こちらは「最初からガチガチに決めず、状況を見て柔軟に判断しよう」というポジティブなスタンスの違いがあります。

improvise
(即興で作る、その場で対応する)
よりフォーマルな表現で「インプロ(即興劇)」の語源です。準備不足というネガティブな意味合いよりは、その場で機転を利かせるクリエイティブな能力に焦点が当たります。

ad-lib
(アドリブを入れる、即興で話す)
日本でもおなじみの表現です。もともとある台本や計画に対して、その場で思いついた言葉や行動を「付け加える」というニュアンスが強い表現です。

深掘り知識:なぜ「Wing(翼)」が「袖」なの?

wing と言えば「鳥の翼」や「飛行機の翼」を思い浮かべますが、劇場では「舞台の左右に張り出した袖の部分」を指します。
観客席から見ると、メインステージの両側に翼のように広がっているからです。

19世紀の劇場では、プロンプター(役者にセリフを教える人)がこの舞台袖(wing)に隠れていたそうです。

セリフを忘れた役者が、袖にいるプロンプターを頼りにチラチラと横を見ながら演じていた……そんな少し頼りない様子が、現代の「準備不足でなんとかする」という意味に繋がっています。
ブレナンなら絶対に許せないプロの姿ですね。

まとめ|準備の大切さ

人生には「winging it(ぶっつけ本番)」で乗り切らなきゃいけない瞬間もありますが、大事なプレゼンや法廷では避けたいものです。

英語学習もぶっつけ本番ではなく、コツコツと積み上げていきましょう!

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