海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』から、ビジネスや日常会話で頻繁に登場する便利な熟語をご紹介しますね。一緒に表現の幅を広げていきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
川から骨のない異様な遺体が発見された現場。休暇中だったブレナンは証拠品をすべて研究所へ持ち帰ると宣言し、ブースは彼女を早く休暇に戻してあげようと提案します。
Brennan: Whatever.
(なんでもいいわ。)
Booth: Why don’t we just wrap this up fast so we can get you back on your ‘vacation’.
(手っ取り早く終わらせて、君を「休暇」に戻してやろう。)
Brennan: (sarcastically) Thank you. I’d appreciate that.
(皮肉っぽく:ありがとう。恩に着るわ。)
BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)
シーン解説と心理考察
本来なら恋人サリーとのバカンスを楽しんでいるはずだったブレナンですが、異様な遺体を前にして法人類学者としてのスイッチが入り、現場から離れられずにいます。
そんな彼女に対し、ブースが「手っ取り早く終わらせよう(wrap this up)」と声をかけるシーンです。
言葉では面倒くさそうに振る舞いながらも、ブレナンの貴重な休暇を尊重し、早く彼女を休ませてあげたいというブースの相棒としての深い愛情と気遣いが滲み出ていますね。
フレーズの意味とニュアンス
wrap up
意味:終わらせる、まとめる、包む
「wrap」には元々「包む」「くるむ」という意味があります。
そこから派生して、会議や仕事、イベントなどを「風呂敷で包んで片付ける」ようなイメージで、「終わらせる」「締めくくる」という意味で広く使われるようになりました。
日本語の「お開きにする」「まとめる」というニュアンスに非常に近い表現です。
【ここがポイント!】
単に「finish(終える)」や「complete(完了する)」と言うよりも、散らかっていたものや進行中だった議論を「綺麗にひとまとめにして完結させる」というニュアンスが含まれます。
仕事の会議の終盤や、一日の作業の終わりに「さあ、そろそろ綺麗にまとめましょうか」とポジティブに区切りをつける時に大活躍するフレーズですよ。
実際に使ってみよう!
ビジネスシーンや日々の業務で定番の表現です。実際のシチュエーションを意識しながら読んでみてくださいね。
Let’s wrap up this meeting before lunch.
(お昼前にこの会議を終わらせましょう。)
[解説] ビジネスシーンで定番の表現です。単に会議を打ち切るのではなく「これまでの議論をまとめて結論を出そう」という前向きな響きを持ちます。
We need to wrap up the project by Friday.
(金曜日までにそのプロジェクトをまとめなければならない。)
[解説] 期限に向けて仕事や作業の「最後の仕上げをして完成させる」という文脈で頻繁に使用されます。
It’s getting late, so let’s wrap it up for today.
(遅くなってきたので、今日はこの辺でお開きにしましょう。)
[解説] 飲み会やイベント、日々の業務などをその日の分として終了させる際の声かけとして非常に便利です。
BONES流・覚え方のコツ
事件現場の証拠品(骨のない遺体)をトランクごと物理的に「包んで(wrap)」持ち帰ろうとするブレナンと、この特異な現場での作業自体を「終わらせて(wrap up)」しまおうとするブースのセリフを重ね合わせてみましょう。
文字通り、ごちゃごちゃした状況を「風呂敷で包んで片付ける」光景をイメージすると、ネイティブの感覚に近い形で記憶に残りますよ。
似た表現・関連表現
call it a day
(意味:今日はここまでに切り上げる、その日の仕事を終える)
[解説] wrap upと並んでよく使われる表現です。こちらは「(その日の作業は)これでおしまいにして帰ろう」と、その日の活動自体を終了させることに焦点を当てています。
wind down
(意味:徐々に終わりに近づく、落ち着いていく)
[解説] ネジを巻く(wind)のをやめて徐々に緩んでいくイメージから、活発だった活動が「徐々に終わりに近づく」「落ち着いていく」様子を表す際に使われます。
put the finishing touches on
(意味:最後の仕上げをする)
[解説] 物事を完全にwrap upする直前の、「最後の微調整や仕上げ」を意味する表現です。セットで覚えておくと表現の幅がグッと広がりますよ。
深掘り知識:テレビ業界から生まれた日常表現
実は「wrap up」は、映画やテレビの撮影現場から広まった表現だと言われています。
撮影がすべて終了した際、大量の機材のケーブルを「巻き取って(wrap)」片付けていたことから、監督が「It’s a wrap!(これで撮影終了!お疲れ様!)」と声をかけるようになりました。
現在でも撮影現場でのクランクアップを「wrap」と呼びますが、それが一般社会にも浸透し、会議やプロジェクトの「終了」を意味するようになったのはとても興味深いですね。
語源を知ることで、フレーズがより身近に感じられるはずです。
まとめ|綺麗に包んでお開きにしよう!
今回は「wrap up(終わらせる、まとめる)」をご紹介しました。
ビジネスから日常会話まで、どんな場面でも物事を「綺麗に締めくくる」魔法の言葉として使えます。
今日からさっそく、一日の終わりに「Let’s wrap it up!」と声に出して練習してみてくださいね。


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