「The next time my phone breaks, i’m going to the large mart.」に見る、名残惜しさをジョークで受け流す別れ際の切り返し|『CHUCK』S01E09で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「The next time my phone breaks, i'm going to the large mart.」に見る、名残惜しさをジョークで受け流す別れ際の切り返し|『CHUCK』S01E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン1 第9話に登場する、名残惜しさをジョークで受け流す別れ際の切り返しです。正体が明かされ、もうこれまで通りには店を利用できなくなったチャックとのやり取りを、ルーが軽い脅し文句のジョークに変えて茶化し、チャックもそれに調子を合わせて返す場面が描かれています。

同じ言い回しを繰り返して畳みかけるジョークの型から、自分の名を冠したサンドイッチに寂しさを託す言い方まで、順番に見ていきます。

目次

同じ言い回しを繰り返して畳みかけるジョークの型

正体が明かされたあとのチャックに対し、ルーはこれまで通りには店を利用できなくなることを、軽い脅し文句のジョークに変えて伝えます。

Lou: The next time my phone breaks, i’m going to the large mart.
(今度携帯が壊れたら、ラージマートに行くわね。)

Chuck: Oh, that… That hurts.
(うわ、それは……それは効くな。)

Lou: And the next time that you’re hungry…
(それと、今度お腹が空いたら……)

Chuck: No, no, no, no.
(いや、いや、いや、いや。)

Lou: Take it to the wienerlicious.
(ウィーナーリシャスに持っていけばいいわ。)

CHUCK Season1 Episode9 (Chuck Versus the Imported Hard Salami)

The next time my phone breaks, i’m going to the large mart.という一言は、次に携帯が壊れても、もうチャックの勤め先を頼らない、という意味の軽い脅し文句です。The next time…という同じ構文を、続くAnd the next time that you’re hungry…でも繰り返しているのが特徴で、同じ枕詞を重ねることで、一つの冗談が続きものであるかのような畳みかけを生み出しています。

チャックのOh, that… That hurts.という返しは、大げさに傷ついたふりをすることで、ルーの軽口を軽口として受け止めていることを示しています。No, no, no, no.という短い繰り返しも、次の一撃を予感して先回りに抵抗する反応で、テンポの良いやり取りを生んでいます。

Take it to the wienerlicious.という結びは、サラの勤め先の店名を持ち出すオチです。ここまでのやり取りが、単なる別れの言葉ではなく、互いの店をネタにした軽口の応酬として展開していることが分かります。

自分の名を冠したサンドイッチに寂しさを託すやり取り

以前、ルーはチャックのために作ったサンドイッチに、彼の名前をそのまま付けていました。別れ際の会話は、そのサンドイッチの名前を介した最後のやり取りで締めくくられます。

Chuck: I’m really going to miss the Chuck Bartowski.
(Chuck Bartowski、あれは本当に恋しくなるな。)

Lou: So am i.
(私もよ。)

CHUCK Season1 Episode9 (Chuck Versus the Imported Hard Salami)

the Chuck Bartowskiは、以前ルーがチャックにちなんで名付けたサンドイッチの名前です。定冠詞theが付いているのは、それが固有の一品を指しているからで、チャック自身を指す言い方ではありません。I’m really going to miss the Chuck Bartowski.とチャックが言うとき、表向きはそのサンドイッチを惜しんでいるだけのようでいて、自分の名前を冠した一品を通して、この店で過ごした時間そのものを惜しんでいるようにも読めます。

それに対するルーのSo am i.という短い返しも、同じ構造を引き継いでいます。サンドイッチの名前を主語にしたやり取りをそのまま受け止める形で、名残惜しさを直接口にせずに伝え合う、控えめな締めくくり方になっていると言えます。

前段のジョークの応酬とは違い、この最後のやり取りには茶化す一言が挟まりません。それでも「寂しい」と真正面から言い切るのではなく、あくまでサンドイッチの名前を主語に据えたまま会話を終えているところに、それまでの軽口の調子を保ちながら締めくくろうとする姿勢がうかがえます。

まとめ|軽口とサンドイッチの名前に託した別れ際

同じ言い回しを繰り返して畳みかけるジョークの型と、自分の名を冠したサンドイッチに寂しさを託すやり取りまで見てきました。深刻になりすぎず、軽口やものの名前に感情を乗せて伝える言い方に、この場面ならではの温度が表れています。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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