「あれはただのケンカだと思ってた」と言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E16で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「あれはただのケンカだと思ってた」と言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第16話では、ジョーイが仕事仲間から部屋を譲ると持ちかけられ、ルームメイトのチャンドラーと言い合いになります。勢いで出た言葉のあと、二人はそれが本気だったのかを確かめ合います。

売り言葉に買い言葉の短い応酬、謝罪の切り出し、そして「あれは本気だった」と伝える返し方を、二人のやりとりに沿って3つの場面から順に見ていきます。

目次

「Maybe I will.」売り言葉に買い言葉で引っ込みがつかなくなる

ブランチから戻った二人の部屋で、ジョーイは仕事仲間の部屋に移ることを考えていると認め、一人暮らしをしたことがないと打ち明けます。チャンドラーは「そう思うなら移ればいい」という趣旨の言葉を、二度口にします。その二度目からのやりとりです。

Chandler: Then maybe you should take it.
(だったら、その部屋にすればいいだろ。)
Joey: Maybe I will.
(そうするかもな。)
Chandler: Fine with me.
(俺は構わないね。)
Joey: Then you’ll be able to spend more quality time with your real friends– the spoons.
(それなら、本当の友達と水入らずの時間がもっと過ごせるぞ。スプーンとな。)
Friends Season2 Episode16(The One Where Joey Moves Out)

maybe you should ~ は本来「〜した方がいいかもね」と提案する言い方です。ここでは、相手の言い分を突き放すように使われています。それに Maybe I will. と返すと、「じゃあそうするかもな」と提案をそのまま受けて立つ形になります。Fine with me. は「こっちは構わない」と言って、話をそこで打ち切る一言です。

短い文が交互に並ぶほど、どちらも後に引けなくなる様子が見えてきます。ジョーイの最後の台詞の quality time は、本来は家族や大切な人とじっくり過ごす時間を指す言葉です。それを「スプーン」と組み合わせることで、皮肉として響きます。

このスプーンは、話の冒頭でジョーイがなめたスプーンを引き出しに戻し、チャンドラーが文句を言った件を受けたものです。言い合いの最後に冒頭の小さなもめごとを持ち出すことで、捨て台詞が成り立つという場面です。

「I’m sorry about what…」と謝罪を切り出し、空気をほぐす

後の場面、チャンドラーが部屋にいるところへジョーイが帰ってきます。先に口を開いたのはジョーイでした。

Joey: Hey, listen, I’m sorry about what…
(なあ、聞いてくれ。あのことは悪かったよ……)
Friends Season2 Episode16(The One Where Joey Moves Out)

I’m sorry about what happened. は「起きたことについて、ごめん」と、出来事全体をまとめて謝る形です。この場面では、ジョーイが文を最後まで言い切る前に話が進みます。Hey, listen を前に置くと、「ちょっと聞いて」と相手の注意を向けてから本題に入る流れが作れます。

お互いに謝ったあと、チャンドラーはこう尋ねます。

Chandler: Say, do we need to hug here?
(なあ、ここはハグしとくべきか?)
Friends Season2 Episode16(The One Where Joey Moves Out)

Do we need to ~ here? は「ここは〜するところか?」と、場の決まりごとを確かめる形の問いです。仲直りの場面を、あえて口に出して冗談にしています。文頭の Say は「なあ」「ところで」と呼びかける語です。

このあとチャンドラーは、ジョーイにプラスチックのスプーンの袋を渡し、Lick away, my man.(好きなだけなめろよ)と声をかけます。前の場面の捨て台詞が、そのまま仲直りの小道具につながっています。

「I thought that was just a fight.」本気だったと伝える返し

スプーンを受け取ったジョーイが「新しい部屋で使える」と言ったことで、話はもう一度引っ越しに戻ります。

Chandler: No, no, I mean what… what’s this about your new place?
(いや、そうじゃなくて……新しい部屋って何の話だ?)
Joey: I’m moving out like we talked about.
(話したとおり、出ていくんだよ。)
Chandler: Well, I didn’t think that was serious.
(いや、あれが本気だとは思ってなかった。)
Chandler: You know, I thought that was just a fight.
(ほら、ただのケンカだと思ってたんだ。)
Joey: Well, it was a fight. Based on serious stuff, remember?
(まあ、ケンカはケンカだよ。でも中身は真面目な話だったろ?)
Joey: About how I never lived alone?
(俺が一人暮らしをしたことがないって話。)
Joey: I think it would be good for me— you know, help me to grow and… whatever.
(俺のためになると思うんだ。ほら、成長できるとか……まあ、そんな感じ。)
Chandler: Well, there you go.
(まあ、そういうことなら。)
Friends Season2 Episode16(The One Where Joey Moves Out)

What’s this about ~? は「〜って何の話?」と、聞き捨てならない一言を確かめる問いです。チャンドラーの I didn’t think that was serious. と I thought that was just a fight. は、言い合いの勢いで出た言葉だと受け取っていたことを伝えています。

それに対するジョーイの返しが、このテーマの中心です。It was a fight. とまずケンカだったことは認め、based on serious stuff と「でも、もとになったのは真面目な話だ」と付け足しています。相手の受け取り方を否定せずに、本気の部分だけを示す組み立てです。文末の remember? は「覚えてるだろ?」と、前に話した中身を相手に思い出させる一言として添えられています。

it would be good for me は「自分のためになる」と、決めた理由を自分の側に置く言い方です。チャンドラーの Well, there you go. は「それなら、そういうことだ」と話を受け止めています。

まとめ|勢いの言葉と本気の言葉を言い分ける

Maybe I will. や Fine with me. の短い応酬、I’m sorry about what… の切り出し、It was a fight. Based on serious stuff. の返しを見てきました。勢いの言葉と本気の言葉を分けて伝える組み立てが見えてきます。

二人の言い合いと仲直りの流れを思い浮かべながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、引っ越しをめぐる別の場面の英語を取り上げています。

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