海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第19話には、誘う・誘われる場面がいくつも出てきます。誘いの返事をどうするか友達に話すレイチェル、デートの相手から翌日の約束を確かめられるモニカ、稽古のあとに共演者をお茶に誘うジョーイの三つです。
誘いへの返事や約束の確認は、短い言葉で済むぶん、言い回しの選び方で印象が変わります。三つの場面から、それぞれの言い方を順に見ていきます。
「I told him I would think about it」と返事の保留を話す
マークに誘われたあと、カフェのセントラルパークで、レイチェルはフィービーにその話をしています。
Phoebe: Well, So, what are you gonna tell him?
(それで、彼に何て返事するの?)
Rachel: Well, I told him I would think about it, but I’m gonna tell him no.
(うーん、考えておくって言ったけど、断るつもり。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)
フィービーの What are you gonna tell him? は直訳すると「彼に何と言うつもり?」で、ここでは誘いへの返事をどうするかを尋ねる質問です。gonna は going to のくだけた形です。
レイチェルの返事は二つに分かれます。前半の I told him I would think about it は、相手に「考えておく」と伝えたことを話す形で、will が過去の would に変わっています。think about it の it は、マークからの誘いを指します。その場で答えを出さずに保留したことが、この一文で伝わります。後半の I’m gonna tell him no は「彼にノーと言うつもり」で、tell + 人 + no で「〜に断る」という意味になります。
フィービーが相づちを打ったあと、レイチェルはこう続けます。
Rachel: I mean, I think I’d say no to anybody right now.
(っていうか、今は誰に誘われても断ると思う。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)
I’d say no to anybody の would は「もし誘われたら」という仮定の気持ちを含み、anybody で「相手が誰であっても」と範囲を広げています。断る理由が相手にあるのではないことを伝える言い方として読めます。
「Absolutely.」と次の約束に答える
場面が変わり、カフェのセントラルパークでピートがみんなと話しています。「I gotta go」と切り上げたピートは、ドアのそばでモニカにこう聞きます。
Pete: So, uh, are we on for tomorrow?
(それで、えっと、明日は予定どおりでいい?)
Monica: Absolutely. Now get out of here, you.
(もちろん。さあ、もう行って。)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)
be on for ~ は「〜の予定が生きている」「〜は予定どおり」という意味で、Are we on for tomorrow? は「明日の約束は変わりない?」と確かめる聞き方です。すでに決めてある予定を、別れ際にもう一度確認する場面に合う形です。
モニカの Absolutely. は「もちろん」「絶対に」と強く肯定する一言で、Yes. より強い承諾として使われることの多い言い方です。続く Now get out of here, you. は文字どおりには「さあ、ここから出て行って」ですが、ここでは帰っていく相手を送り出す一言です。文の最後に付いた you が、相手への呼びかけになっています。
モニカはこの直後、ピートが出ていってから、カフェに残った仲間に自分の悩みを打ち明けます。約束の返事とその後の相談は、同じ場面の中でひと続きです。
「feel like getting a cup of coffee?」と気軽に誘う
場面が変わり、劇場での稽古のあとです。帰ろうとするケイトを、ジョーイが呼び止めます。
Joey: You, uh… You forgot your shoes.
(あの、えっと……靴、忘れてるぜ。)
Kate: I’m probably gonna need those, huh?
(それ、たぶん要るわよね?)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)
You forgot your shoes. は「靴を忘れてるよ」と相手の忘れ物を知らせる一言です。forgot は forget の過去形で、何かを置いたままにしていると知らせるときにも、このように過去形で言います。ケイトの I’m probably gonna need those, huh? は「たぶんそれ、必要よね」と、自分の忘れ物を軽く受ける返事です。このやりとりのすぐあと、ジョーイはケイトを誘います。
Joey: You, uh, feel like getting a cup of coffee?
(えっと、コーヒーでも一杯どう?)
Friends Season3 Episode19(The One with the Tiny T-Shirt)
feel like ~ing は「〜したい気分だ」という意味で、Do you feel like ~? と聞くと「〜する気はある?」という誘いになります。ジョーイの言い方では、文頭の Do が省かれています。くだけた会話では、このように助動詞を落として聞く形も見られます。a cup of coffee は、コーヒーを一杯飲むだけの軽い誘いとして使われることがあります。
ケイトがはっきりした返事をする前に、演出家がケイトに声をかけます。誘いへの答えは、この場面では出てきません。
まとめ|誘いに返事をし、約束を確かめる英語
I told him I would think about it で保留を伝え、Are we on for tomorrow? と Absolutely で約束を確かめ合い、feel like getting a cup of coffee? で気軽に誘う言い方を見てきました。三つを場面ごとに覚えると、予定をめぐる会話に応じやすくなります。
誘う側と誘われる側の言葉の違いも、『フレンズ』の会話を観ながら確かめていけます。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の場面から英語を取り上げています。


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