「Let’s be fair here」と「No one’s doubting that」で学ぶ、疑いをめぐる駆け引きの英語|『メンタリスト』S01E23で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Let's be fair here」と「No one's doubting that」で学ぶ、疑いをめぐる駆け引きの英語|『メンタリスト』S01E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード23では、家族への聴取の中で疑いをかける場面が描かれます。今回は、この場面で使われる「Let’s be fair here」と「No one’s doubting that」という言い回しに注目し、疑いを率直にぶつける側と、それをかわしながら話を進める側、双方の駆け引きの英語を読み解きます。

短いやり取りに凝縮された言葉選びに目を向けながら、表現の使い方を見ていきます。

目次

「Let’s be fair here」-疑いを筋立てて切り出す言い方

娘たちの部屋で盗撮用のカメラとマイクが見つかったあと、捜査官たちは誰がこの部屋に出入りできたかを確認します。家族と家政婦以外に立ち入れる人物がいなかったことがわかると、その流れのまま、兄のドレイクに電子機器の扱いについて水を向ける質問が飛びます。ドレイクが気色ばんで反応すると、次のような切り返しが続きます。

Let’s be fair here. You’re the likeliest suspect. You can see that. You did say you overheard an intimate private conversation between the two of them.
(「公平に見よう。君が一番疑わしい。わかるはずだ。二人の内密な会話を立ち聞きしたと、自分でそう言っていたんだから。」)

The Mentalist Season1 Episode23 (Red John’s Footsteps)

let’s be fair here は、直訳すれば「ここは公平にいこう」ですが、実際には相手を問い詰めているにもかかわらず、その指摘を客観的で筋の通ったものだと印象づけるための前置きとして機能しています。likeliest suspect(最も疑わしい容疑者)という直接的な言葉を、fair(公平)という語で和らげながら切り出す構成が見どころです。感情的な非難ではなく、根拠のある推論として疑いを提示する話法と言えます。「立ち聞きしたと自分で言っていた」という具体的な根拠を添えている点も、単なる決めつけではなく筋道立てて疑いを示そうとする姿勢の表れです。

「No one’s doubting that」-一部を認めて本題に戻る言い方

疑いをかけられたドレイクは、「二人は僕の妹だ、愛してる」と反論します。それに対して、ジェーンは次のように応じ、話を先へ進めます。

Jane: No one’s doubting that. Where were you night before last?
(「そこは誰も疑っていないよ。一昨日の夜はどこにいた?」)

The Mentalist Season1 Episode23 (Red John’s Footsteps)

no one’s doubting that は、相手の主張の一部をいったん認めることで、対立を和らげながら本題に戻るための言い回しです。ここでは「妹たちを愛している」という点そのものは否定せず、疑いの焦点がそこにはないことを示したうえで、すぐに具体的な質問へと切り替えています。

相手の主張を全否定せずに一部だけ認める話し方には、いくつかの似た言い回しがあります。

表現 機能
No one’s doubting that. 相手の主張の一点を認めつつ、論点はそこにないと示す
That’s not the point. 相手の発言自体は否定せず、論点のずれを指摘する
Fair enough, but ~ 一部同意した上で、別の条件や疑問を続ける

相手の言い分をまるごと退けるのではなく、一部だけ譲歩して見せることで、聴取のペースを自分の側に引き戻す。感情的な反論をいなしながら、必要な情報を淡々と引き出そうとする姿勢が、このやり取りから読み取れます。

まとめ|疑いを提示する側とかわす側、双方の英語

let’s be fair here で疑いを筋の通った形で切り出し、no one’s doubting that で一部を認めながら本題に戻る。疑いをめぐる駆け引きには、相手を追い詰めすぎない言葉選びが息づいています。

『メンタリスト』の会話から、こうした聴取のやり取りにもこれからも目を向けていきます。

同じ回で扱った表現をあわせて読むと、聴取の場面全体の英語がより見えやすくなります。

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