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『モダンファミリー』シーズン3第11話では、ミッチェルが仕事で賞を受け、もらったトロフィーを前に、キャメロンと一緒にその喜びをアレックスに伝える場面があります。誇らしさを言葉にする側と、褒められて照れる側のやり取りが、短いセリフの中にそろっています。
今回は、proud of を使った言い方、hardly を使った控えめな返し、そして付加疑問で同意を求める言い方を、登場する場面の順に見ていきます。
「I was so proud of him.」で誇らしさを伝える
ミッチェルとキャメロンの家に来ていたアレックスが、二人に首尾をたずねるところから場面が始まります。答えるのはキャメロンです。
Alex: Oh, hey.
(あ、ねえ。)Alex: How’d it go?
(どうだった?)Cameron: Amazing.
(最高だったわ。)Cameron: I was so proud of him.
(彼のことがすごく誇らしかったの。)Mitchell: Oh, thanks, honey.
(ありがとう、ハニー。)Mitchell: I’m kind of proud of me, too.
(僕もちょっと、自分が誇らしいんだ。)Mitchell: Look at what they gave me.
(ほら、これをもらったんだよ。)Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)
be proud of ~ は「〜を誇りに思う」という意味で、家族や友人の成果を喜ぶときにそのまま使えます。キャメロンは so を添えて気持ちの強さを伝えています。相手に直接言う場合は I’m so proud of you. の形になり、試験の合格や仕事の成功を祝う場面でよく耳にする一文です。
- A: I finally passed the driving test!
(やっと運転免許の試験に受かったよ!) - B: That’s great. I’m so proud of you.
(よかったね。本当に誇らしいよ。)
ミッチェルの返事は、kind of で「ちょっと」と照れを和らげながら、自分自身を誇る一文です。文法書では proud of myself の形が紹介されることが多く、proud of me は会話の中で聞かれるくだけた言い方と説明されることがあります。キャメロンの言葉を受けて「僕も」と続ける流れが自然に読み取れます。
キャメロンは続けて、その場にいなかったアレックスに式の様子を話します。
Cameron: You should have seen it.
(あなたにも見せたかったわ。)Cameron: They called his name, he went up on stage, he gave a great speech.
(名前が呼ばれて、彼がステージに上がって、すばらしいスピーチをしたのよ。)Cameron: It was humble, inspirational, with a touch of dry humor at the end.
(謙虚で、心に響いて、最後にはちょっと乾いたユーモアまで効いてたの。)Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)
You should have seen it. は「見せたかった」「見ればよかったのに」と、その場にいなかった相手に感動を伝える決まった形です。短い文を三つ重ねて出来事を追う話し方からも、キャメロンの高揚が伝わってきます。
「it’s hardly ~」で控えめに返す
ほめられたミッチェルは、キャメロンに礼を言いつつ、話を小さく収めようとします。
Mitchell: Oh, Cam, thank you, But it’s hardly an Oscar.
(ありがとう、キャム。でもアカデミー賞ってわけじゃないんだから。)Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)
hardly は「ほとんど〜ない」という否定の副詞で、It’s hardly ~. は「とても〜と呼べるものではない」という控えめな言い方になります。映画の大きな賞を引き合いに出して、自分の受賞を小さく見せる返しです。
形の似た hard は「一生懸命に」「難しい」という意味なので、hardly とは意味がまったく異なります。hardly はそれ自体に否定の意味があるため、not と一緒に使わない点にも注意が必要です。身近な場面では、ほめられたときに次のように返せます。
- A: Your presentation was amazing.
(プレゼン、すごくよかったよ。) - B: Thanks, but it was hardly perfect.
(ありがとう。でも完璧とはとても言えないよ。)
続いてキャメロンは、飾った賞について、アレックスに感想を求めます。
Cameron: Oh, that looks great up there! How impressed are you with your uncle right now?
(あら、あそこに飾るとすてきね!今、叔父さんのことどれくらいすごいと思ってる?)Alex: So impressed.
(すっごく。)Alex: I didn’t wanna ruin their moment by telling them how many awards I’ve gotten, but let’s just say I don’t get out of bed for a trophy that size.
(私がいくつ賞をもらってきたか話して、二人の大事な瞬間を台無しにしたくなかった。まあ、あの大きさのトロフィーのためにベッドから出たりはしない、とだけ言っておくわ。)Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)
How impressed are you with ~? は「〜にどれくらい感心している?」と、相手に感想を言わせる聞き方です。アレックスは So impressed. と短く合わせます。
ところが続く発言で、アレックスは二人を their moment と三人称で呼び、口にしなかった本音を明かします。let’s just say ~ は「〜とだけ言っておく」と、はっきり言わずにほのめかす前置きです。控えめな返事と、その裏の本音の対比が面白いところです。
「aren’t we?」と「Are we?」
別の場面で、キャメロンはミッチェルの賞の隣に自分のトロフィーも並べ、二人の成果として語ります。
Cameron: Look at our trophies up there.
(見てよ、あそこに並んだ僕たちのトロフィー。)Cameron: We’re a couple of winners, aren’t we?
(僕たち、勝者同士だよね?)Mitchell: Are we?
(そうかな?)Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)
aren’t we? は文末に付けて「〜だよね?」と同意を求める付加疑問です。a couple of ~ は「二人の〜」「二つの〜」を表し、ここでは二人そろって勝者だという意味になります。付加疑問は、前の文の主語と動詞に合わせて形を変えます。We’re ~ なら aren’t we?、You like ~ なら don’t you? のように、肯定文には否定の形を付けるのが基本です。
これに対するミッチェルの Are we? は、相手の言葉をそのまま疑問にして返す形です。同意の代わりに疑問で返すと、それだけで含みのある返事になります。この短い一言が、この後の二人の張り合いの入り口になっている点が見どころです。
まとめ|誇らしさを伝える言葉と控えめな返し
I was so proud of him. や I’m kind of proud of me, too. で誇らしさを伝え、it’s hardly ~ で控えめに返す。let’s just say や Are we? のように、本音を含ませる短い言い方もそろった場面です。
受賞をめぐる会話の中に、ほめる側と照れる側の英語が並んでいる様子が分かります。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、トロフィーをめぐる別の場面の英語を取り上げています。


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