「I was being petty.」に見る、張り合いで飛び交う皮肉と、大人げなかったと認める英語表現|『モダンファミリー』S03E11で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I was being petty.」に見る、張り合いで飛び交う皮肉と、大人げなかったと認める英語表現|『モダンファミリー』S03E11で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン3第11話では、ミッチェルの受賞をきっかけに、キャメロンが自分の釣りのトロフィーを並べて飾り、二人の小さな張り合いが始まります。探りを入れる一言、むっとして言い返す前置き、そして最後に非を認める一言までが、一続きの流れで描かれています。

今回は、言い合いの中で飛び交う英語と、自分の態度を振り返るときの言い方を見ていきます。

目次

「Do I sense something?」で探りを入れる

ミッチェルは、キャメロンのトロフィーに手が加えられていることに気づきます。

Mitchell: Cam, did you do something to your fish trophy?
(キャム、魚のトロフィーに何かした?)

Cameron: Oh, yeah, I forgot about this fun middle part.
(ああ、そうそう。この楽しい真ん中のパーツのこと、忘れてたの。)

Cameron: You see, now it looks like a fish jumping out of the water.
(ほら、これで魚が水から跳ねてるみたいに見えるでしょ。)

Mitchell: Yeah, right over mine.
(ああ、ちょうど僕のトロフィーの上をね。)

Cameron: Do I sense something, Mitch? You know, just because mine’s a little taller than yours, doesn’t make yours any less important.
(何か感じるわね、ミッチ?いい、私のトロフィーのほうがちょっと背が高いからって、あなたのトロフィーの大切さが減るわけじゃないのよ。)

Mitchell: Oh, no.
(いや、違うよ。)

Mitchell: That’s not what I was feeling, not even a little bit.
(僕はそんなこと感じてないよ。これっぽっちもね。)

Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)

Do I sense something? は「何か感じ取れるけど?」と、相手が口にしていない不満を察したふりで指摘する言い方です。はっきり「怒ってる?」と聞くより遠回しで、からかいの響きも含みます。

続く just because A doesn’t make B は「A だからといって B になるわけではない」という意味になります。because 以下のまとまりを主語のように扱う、会話らしい形です。同じ意味で Just because A doesn’t mean B. の形もよく聞かれます。

ミッチェルの not even a little bit は「少しも〜ない」という強い否定です。ただ、否定を重ねるほど、かえって気にしていることが透けて見えるのがこの場面の面白さです。実際、このあと間もなく、ミッチェルは本音を口にします。

「I’ll have you know」でむっとして言い返す

キャメロンが「気に入らないのね」と言うと、ミッチェルは不満をはっきり伝え、言い合いになります。

Cameron: Oh, my god.
(なんてこと。)

Cameron: You don’t like that I put my trophy up.
(私がトロフィーを飾ったのが気に入らないのね。)

Mitchell: I just think it’s a little weird that immediately after I win a trophy, You feel the need to dig this thing up and plop it down next to mine.
(ただ、僕がトロフィーをもらった直後に、君がこれを引っぱり出してきて僕のの隣にどんと置かなきゃ気が済まないのが、ちょっと変だと思うだけだよ。)

Cameron: I’ll have you know that I want to display this for quite some time.
(言っておきますけど、これはずっと前から飾りたかったのよ。)

Cameron: But I put it in box in the garage with all my other awards– Yes, award-z– Out of courtesy to a sadly award-less you.
(でもほかの賞と一緒にガレージの箱にしまってたの。そう、賞は複数あるのよ。気の毒なほど賞に縁のないあなたに気をつかってね。)

Mitchell: It looks ridiculous.
(ばかみたいに見えるよ。)

Mitchell: Mine is a distinguished professional award given to me by my peers, and yours was given to you on a pier.
(僕のは同業者から贈られた栄えある職業上の賞で、君のは桟橋でもらったものだろ。)

Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)

I’ll have you know ~ は「言っておくけど〜なんだから」と、相手の思い込みに事実を突きつける前置きです。少し気取った、むっとした響きがあります。この後キャメロンは for your information という似た前置きで、自分が受賞したときも大ごとだったと続けます。どちらも親しい相手に使うと角が立ちやすく、軽い冗談として使うか、言い返す場面に限るのが無難と言えます。

  • A: You never help with the dishes.
    (全然お皿洗いを手伝ってくれないよね。)
  • B: I’ll have you know I washed them all last night.
    (言っておくけど、ゆうべ全部洗ったのは僕だからね。)

ミッチェルの peers(同業者・仲間)と pier(桟橋)は発音の近い語をかけた言葉遊びで、釣りのトロフィーへの皮肉になっています。

さらにミッチェルは自分のトロフィーの台座を持ち出し、キャメロンは出かける前にこう言い残します。

Cameron: Mm-hmm.
(ふうん。)

Mitchell: Unless you suddenly remember that your fish came with a top hat.
(君の魚にシルクハットが付いてたのを急に思い出したりしなければね。)

Cameron: Okay.
(そう。)

Cameron: Well, you know what? I’m gonna go get Lily from her party and go to the park.
(じゃあ、いいわ。リリーをパーティーに迎えに行って、そのまま公園に行ってくるから。)

Mitchell: OK.
(分かった。)

Cameron: This award has changed you, Mitchell.
(その賞であなたは変わってしまったわ、ミッチェル。)

Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)

~ has changed you は「〜のせいで人が変わった」と相手を責める言い方です。成功や出世をきっかけに態度が変わった人に向けて使われることがあり、ここでは芝居がかった捨てぜりふとして響きます。

「Welcome to my world.」と「I was being petty.」

その後、アレックスが携帯電話を取りに来て、ミッチェルと話します。

Alex: What’s that?
(それ何?)

Mitchell: Oh, Cam’s old fishing trophy.
(ああ、キャムの昔の釣りのトロフィーだよ。)

Mitchell: Yeah, when I woke up this morning, that’s where I found it.
(うん、今朝起きたらそこにあったんだ。)

Alex: Right after you got yours?
(叔父さんが賞をもらった直後に?)

Mitchell: Thank you!
(そうなんだよ!)

Alex: Oh, my god.
(うそでしょ。)

Alex: Welcome to my world.
(私の世界へようこそ。)

Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)

この Thank you! はお礼ではなく、「まさにそれが言いたかった」と相手の指摘に飛びつく使い方です。Welcome to my world. は「私も同じ目にあっている」と、自分の経験に重ねて共感を示す言い方で、アレックスにも似た覚えがあることがうかがえます。直訳の「私の世界へようこそ」だけでは伝わりにくいものの、苦労を分かち合う仲間を迎えるような、少し皮肉まじりの響きがある言い回しです。

のちにミッチェルは、キャメロンを Cam と三人称で呼びながら、こう振り返ります。

Mitchell: Cam was right.
(キャムの言うとおりだった。)

Mitchell: I-I was being petty.
(ぼ、僕は大人げなかったんだ。)

Modern Family Season3 Episode11 (Lifetime Supply)

petty は「つまらないことにこだわる」「心が狭い」という意味の形容詞です。was being petty と be 動詞を進行形にすると、性格そのものではなく「そのときそういう態度をとっていた」という一時的なふるまいを表します。自分の非を認めつつ、人格まで否定しない言い方として覚えやすい形です。

  • A: Sorry, I was being rude earlier.
    (さっきは失礼な態度をとってごめん。)
  • B: It’s fine. We were both tired.
    (いいよ。二人とも疲れてたし。)

まとめ|張り合いの皮肉と、非を認める一言

Do I sense something? で探りを入れ、I’ll have you know や This award has changed you で言い返す。そして I was being petty. で自分のふるまいを認める流れが、一つの張り合いの中にそろっています。

言い合いの言葉と振り返りの言葉を並べて観ると、場面ごとの英語の働きが見えてきます。

トロフィーをめぐる同じ回の別の場面は、ほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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