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『モダンファミリー』シーズン3第6話には、誘いを断る場面が何度も出てきます。クレアは顔見知りの母親ホリーからの映画会の誘いを、ヘイリーは大学見学で知り合った女の子からの誘いを、それぞれ角が立たないように断りますが、2人の断り方には違いも見えます。
今回は、断るときの前置き、断ったあとのお礼、そして断られた側の気持ちのよい返し方を、場面ごとに見ていきます。
「I would love to, but ~」で気持ちを示してから断る
ホリーがクレアに声をかけ、ほかの母親たちと自宅の新しい上映室で映画を見ようと誘います。
Holly: Hey, Claire, listen.
(ねえ、クレア、ちょっと聞いて。)Holly: Uh, if you want, some of the moms are gonna stay and watch “Gone with the wind” in my new screening room.
(よかったらだけど、何人かのママたちが残って、うちの新しい上映室で『風と共に去りぬ』を観るの。)Holly: I got Pinot!
(ワインもあるわよ!)Claire: I would love to, but I’m not feeling that great, so I’m probably just gonna go home and rest.
(行きたいのはやまやまなんだけど、ちょっと体調がいまいちで、たぶん家に帰って休むと思うの。)Claire: Plus I’ve seen that movie.
(それに、その映画はもう観たし。)Modern Family Season3 Episode6 (Go Bullfrogs!)
I would love to, but ~ は「ぜひそうしたいけれど」と、まず誘いへの好意を示してから断る前置きです。いきなり No と言わずに気持ちを先に伝えるので、相手の顔をつぶさずに済むのが特長です。I’d love to, but ~ と縮めた形もあり、but のあとに理由を続けます。
クレアは理由の部分で I’m probably just gonna ~ を使い、「たぶん~すると思う」と予定をぼかしています。断定を避けることで、誘いを完全には突き放さない響きになります。さらに Plus ~(それに~)で2つ目の理由を重ね、断る理由を補強する組み立てです。
ただし、クレアの理由は本心ではありません。この直後、クレアは実はその映画を観たことがなく、子どもたちが出かけていて自分だけの夜が一晩あるので、高校時代に意地悪だった人とではなく楽しく過ごしたいのだと語ります。断り文句の形そのものは丁寧でも、中身は口実だったという流れです。
誘いを断るときの形としては、I’d love to, but I already have plans. のように予定を理由にする言い方もあります。
「That’s okay.」と「thank you anyway」で断り、お礼を添える
同じ回の別の場面では、フィルと大学見学に来ているヘイリーが、見学ツアーで一緒だった女の子に誘われます。
Girl: There is a student mixer going on tonight.
(今夜、学生の交流会があるの。)Girl: If you wanna go, me and a bunch of other girls are gonna head over there.
(行きたかったら、あたしとほかの女の子たちで行くつもりなんだ。)Haley: Oh! Uh, you know what? That’s okay.
(あっ、えっと、あのね、大丈夫。)Haley: My dad’s got this whole thing planned but thank you anyway.
(パパがいろいろ予定を立ててくれてるから。でも、誘ってくれてありがとう。)Girl: No problem.
(全然いいよ。)Girl: Well, it was nice meeting you.
(じゃあ、会えてよかった。)Modern Family Season3 Episode6 (Go Bullfrogs!)
That’s okay. は「大丈夫です」という意味ですが、誘いや申し出に対して使うと「結構です」という断りになります。日本語の「大丈夫です」と同じく、文脈で受け取り方が変わる一言です。
thank you anyway の anyway は「(断るけれど)それでも」という意味で、誘ってくれたこと自体へのお礼を表します。断りの後に添えると、相手の好意を受け止めた印象が残ります。ヘイリーの場合は、父親の予定という理由を短く添え、but でつないでお礼に移る流れです。クレアの断り方と比べると、理由が本当のことである点も対照的です。
受ける側の No problem. と It was nice meeting you. も、会話を気持ちよく締める返しです。女の子のあいさつには、同席していたフィルも Nice meeting you. と返します。初対面の相手と別れるときは meeting、2回目以降は Nice seeing you. のように seeing を使う形で使い分けられることが多いです。
「I can’t.」と「I could, but ~」で短くかわす
後の場面で、クレアはルークに物を届けに泊まり先へ行き、そこでホリーに見つかります。
Holly: Oh, Claire, I thought that was you.
(あら、クレア、やっぱりあなただったのね。)Holly: Thank God.
(よかった。)Holly: Come in.
(入って。)Claire: I can’t.
(無理なの。)Claire: Cause I’m sick, remember? Sorry.
(ほら、体調が悪いって言ったでしょ? ごめんね。)Modern Family Season3 Episode6 (Go Bullfrogs!)
I can’t. に理由と Sorry. を添えるだけでも、短く断ることができます。remember? は「覚えてるでしょ」と、前に言ったことを思い出させる一言です。クレアは誘われたときの口実をそのまま持ち出し、Sorry. を添えて断ります。英語では I’m sorry, I can’t. のように、謝罪を先に置く順番も耳にします。
ホリーは映画の結末が分からなくなったと話し、その場にいた女性たちがクレアに尋ねます。
Woman: Oh, is that Claire?
(あら、クレアじゃない?)Holly: Yeah.
(そうなの。)Bethenny: Can you tell us what happened?
(どうなったのか教えてくれる?)Claire: I could, but I don’t want to ruin it for you.
(教えられるけど、楽しみを台無しにしたくないの。)Modern Family Season3 Episode6 (Go Bullfrogs!)
I could, but ~ は「できなくはないけれど」と可能性を認めたうえで断る形です。ruin it for you は「あなたの楽しみを台無しにする」という意味で、結末を明かすのを避ける場面で使われます。クレアは映画を観ていないことを伏せたまま、この形でかわしました。相手の頼みに対して、断る理由を相手の側の利益に置き換える返し方と言えます。
まとめ|誘いの断り方と受け答え
I would love to, but ~ で気持ちを示してから断り、That’s okay. と thank you anyway で断りにお礼を添える。受ける側は No problem. で応じ、I could, but ~ は頼みをかわす形として使えます。どれも相手との関係を保つ働きがあります。
誘う側と断る側のやり取りに注目しながら、『モダンファミリー』の会話をこれからも楽しんでいきましょう。
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