海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第22話、ハワードの独身さよならパーティーの会場となったレストランでの一幕です。金欠のスチュアートが、レナードに会計の相談を持ちかけたあと、少しずつ頼み事を重ね、最後には祖父の形見の腕時計を売り込むまでの流れを追います。
控えめな頼み方から本題への持ち込み方まで、段階を踏んだ話法を見ていきます。
「And maybe…」「And…」に見る、要求を少しずつ積み増す言い方
スチュアートは会計の相談から切り出し、そこに次々と頼み事を重ねていきます。
Stuart: Hey, uh, Leonard, things are a little tight at the comic book store. I might need some help covering my share of the check.
(あの、レナード、コミックの店の方がちょっと厳しくて。会計の自分の分、少し助けてもらえたらと思うんですけど。)Leonard: Oh, yeah, no worries.
(ああ、うん、気にしないで。)Stuart: And maybe a few bucks for the valet.
(それと、バレーの料金も少し。)Leonard: Oh, all right.
(ああ、いいよ。)Stuart: And gas money to get home.
(それと、帰りのガソリン代も。)Leonard: Yeah, sure.
(うん、いいよ。)TBBT Season5 Episode22 (The Stag Convergence)
I might need some help covering my share of the check. は、控えめに切り出す頼み方です。レナードが二つ返事で応じたのを見て取ると、スチュアートは And maybe a few bucks for the valet.、さらに And gas money to get home. と、「それと」を意味する And をつなぎ言葉にして、頼み事を一つずつ積み増していきます。最初の頼みが通ったことを足がかりに、次の頼みへとつなげていく話法です。
身の上話をはさんで値段を切り出す、売り込みの型
小さな頼み事を重ねたあと、スチュアートは本題に切り込みます。
Stuart: Great. You know what? This is my grandfather’s watch.
(よかった。あの、これ、祖父の形見の腕時計なんですけど。)Leonard: Oh.
(ああ。)Stuart: 18-carat gold, got it in Europe during the war.
(18金で、戦時中にヨーロッパで手に入れたものらしくて。)Leonard: Wow, that’s very nice.
(へえ、それは素敵だね。)Stuart: Mm-hmm. A hundred bucks and it’s yours.
(ええ。100ドルでどうです。)TBBT Season5 Episode22 (The Stag Convergence)
This is my grandfather’s watch. という切り出しは、単なる物売りではなく、身の上話を添えることで話に重みを持たせる型です。18-carat gold、got it in Europe during the warと、由来を一つずつ足していくことで、相手の関心を引き付けています。そして最後の A hundred bucks and it’s yours. は、値段を明確に切り出す決め台詞です。控えめな頼み事から始まった会話が、いつの間にか売り込みに転じている流れが見どころです。
まとめ|控えめな頼みごとは、積み重なると売り込みになる
I might need some help covering my share of the check、And maybe a few bucks for the valet、And gas money to get home、This is my grandfather’s watch、A hundred bucks and it’s yours。控えめな頼み方から、身の上話を添えた値段の切り出しまで、段階を踏んだ話法を見てきました。小さな頼み事を重ねていく流れは、日常の交渉ごとの型としても読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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