海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第8話に登場する、ハワードとラージが大学の地下室に忍び込み、泥棒か忍者かで役割を言い合いながら鍵開けに挑む場面のやりとりです。こっそり動く自分たちを茶化す言い方から、罠を警戒しつつ先回りしていると請け合う言い方までが描かれています。
役どころを揃える掛け合いから、見張りを頼む言い方まで、順番に見ていきます。
泥棒ごっこと忍者ごっこ、役どころを揃えて言い直す掛け合い
シェルドンが毎日20分間、行き先も告げずに姿を消すことに気づいたハワードとラージは、大学の地下室まで後をつけ、鍵のかかった部屋の前で作戦会議を始めます。
Raj: Look at us, sneaking around in the middle of the night like a couple of cat burglars.
(見てよ、僕たち、まるで泥棒みたいに夜中にこそこそ動き回ってるよ。)Howard: I think we’re more like ninjas.
(俺たちはむしろ忍者に近いと思うけどな。)TBBT Season6 Episode8 (The 43 Peculiarity)
sneaking around は、こっそり動き回っている様子をそのまま言い表す言い方です。like a couple of cat burglars という比喩に対して、ハワードは I think we’re more like ninjas. と、自分たちの役どころを言い換えて返しています。夜中に忍び込んでいるという状況そのものより、自分たちを何にたとえるかという言葉遊びに気を取られているところが、このやりとりの軽妙さです。
役どころの好みが分かれたところで、ラージは二人の設定を揃えるよう言い直します。
Raj: No, we both have to be the same thing. Okay, we’re ninjas.
(いや、二人とも同じものじゃないとダメだよ。わかった、僕たちは忍者だ。)TBBT Season6 Episode8 (The 43 Peculiarity)
we both have to be the same thing は、役割の設定を揃えようと訂正する言い方です。言い合いの末、あっさり自分の意見を引っ込めて忍者の設定に合わせているところも見どころです。
見張りを頼む言い方と、罠を警戒しつつ先回りしていると請け合う言い方
役どころが決まったところで、ハワードは鍵開けに取りかかります。
Howard: Just keep an eye out. I’ll have this open in a minute.
(とにかく見張っててくれ。すぐこれを開けるから。)TBBT Season6 Episode8 (The 43 Peculiarity)
Just keep an eye out. は、見張りを頼む短い言い方です。I’ll have this open in a minute. と自信たっぷりに続けているところに、鍵開けに慣れている様子がうかがえます。
鍵が開く直前、ラージは罠の可能性を切り出します。
Raj: What if it’s booby-trapped?
(もし罠が仕掛けられてたらどうするんだよ?)Howard: Don’t worry, I’m one step ahead of him.
(心配するな、俺はあいつの一歩先を行ってるんだから。)TBBT Season6 Episode8 (The 43 Peculiarity)
What if it’s booby-trapped? は、起こりうる危険をあらかじめ警戒する言い方です。これに対する I’m one step ahead of him. は、相手より先回りしていると自信たっぷりに請け合う言い方で、根拠が示されないまま押し切っているところがこの掛け合いの面白さです。実際に何か手を打っているわけではなく、言い切りの勢いだけで相棒を安心させているところにも、二人らしいテンポの良さが表れています。
まとめ|こっそり動く作戦は、軽妙な掛け合いとともに進んでいく
「sneaking around」で始まる掛け合いから、「keep an eye out」による見張りの頼み方、「one step ahead of him」という先回りの請け合い方までを見てきました。こっそり物事を進めるときの軽い調子のやりとりは、冗談めかした会話にも応用できそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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