ドラマで学ぶ英会話|『ビッグバンセオリー』S1E4に学ぶ「mum’s the word」の意味と使い方

mum's the word

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「内緒にしておいて」——ひとことで秘密の共有と約束が成立する、そんな便利な返し方を知っていますか?
今回は『ビッグバンセオリー』シーズン1第4話から、「mum’s the word」 をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

クビになって自宅に引きこもったシェルドンが、次々と新しい「実験」を始めているシーンです。
今度は発光クラゲのDNAを魚に組み込むというアイデアに興奮し、レナードに話しかけます。

Sheldon:I read an article about Japanese scientists, who inserted DNA from luminous jellyfish into other animals, and I thought hey, fish nightlights.
(日本の科学者が発光クラゲのDNAを他の動物に挿入したという記事を読んで、ひらめいたんだ。魚のナイトライトだよ。)

Sheldon:It’s a billion dollar idea. Shhhhh!
(10億ドルのアイデアだよ。しーっ!)

Leonard:Mum’s the word. Sheldon, are you sure you don’t want to just apologise to Gablehauser and get your job back.
(内緒にしておくよ。シェルドン、ゲーブルハウザーに謝って仕事を取り戻すつもりはないの?)

Sheldon:Oh, no, no, no. No, I’ve too much to do.
(ああ、無理無理。やることが多すぎるんだ。)

The Big Bang Theory Season1 Episode4(The Luminous Fish Effect)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

「10億ドルのアイデアだからしーっ!」と小声になるシェルドンがかわいくて笑えるシーンです。
レナードの “Mum’s the word.” は、大真面目なシェルドンに一瞬合わせながらも、そのまますぐ「で、仕事に戻らないの?」と現実に引き戻そうとする。

この軽い乗りかかり方と即座の方向転換に、長年の付き合いらしいレナードの距離感が出ていて好きなシーンです。
シェルドンの「やることが多すぎる」という返しも、本人がまったく現実を見ていないことを端的に表していて絶妙です。

「mum’s the word」の意味とニュアンス

mum’s the word
意味:内緒にしておく、口外しない、秘密にする

“mum” はここでは「お母さん」ではなく、「唇を閉じた無言の状態」を表す古い英語表現に由来します。
「口を閉じているのが合言葉(word)」=「誰にも言わない」という意志の表明です。

相手から「秘密にしといてね」と言われたときの返答としても、自分から「これは内緒だよ」と伝えるときにも使えます。
“I’ll keep it secret.” や “I won’t tell anyone.” と同じ意味ですが、少し遊び心のある響きがあり、深刻な秘密よりも日常的な「ちょっとした内緒話」のシーンで特に自然に使われるフレーズです。

【ここがポイント!】

「Mum’s the word.」は、それ単体で「わかった、内緒にするよ」という完結した返答として機能します。

“I won’t tell anyone.” がストレートな約束なのに対し、”Mum’s the word.” には「わかってる、任せて」という軽い遊び心と余裕のニュアンスが自然に出ます。
その場の空気をほぐしながら秘密を共有できる言い方で、親しい間柄でのやり取りにとても馴染みやすいフレーズです。

秘密にしてほしいと頼む側から使うこともでき、”Mum’s the word, okay?” のように末尾に添えるだけで「内緒にしてね」というお願いになります。

実際に使ってみよう!

I’m planning a surprise party for her. Mum’s the word, okay?
(彼女のためにサプライズパーティーを計画してるんだ。内緒にしておいてね?)
サプライズや秘密の計画を共有するときの定番フレーズ。軽くて親しみやすい口調で使えます。

“Did you hear what happened at the meeting?” “I did, but mum’s the word.”
(「会議で何があったか聞いた?」「聞いたけど、内緒にしておくよ。」)
知ってるけど言わないと返すパターン。少しユーモラスなニュアンスが出ます。

I’ll tell you a little secret about the project, but mum’s the word until the announcement.
(プロジェクトについてちょっとだけ教えるけど、発表まで内緒にしておいてね。)
ビジネスの場面でも、軽いトーンで「口外しないで」と伝えたいときに使えます。

『ビッグバンセオリー』流・覚え方のコツ

このフレーズはレナードがシェルドンに “Mum’s the word.” とさらっと返すシーンとセットで覚えるのがおすすめです。

シェルドンが「しーっ!10億ドルのアイデアだから」と小声になる場面を想像しながら、「Mum’s the word=唇を閉じた状態が合言葉」 というイメージを重ねてみてください。

“mum” と “mom(お母さん)” は発音が似ていますが、このフレーズの “mum” は別物です。
「口を閉じた音」そのものが “mum” になったと覚えると、混同しにくくなります。

似た表現・関連表現

keep it under wraps
(秘密にしておく、ひた隠しにする)
「ラップ(包み)の下に隠しておく」イメージ。”mum’s the word” より少し意図的・組織的な秘密保持のニュアンスがあり、ビジネスや公式な文脈でも使われます。

zip it
(黙る、口を閉じる)
“Zip your lips.”(唇にジッパーをする)から来た表現で、「それ以上しゃべるな」というニュアンス。”mum’s the word” が「秘密にする約束」なら、こちらは「今すぐ黙れ」に近い即時的なニュアンスです。

spill the beans
(うっかり秘密をばらす、しゃべってしまう)
“mum’s the word” の反対語的な存在。「豆をこぼしてしまう」=秘密が漏れるという意味です。”Don’t spill the beans!” と組み合わせて覚えると対比で記憶しやすくなります。

深掘り知識:「mum」はなぜ「沈黙」を意味するのか

“mum” が「沈黙・無言」を意味するようになった理由は、その音そのものにあると言われています。
“mum” という音は、口を閉じたまま発する「んー」という声に近く、「何も言えない状態」を音で表した擬音的な表現が語源とされています。

この意味での “mum” は14〜15世紀の古英語にまでさかのぼると言われており、シェイクスピアの作品にも「黙っていること」の意味で使われている記述があります。
長い歴史を持つ表現が、現代の日常会話にもしっかり生き残っているのが興味深いですね。

ちなみに “mum” はイギリス英語で「お母さん」の意味でも使われますが(アメリカ英語では “mom”)、このフレーズの “mum” とは完全に別の語源を持ちます。

まとめ|「内緒にするよ」を遊び心たっぷりに伝えられるフレーズ

“mum’s the word” の核心は、「口を閉じる=秘密にする」という約束を、ユーモラスにさらっと伝えるひとことです。

“I won’t tell anyone.” よりも軽くて親しみやすく、秘密を共有したときの返し方がぐっとネイティブらしくなります。
場の空気をほぐしながら約束できるフレーズなので、サプライズの計画や内緒話の場面で自然と口をついて出てくるようになれば、英語での会話がひとまわり楽しくなります。

“spill the beans”(秘密をばらす)とセットで覚えておくと、「守る側・漏らす側」の両方を英語で表現できるようになります。
次に誰かから秘密を打ち明けられたとき、”Mum’s the word.” とさらっと返してみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次