ドラマで学ぶ英会話|『ビッグバンセオリー』S1E1に学ぶ「pin one’s hopes on」の意味と使い方

pin one's hopes on

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

合格発表の前日、試合の結果待ち、大事な交渉の行方——「もうこれしかない」と何かにすべてを預けたくなる瞬間は、誰にでもあるはずです。
今回は『ビッグバンセオリー』シーズン1第1話から、その切実な期待をひと言で表すフレーズ 「pin one’s hopes on」 をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

アパートのネット回線を速くするため、高IQ精子バンクへ精子提供に訪れたシェルドンとレナード。
しかし直前になってシェルドンは、自分の精子に天才の誕生を期待する女性が、もし平凡な子どもを授かったら気の毒だと提供をためらい始めます。
レナードが「それでも愛せるよ」と常識的に諭すと、シェルドンは一言で切り捨てます。

Sheldon:I know, and I do yearn for faster downloads, but there’s some poor woman is going to pin her hopes on my sperm, what if she winds up with a toddler who doesn’t know if he should use an integral or a differential to solve the area under a curve.
(わかってる、僕だってより速いダウンロード環境は喉から手が出るほど欲しい。でも、僕の精子に望みを託す哀れな女性がいるんだぞ。もし曲面下の面積を求めるのに積分を使うべきか微分を使うべきか分からないような幼児が生まれたらどうするんだ。)

Leonard:I’m sure she’ll still love him.
(それでも彼女はその子を愛するよ。)

Sheldon:I wouldn’t.
(僕なら愛さないね。)

The Big Bang Theory Season1 Episode1(Pilot)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

「僕の精子に望みを託す哀れな女性」という発想が生まれること自体、シェルドンらしいのですが、その理由が「微積分のできない幼児が生まれたら困る」というのが彼らしさの核心です。
レナードの「それでも愛せるよ」という温かい返しに対し、「僕なら愛さない」と即答するシェルドンの価値観に、笑いながらも「ああ、この人はそういう人なんだ」と妙に納得してしまいます。
フレーズの「切実な期待を託す」という感情を、こんなにコミカルな文脈で使ってしまうのが、このドラマならではです。

「pin one’s hopes on」の意味とニュアンス

pin one’s hopes on
意味:〜に望みを託す、〜に期待をかける

pin は「画鋲で留める」という動詞です。
自分の hopes(希望・期待)を、特定の人や物事に画鋲でしっかりと留め付けるイメージから、「〜を頼みの綱として強く期待する」という意味になります。

単なる「期待する」よりも重みがあり、「これが失敗したら後がない」という切実さや、高い期待値が含まれることが多い表現です。
日常会話からビジネス・スポーツ・医療まで、幅広い文脈で使えます。

【ここがポイント!】

「all」を加えると切実さがさらに強まります。

  • pin one’s hopes on → 〜に期待をかける
  • pin all one’s hopes on → 〜に全ての望みを託す(より切実・一点集中)

また、なぜ 「in」ではなく「on」 なのかというと、画鋲を表面に刺して固定するという物理的な接触のイメージが on だからです。
「on」が持つ「何かの上に乗せる・固定する」という感覚とフレーズの意味がそのまま結びついています。

実際に使ってみよう!

The company is pinning all its hopes on this new smartphone.
(その企業は、この新しいスマートフォンに全ての望みを託している。)
業績不振の企業が起死回生の新製品にかける、社運を賭けた期待を表す定番の使い方です。ビジネス文脈でよく登場します。

We are pinning our hopes on this experimental treatment.
(私たちは、この実験的な治療法に望みを繋いでいます。)
医療や困難な状況で、それが唯一の解決策かもしれないという切実な願いを込めるときの使い方です。フレーズの重みが最もよく出る文脈です。

Don’t pin your hopes on him; he’s not very reliable.
(彼に期待しすぎない方がいいよ、あまり当てにならないから。)
否定形で使うことで「過剰な期待を寄せるな」というアドバイスになります。日常会話でも自然に使えるパターンです。

『ビッグバンセオリー』流・覚え方のコツ

コルクボードに「夢」や「願い」を書いた紙を、特定の対象に向けて画鋲(ピン)で「グサッ」と深く刺して固定する映像をイメージしてみてください。
風で飛んでいかないようにしっかりとピン留めする動作が、そのまま「強い期待を寄せる」という心情に直結します。

シェルドンが「哀れな女性が僕の精子に望みを託している」と言うあのシーンと、この画鋲のイメージをセットで覚えると、フレーズの「重みのある期待」というニュアンスが定着しやすくなります。

似た表現・関連表現

Count on
(〜を頼りにする、当てにする)
日常的な範囲で人や物を頼りにするカジュアルな表現です。
「pin one’s hopes on」のような切実さや感情の重みは薄く、より軽いトーンで使われます。

Put all one’s eggs in one basket
(一つのことに全てを賭ける)
一つのカゴに全ての卵を入れれば、落としたときに全て割れてしまうというイメージから、リスクを伴う一点集中を表す表現です。
「pin all one’s hopes on」と似た状況で使われますが、リスクへの警告のニュアンスが強くなります。

Bank on
(〜を当てにする、確信する)
銀行にお金を預けるくらい確実だと信頼するというニュアンスです。
「pin one’s hopes on」が感情的な期待を含むのに対し、こちらはより確信・信頼に近いトーンです。

深掘り知識:「pin」が持つ「固定する」というコアイメージ

「pin」 はもともと「画鋲・ピン」という名詞ですが、動詞として使うと「ピンで留めて動かないようにする」という意味になります。
このフレーズでは、自分の hopes(複数の希望・期待)を特定の対象の上に(on)ピンで留めて固定する——という物理的なイメージが、そのまま「望みを託す」という感情表現になっています。

ポイントは hopes が複数形であることです。
ひとつの期待ではなく、自分が抱えている複数の願いや望みをひとまとめにして、ひとつの対象にギュッと固定する——その「全賭け」に近い感情がこのフレーズの核心です。

まとめ|「これにかけるしかない」を英語で言えるようになろう

「pin one’s hopes on」 の核心は、画鋲で留めて動かさないように、自分の望みや期待を特定の対象にしっかりと預ける——その切実で重みのある感情を一言で表すフレーズです。
ビジネスでの起死回生の一手から、日常の「これに賭けてみよう」という場面まで、感情の重さを自然に乗せられる表現です。
「expect」や「hope」では伝えきれない切実さを、このフレーズはひと言で運んでくれます。
感情に重みを乗せた英語表現ができるようになると、伝えられることの幅がひとつ広がります。

このエピソードを見るには

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※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

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