海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン3第23話「The Lunar Excitation」は、ペニーが新しい彼氏に物足りなさを感じる一方、ハワードとラージがネットでシェルドンに合う女性を探します。この回の英語の面白さは、失恋から立ち直ろうとする日常語と、理想の相手を条件で探そうとする理屈が、恋愛を前へ進める方法として並ぶところにあります。フレーズの意味を確認するだけでなく、誰が誰に向けて、どの場面でその言葉を選んだのかを追うと、人物同士の距離と会話の目的が見えやすくなります。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン3第23話では、ペニーが新しい交際相手にどこか物足りなさを覚える一方、ハワードとラージはネット上でシェルドンに釣り合う相手を探し始めます。物語は、登場人物がそれぞれの立場から状況を説明し、友人同士で次の対応を考える流れで進みます。ここでは結末や核心の展開には触れず、屋上での実験にまつわる会話、恋愛相手を探す表現を中心に整理します。『ビッグバン★セオリー』S03E23の英語は、専門的な話題と日常の短い返答が交互に現れる点が特徴です。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get back on the horse
(失敗や挫折のあとに)もう一度立ち上がって挑戦する、仕切り直して再挑戦する。
Howard: The phrase is get back on the horse, not whores.
(そのフレーズは「get back on the horse」であって、「whores」じゃないぞ。)
ペニーが他の男性とデートしていることに落ち込むレナードを励まそうとしたラージが、ことわざを言い間違えて「get back on the whores(娼婦に戻れ)」と口にしてしまい、ハワードが慌てて訂正する一言です。真剣な励ましのつもりが下品な聞き間違いに転じる、この回らしい軽い導入場面です。
→ 詳しく読む
2. catch a movie
映画を(さくっと)見に行く、ふらっと映画を見る。
Leonard: I was thinking tonight maybe we could catch a movie.
(今夜、映画でも見に行けたらいいなと思っていたんだ。)
一夜を共にした翌朝、早番で出かけようとするペニーを見送りながら、レナードが控えめに次の約束を持ちかける一言です。しかしこの直後、ペニーから「昨夜は間違いだった」とはっきり告げられてしまい、軽い誘いのつもりが空振りに終わる場面です。
→ 詳しく読む
3. catch on
① (流行・言葉などが)広まり定着する ② (意味・冗談を)理解する、ピンとくる。
Sheldon: I’m fairly certain it will catch on as it fills a desperate need.
(切実なニーズを満たすものだから、きっと定着するはずだ。)
シェルドンが「preevning」という、午後と夕方の間を指す独自の造語を発表し、その必要性を切実に訴えたうえで自信満々に放つ一言です。誰も頼んでいない新語を大真面目に定着させようとする、シェルドンらしい過剰な確信がよく表れています。
→ 詳しく読む
4. walk among us
(それと分からぬ姿で)我々の社会に紛れて暮らしている。
Raj: We finally have proof that aliens walk among us.
(ついに、宇宙人が我々の中に紛れて暮らしている証拠を手に入れたぞ。)
出会い系サイトがシェルドンに女性を「マッチング」させたと知ったラージが、驚きのあまり大げさに叫ぶ一言です。シェルドンのような人物を人間離れした存在として扱う軽口で、ハワードとラージがこの後シェルドンの相手探しにのめり込んでいくきっかけになります。
→ 詳しく読む
5. so much as
(否定文・without とともに)〜さえも、〜すらも(しない)。
Leonard: Maybe she can have sex with him, and then walk out on him the next morning without so much as a how do you do?
(彼女は彼と寝て、翌朝ろくに挨拶もせずに出て行くこともできるんじゃないか?)
シェルドンとマッチングした女性について皮肉を言うレナードが、その女性が挨拶もそこそこに翌朝立ち去るかもしれないと想像して吐き捨てる一言です。実はこれはペニーに置き去りにされた自分自身の経験をなぞる皮肉で、他人事のふりをした愚痴になっています。
→ 詳しく読む
6. moon burn
月焼け(造語・sunburn のもじり)。
Sheldon: I know that, but with skin as fair as mine, moon burn is a real possibility.
(それは分かっているけど、僕みたいに色白だと月焼けだって十分あり得るんだ。)
夜間の屋上でレーザー実験の準備をするレナードに傘を持ってくればよかったと言うシェルドンが、雨など降らないと指摘されても引かず、色白の自分は月光でも「月焼け」するかもしれないと大真面目に主張する一言です。科学的な体裁を装った完全な冗談を淡々と言い切るのがシェルドン流です。
7. double-check
再確認する。
Leonard: Howard, do you want to double-check the equatorial mount on the laser?
(ハワード、レーザーの赤道儀をもう一度確認してくれないか?)
月に向けてレーザーを発射するという実験の準備中、レナードがハワードに機材の角度調整を頼む実務的な一言です。恋愛や人間関係の話題とは無縁の、屋上で黙々と装置を組み立てる男子会めいた雰囲気の場面から選ばれています。
8. mission accomplished
任務完了/やり遂げた。
Zack: Well, mission accomplished.
(よし、任務完了だ。)
ペニーの新しい彼氏として登場したザックが、レーザー装置を見て「かっこいい」と興奮したところ、シェルドンから「アインシュタインの悲願はまさにレーザーがかっこよくなることだった」と皮肉交じりに説明され、それをそのまま真に受けて返す一言です。皮肉を素直に受け止めてしまうザックの天然さが表れています。
9. play nice
仲良くする/お行儀よくする。
Penny: Play nice.
(仲良くしてね。)
ザックが「月を吹き飛ばす心配はないのか」と素朴に尋ねたのをシェルドンがばかにしようとした瞬間、ペニーが割って入ってたしなめる一言です。恋人の新しい相手をシェルドンにからかわせまいとする、ペニーなりの気遣いが表れています。
10. turn someone on to
〜を(人)に教える/紹介する。
Howard: I can turn you on to this great new dating site I found.
(見つけたすごく良い出会い系サイトを教えてあげられるよ。)
言い間違いの一件で気まずくなった空気を変えるように、ハワードがレナードに新しい出会い系サイトを紹介しようと申し出る一言です。レナードは即座に断りますが、ハワードは自分たちの側にも「誰にでも相手を見つけられる」という自信があることをにおわせ、この後のシェルドンの相手探しへとつながっていきます。
このエピソードの英語学習ポイント
ペニーが新しい交際相手との違和感を語る一方、ハワードとラージはシェルドンの相手探しを始めます。前者は感情を比較する日常語、後者は条件を集める理屈として進むため、恋愛の話題が二つの会話形式に分かれます。
シェルドンは自分の基準を守ろうとし、周囲はその基準に合う相手を探そうとします。誘いを断る表現、もう一度試す表現、相手の反応を探る表現を、声の調子と場面の切り替わりに沿って聞きます。
新しい関係へ進む英語は、必ずしも前向きな宣言だけで構成されません。過去を引きずる短い返答や、冗談で不安を隠す言葉も、次の行動へ向かう途中の表現として機能しています。屋上でのレーザー実験に新しい登場人物ザックが加わることで、恋愛の話題と科学趣味の話題が一つの場面に同居し、会話のトーンが目まぐるしく切り替わる点もこの回らしい特徴です。
10個のフレーズを復習するときは、冒頭のget back on the horseから後半のturn someone on toまでを単語の一覧として扱わず、場面の目的がどう移ったかに沿って並べ直します。気持ちを立て直そうとする日常の言葉と、条件を並べて理想の相手を絞り込もうとする理屈が、同じ場面で並走している様子を意識すると、10個の使い分けが立体的に見えてきます。とりわけcatch a movieとso much asは、どちらもレナードの失恋の余韻から出てきた言葉であり、続けて読むと本人が口にしない未練の形が見えてきます。表向きは他人のことを話しているようで、実は自分の状況を投影しているという構造は、字幕だけを追っていると見落としやすいので、発話の文脈を意識して聞き直す価値があります。
キャラクター別|英語の特徴
レナード|控えめな誘いが空振りに終わる
レナードは、ペニーとの一夜のあと、次につながる誘いをさりげなく持ちかけますが、「昨夜は間違いだった」とはっきり拒まれてしまいます。その直後にシェルドンの相手探しを茶化しながら口にする皮肉げな一言も、実はペニーに置き去りにされた自分の経験をなぞっており、素直に傷ついた気持ちを軽口で覆い隠すレナードらしさが表れています。
シェルドン|自分の造語や理屈を一切疑わない
シェルドンは、月光による「月焼け」という架空の心配や、「preevning」という独自の時間区分を、根拠のなさに気づかぬまま自信満々に語ります。周囲の反応をほとんど気にせず、自分の理屈が正しいという前提で押し通す姿勢が、この回でも一貫しています。ザックの素朴な質問をばかにしようとしてペニーに止められる場面も、悪意ではなく、相手の理解度を測らずに突き進む彼の癖の延長線上にあります。
ハワード|言い間違いを訂正しつつ話をまとめる
ハワードは、ラージの下品な言い間違いをすかさず訂正したうえで、気まずい空気を変えるようにレナードへ新しい出会い系サイトを紹介しようと申し出ます。突っ込みと世話焼きを同時にこなす身軽さが、友人グループの中でのハワードの立ち位置をよく表しています。
関連コラム記事
[dde_episode_columns id=”TBBT_US_S03E23″]
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は地域や時期によって変わるため、利用中の公式サービスで作品名とエピソード番号を確認してください。
前後のエピソード
シーズンまとめはこちら
シーズン全体の流れと学習テーマは、以下のシーズンまとめで確認できます。
シーズン3まとめはこちら

コメント