海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』S08E17では、シェルドンの隠していた大きな計画がきっかけで、エイミーとの関係に波紋が広がります。同じ回では、ペットショップでのやり取りやレナードの照れくさい贈り物、ラージのうっかりした行動も並行して描かれます。この記事では結末を明かさない範囲であらすじを紹介したうえで、台本の発話から選んだ10個の英語表現を、話した人物と場面がわかる形で取り上げます。単語の意味だけでなく、誰がどのような場面でその表現を口にしたのかにも注目していきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン8第17話「The Colonization Application」では、恋人と暮らすためのペットを相談していたはずのシェルドンが、実は火星移住プログラムに応募していたことをエイミーに知られ、二人の関係が揺れ動きます。同じ夜、レナードは気恥ずかしい思いをしながらペニーへのバレンタインの贈り物を打ち明け、留守番中のラージはうっかり恋人の部屋のプライバシーに踏み込んでしまいます。三つの場面はそれぞれの形で「将来をどう思い描くか」という共通の問いに触れており、会話のテンポの速さの中に戸惑いや気まずさ、それでも相手を思う気持ちが見え隠れします。ここでは結末や決定的な展開には触れず、英語表現を聞き取るために必要な状況だけを整理します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. a slow news day
「a slow news day」は「特にニュースのない日、大したことのない話、平凡な日」という意味です。
Amy: You know, Sheldon, at any other time, learning that you had plans to go live on Mars would be a slow news day.
(和訳:ねえシェルドン、他の時だったら、あなたが火星に移住する計画を立ててたなんて話、大したニュースでもなかったはずなのに。)
亀を迎える話で盛り上がっていた直後に火星移住計画を知らされたエイミーが、皮肉交じりに漏らす一言です。普段なら聞き流せる程度の話、というニュアンスで使われています。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
2. in the zone
「in the zone」は「絶好調で、集中しきって、ゾーンに入って」という意味です。
Leonard: I, I was in the zone, like an athlete.
(和訳:僕はまるでアスリートみたいに、完全に集中しきってたんだ。)
ミニゴルフで良い結果を出したレナードが、後の場面でも同じ表現を繰り返して自画自賛する場面です。何かに完全に集中して調子が出ている状態を表します。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
3. mean business
「mean business」は「本気である、真剣だ、手加減しない」という意味です。
Sheldon: That was tricky, ’cause when it comes to alcohol, she generally means business.
(和訳:あれは判断が難しかったよ、だってお酒のこととなると、エイミーはたいてい本気だから。)
エイミーの皮肉が本気かどうかを見極めようとしたシェルドンの発言です。ふだんとは違う真剣な態度を指して使われています。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
4. no picnic
「no picnic」は「楽ではない、簡単ではない、骨が折れる」という意味です。
Sheldon: But life here on Earth is no picnic.
(和訳:でも、この地球での暮らしだって、楽なものじゃない。)
火星移住プログラムへの応募動画の中で、シェルドンが地球での生活も楽ではないと述べる場面です。困難な状況を表すときに使われる定番の言い回しです。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
5. slim to none
「slim to none」は「可能性が限りなく低い、ほとんどゼロ、まずありえない」という意味です。
Sheldon: Yeah, if I’m going to a barren, lifeless environment where the chances of survival are slim to none, I want you there with me.
(和訳:うん、生存の見込みがほとんどないような不毛な環境に行くなら、そこに君にもいてほしいんだ。)
火星移住への本音を打ち明けたシェルドンが、エイミーに一緒に来てほしいと伝える場面です。可能性がほとんどないことを表すときに使われる表現です。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
6. come on
「come on」は「さあ、ほら、まさか」という意味です。
Penny: No, come on, I want to do it.
(和訳:ううん、いいから、私もやりたいの。)
レナードの照れくさい提案をからかっていたペニーが、態度を変えて前向きになる場面です。相手をその気にさせたり、ためらいをほぐしたりするときに使われます。
7. at all
「at all」は「少しでも、いったい」という意味です。
Penny: Uh, I mean, did we move at all?
(和訳:というか、私たち少しでも動いた?)
絵の具遊びの出来栄えに納得がいかないペニーが、成果の乏しさを軽くからかう場面です。「少しでも」というニュアンスを強めるときに使われます。
8. feel like
「feel like」は「〜のように感じる、〜したい気がする」という意味です。
Raj: You feel like a big man now?
(和訳:これでちょっとは一人前の男になった気分?)
ラージが友人をからかうときの決まり文句で、相手の得意げな態度を茶化す場面で使われています。「〜のような気がする」という感覚を表す表現です。
9. have to
「have to」は「〜しなければならない」という意味です。
Raj: You can joke about murdering people, but you have to say just kidding.
(和訳:人を殺す冗談を言うのはいいけど、そのあとで必ず「冗談だよ」って言わなきゃだめだよ。)
エミリーの物騒な冗談に対して、ラージが二人の間だけのルールを持ち出す場面です。義務や約束事を伝えるときに使われる基本的な表現です。
10. want to
「want to」は「〜したい」という意味です。
Sheldon: Do you want to say it?
(和訳:君が言いたい?)
亀を飼うという知らせをエイミーと一緒に発表しようとするシェルドンが、発言の順番を譲る場面です。相手の希望を尋ねるときに使われる基本表現です。
このエピソードの英語学習ポイント
このエピソードの英語は、火星移住という大きな話題と、亀を飼う相談やバレンタインの贈り物といった身近な話題が同じ会話の中で行き来する点が特徴です。シェルドンの発言は科学的な語彙を交えた長めの文になりがちですが、ペニーやラージの発言は短い相づちや切り返しが多く、話者ごとの文の長さの違いを意識すると聞き取りやすくなります。三組のカップルがそれぞれ別の部屋で同時進行の会話をしているため、場面が切り替わるたびに話題と語調がリセットされる点にも注意が必要です。
「a slow news day」や「slim to none」のように、深刻な話題を軽く見せたり可能性の低さを表したりする表現が多く登場します。一方で「come on」や「feel like」のように、相手をなだめたりからかったりする日常的な表現もあり、場面ごとのトーンの違いを意識すると使い分けが身につきます。
とくにレナードの「in the zone」は、ミニゴルフの場面とその後の場面で二度使われており、同じ表現を繰り返すことで得意げな態度がコメディとして強調されています。同じフレーズが別の場面でどう再利用されるかに注目すると、キャラクターの口癖として記憶に残りやすくなります。
シェルドンの発言には「there’s this company that’s attempting to establish a colony on Mars」のように、進行形を重ねた説明の仕方が目立ちます。事情を淡々と述べる語り口の中に、実は重大な決断が紛れ込んでいる点を意識すると、彼特有の話し方の癖がつかみやすくなります。
キャラクター別|英語の特徴
エイミー|シェルドンの将来計画に自分の人生を重ねる
エイミーは、シェルドンから火星移住プログラムへの応募を知らされ、二人で亀を迎えるという小さな一歩を踏み出したばかりだった分だけ、大きな戸惑いを見せます。ペットショップでの温かいやり取りとの落差が、そのまま台詞のトーンの変化に表れています。
Amy: But a couple of hours ago, we were getting a turtle.
(和訳:でも、ほんの数時間前には、二人で亀を迎えようとしていたのに。)
火星移住という大きな計画と、亀を飼うという身近な約束との落差を、エイミーはこの一言で対比させています。二人で決めたはずの小さな約束が、実は片方だけの秘密の陰に隠れていたと知った戸惑いが、短い言葉の端々ににじんでいます。
シェルドン|火星移住を理想の研究計画として語る
シェルドンは、火星移住プログラムへの応募を、恋人への配慮よりも自分の科学者としての使命感を優先させる形で説明します。エイミーに事情を尋ねられて初めて、深く考えずに応募していたことが明らかになります。
Sheldon: Oh, there’s this company that’s attempting to establish a colony on Mars, and I applied to be among the first to go.
(和訳:ああ、火星に植民地を作ろうとしている会社があってね、僕はその最初のメンバーに志願したんだ。)
重大な決断のはずが、亀の名前を考える話のついでのように語られる点に、シェルドンらしい優先順位の偏りが表れています。応募のきっかけを尋ねられても悪びれる様子がなく、エイミーが承諾するはずがないと自分で分かっていたことを、後から開き直るように認める場面も続きます。
ラージ|恋人のプライバシーを侵してしまう弱さが出る
ラージは、恋人の留守中に部屋のプライバシーに踏み込んでしまい、その事実を隠しきれずに打ち明けることになります。動揺しながらも正直に話そうとする姿勢に、彼の不器用さが表れています。
Raj: I got curious, I was looking around and I broke the drawer on your night stand.
(和訳:気になって、いろいろ見て回ってたら、ナイトテーブルの引き出しを壊しちゃったんだ。)
隠し通せない失敗を自分から白状するこの場面は、ラージの正直さと気まずさが同時ににじむやり取りです。ハワードと電話でつながったまま起きた出来事だったこともあり、動揺がそのまま第三者に筒抜けになってしまう点も、この場面ならではのおかしみになっています。
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