「Yes. I can handle everything else but women crying.」に見る、大抵は平気だが一つだけは苦手だと開き直って認める言い方|『ホワイトカラー』S01E04で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Yes. I can handle everything else but women crying.」に見る、大抵は平気だが一つだけは苦手だと開き直って認める言い方|『ホワイトカラー』S01E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ホワイトカラー』シーズン1 第4話に登場する、大抵のことは平気だが一つだけは苦手だと開き直って認める、そんな一幕です。証拠を調べながら夜まで残るピーターとニールの会話で、ピーターが自分の心がけを打ち明けたところから、思わぬ弱みの告白へと話が転がっていきます。

普段は平気なふりを崩さない人が、たった一つだけ本音をこぼしてしまう瞬間を、順番に見ていきます。

目次

自分の心がけを打ち明けてから、言葉を濁す言い方

ピーターの家にしばらく身を寄せている、エリザベスの友人ダナを気遣う流れで、ピーターは自分の考えを語り始めます。

Peter: Look, I try to be a good person.
(なあ、俺は良い人間でいようとしてるんだ。)

White Collar Season1 Episode4 (Flip of the Coin)

Look, は「なあ」「ねえ」に近い、話を切り出す時の前置きの言葉です。かしこまった前置きではなく、これから本音を話すという合図として使われます。

try to be ~ は「〜であろうと努める」という意味で、完璧にできているとは言い切らず、あくまで心がけの話だと控えめに伝える表現です。a good person という漠然とした言葉で始めることで、これから話す内容がまだ具体的な形になっていないことも伝わってきます。歯切れの悪さを察したニールは、すかさず核心を突いてきます。

Neal: Is it the crying?
(泣かれるのが苦手なのか?)

White Collar Season1 Episode4 (Flip of the Coin)

Is it ~? というシンプルな疑問文の形は、相手が言い淀んでいる内容をこちらから単刀直入に言い当てる時に使える組み立てです。長々と事情を尋ねるのではなく、核心をひとことで問いかけることで、相手が話しやすくなる効果もあります。the crying と定冠詞を添えることで、抽象的な「泣くこと一般」ではなく、その場の状況で問題になっている具体的な涙を指しているのも、この場面ならではの使い方です。当てずっぽうではなく、これまでの流れから見当をつけて核心を突く、そんな踏み込み方が伝わってきます。

「それ以外は平気」と例外を認めて開き直る言い方

核心を突かれたピーターは、隠さずに苦手なことを認めます。

Peter: Yes. I can handle everything else but women crying. That’s all.
(ああ。女性の涙以外は大抵平気なんだ。それだけだよ。)

White Collar Season1 Episode4 (Flip of the Coin)

I can handle everything else but ~ は「それ以外は大抵平気だが、〜だけは無理だ」と、一つだけ例外を認めて開き直る言い方です。handle は「対処する」「切り盛りする」という意味の動詞で、trouble や pressure など幅広い対象に使えます。

everything else but ~ の部分で「それ以外の全部」と「唯一の例外」を対比させることで、普段は動じない人物が一点だけ弱みを見せる構図がくっきり浮かび上がります。仕事では動じずに指示を出す立場のピーターが、涙という一点だけには手も足も出ないと認める、そのギャップの大きさが響く一言です。文末の That’s all. は「それだけだ」と、話を大げさにしたくない時に添える締めくくりの言葉として働きます。

「お前が相手なら」と、相手次第で対応が変わると言う言い方

この後ピーターは、自分の弱みをさらに対比を交えて言い添えます。

Peter: I mean, with you I’d give you a slug on the shoulder and I’d tell you to cowboy up.
(というか、お前が相手なら肩を小突いて腹をくくれって言うだけで済むんだけどな。)

White Collar Season1 Episode4 (Flip of the Coin)

I mean, は直前の発言を言い換えたり補足したりする時の前置きで、ここでは「女性の涙は無理だ」という話をさらに具体的に膨らませる役割を果たしています。with you で「お前が相手なら」と条件を限定し、その場合の自分の対応(give you a slug on the shoulder=肩に一発見舞う、cowboy up=弱音を吐かずに踏ん張る)を挙げています。

slug はここでは「一発」「パンチ」を指す名詞で、a slug on the shoulder で「肩への軽い一発」という意味になります。

家に身を寄せている女性の涙には手も足も出ないのに、気心の知れた相棒には気軽に発破をかけられる、そんな対応の落差がこの一言に凝縮されています。cowboy up はカウボーイのように弱音を見せず立ち向かうという発想からきた表現で、気の置けない相手への活の入れ方として使われます。

まとめ|相手によって変わる、伝え方の加減

I can handle everything else but ~ で一つだけ苦手なことを開き直って認める言い方と、with you で相手が変われば対応も変わると対比する言い方を見てきました。相手との距離感で言葉の選び方が変わる点に注目です。

次回も『ホワイトカラー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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