「I have never even asked for one favor before.」に見る、頼みごとをしてこなかった実績を盾に助けを求める言い方|『ホワイトカラー』S02E04で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I have never even asked for one favor before.」に見る、頼みごとをしてこなかった実績を盾に助けを求める言い方|『ホワイトカラー』S02E04で学ぶ英会話

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今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第4話から、ダイナーの店員ジーナの身を案じたモジーが、ニールに助けを求めるやり取りを取り上げます。慎重に構えるニールを、モジーは「これまで一度も頼みごとをしたことがない」という理屈で動かしていきます。

頼みを切り出す一言から、相手の猶予を打ち消す反論、貸し借りを持ち出す決め手、引き受けたあとの短い応酬まで、会話の順に見ていきます。

目次

「a friend in need」で切り出し、相手の数字で反論する

FBIの建物に現れたモジーは、なぜここに来たのかと問われて、まず自分のためではない用件だと示します。

Mozzie: I have a friend in need.
(困っている友人がいるのだ。)

White Collar Season2 Episode4 (By the Book)

a friend in need は「困っている友人」で、in need は「助けを必要としている」状態を表します。自分の困りごとではなく友人の困りごととして切り出すと、聞く側も用件を受け止めやすくなります。頼みごとの入り口として、そのまま使いやすい形です。

モジーは、ダイナーでジーナの様子がおかしかったことを説明します。話を聞いたニールは、まず時間を置こうと持ちかけます。

Neal: Okay, look, let’s give it 24 hours.
(分かった、いいかい、24時間様子を見よう。)
Mozzie: We might not have 24 hours!
(24時間もないかもしれないのだ!)

White Collar Season2 Episode4 (By the Book)

give it + 期間 は「(様子を見るために)それだけの時間を置く」という意味で、it は目の前の状況を漠然と指しています。「一晩待ってみよう」なら give it a night、「一週間様子を見よう」なら give it a week と、期間を入れ替えて使えます。

モジーの返しは、ニールが出した 24 hours という数字をそのまま使っているのが特徴です。might not は「〜ではないかもしれない」という推量で、相手が前提にしている猶予そのものを疑う形になっています。相手の言葉を繰り返して打ち消すと、どこに反対しているのかが一目で分かります。

「They owe me」と「never even」で、頼みに重みを持たせる

モジーは、ジーナに勧められた本の筋を持ち出して、あれは自分への合図だったと言い切ります。それでもニールが渋ると、モジーは貸し借りの話を持ち出します。

Mozzie: Gina was trying to send me a message. It was a cry for help.
(ジーナは私に合図を送ろうとしていたのだ。あれは助けを求める叫びだ。)
Neal: This isn’t the kind of case that Peter normally handles, if it’s even a case.
(ピーターが普段扱う種類の事件じゃないよ。そもそも事件かどうかも怪しいしね。)
Mozzie: They owe me, Neal. I have never even asked for one favor before.
(連中には貸しがあるのだ、ニール。私はこれまで、ただの一度も頼みごとをしたことがない。)
Neal: Okay. I’ll look into it. Can you give me Gina’s last name?
(分かった。調べてみるよ。ジーナの名字を教えてくれるかい?)
Mozzie: Oh, and then some.
(ああ、それ以上のものもあるぞ。)

White Collar Season2 Episode4 (By the Book)

a cry for help は「助けを求める叫び」という名詞句で、実際に叫んでいなくても、遠回しな合図やサインを指して使われます。ニールの if it’s even a case は、even が「そもそも」の働きをして、事件として成り立つかどうか自体を疑う留保になっています。

They owe me の owe は「〜に借りがある」で、ここでの They は直前に名前の出たピーターを含むFBI側を指すと読めます。続く I have never even asked for one favor before は、現在完了の否定で「これまでに一度もない」という経験を示し、never even と one favor が重なって「ただの一つも」という強調になります。頼みごとをしてこなかった実績を、今回の頼みを通す根拠に変えているところが見どころです。

押されたニールは I’ll look into it.(調べてみる)と引き受けます。look into は「調べる」の定番の句動詞です。名字を尋ねられたモジーの and then some は「それどころか、もっとある」という返しで、名字以上の情報を持っていることをのぞかせています。

まとめ|友人のための頼みを、言葉を重ねて通す

a friend in need で切り出し、might not have で猶予を打ち消し、They owe me と never even で頼みの重みを示す流れを見てきました。頼みを通すための言葉の積み重ね方が分かります。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、場面に合う言い回しを拾っていきましょう。

モジーとジーナをめぐるこの回の英語は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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