「that’s our cue」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S05E02で学ぶ英会話

「that's our cue」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大勢で誰かのお見舞いに集まったとき、疲れた様子を見て「そろそろ引き上げよう」と誰かが目配せする、そんな瞬間が日常にはあります。

そんな場面にぴったりの「that’s our cue」を、『ホワイトカラー』シーズン5第2話の終盤、病院に集まった面々が、休養を勧めながらもそっと退席のタイミングを見極める場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「that’s our cue」の意味とニュアンス

that’s our cue
意味:それが(退席・行動する)合図だ

that’s our cueは、cue(合図・きっかけ)という単語を使い、「何かが起きたことをきっかけに、自分たちが行動を起こすタイミングだと判断する」ことを表す口語表現です。

特に「その場を離れる合図」として使われることが多く、空気を読んで動くニュアンスを持っています。相手の様子や状況の変化を見て、その場を辞去する、話を切り上げるなど次の行動に移るタイミングだと判断したときに使われます。誰も明言しないまま、その場にいる全員が同じ結論にたどり着くという、暗黙の了解が成立する瞬間を表す表現でもあります。

自分たちだけで完結する判断ではなく、周囲の状況を観察したうえで「今がそのときだ」と結論づける点が、この表現の特徴です。誰かがはっきり合図を出すわけではなく、その場の空気からきっかけを見出す点にも、この表現らしさが表れています。

【ここがポイント!】

  • 「that’s our cue」の核は、状況の変化を見て行動を起こすタイミングを察知すること
  • 特にその場を離れる合図として使われやすい、空気を読む表現
  • 相手の様子を観察したうえでの判断だという点がニュアンスの中心

『ホワイトカラー』S05E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

病院に集まった仲間たちが、休養を必要としている当人を気遣いながら会話を交わす場面です。当人の疲れた様子を見て、その場にいたエリザベスが発するひと言に注目です。

— So how long you gonna be out of the office?
(どのくらい仕事を休むんだ?)

Diana: As long as it takes.
(必要なだけ。)

— Promise me that you will take your time.
(ちゃんと時間をかけると約束してくれ。)

Diana: I promise. I haven’t slept in a couple of days.
(約束するわ。ここ数日、ろくに眠れていないの。)

Elizabeth: I think that’s our cue.
(それが私たちの合図ね。)

— Okay.
(分かった。)

White Collar Season5 Episode2 (Out of the Frying Pan)

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シーン解説と心理考察

病院に集まった仲間たちは、休養を必要としている当人を気遣い、「どのくらい休むのか」「ちゃんと時間をかけると約束してくれ」と声をかけます。当人が「約束するわ。ここ数日、ろくに眠れていないの」と本音を漏らすところに、疲労の色を隠しきれない様子がにじみます。

このやり取りを見ていたエリザベスは、「それが私たちの合図ね」と、これ以上は長居せず場を離れるべきタイミングだと察して仲間に合図を送ります。多くの人が詰めかけた病室で、疲れた当人にそっと休息の時間を作ろうとするエリザベスの気配りが、この一言には表れています。

言葉ではっきり「帰ろう」と言うのではなく、相手の疲労という状況の変化から退席のきっかけを見出す様子が、この場面の見どころです。集まった全員が同じ空気を共有し、誰からともなく腰を上げようとする呼吸の合わせ方も印象的です。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

that’s our cueを覚えるコツは、舞台の袖である出来事が起きたのを見て「よし、今だ」と動き出す役者の姿を思い浮かべることです。cue(合図)は本来、演劇用語で次の動作・台詞を始めるきっかけを意味します。

疲れた様子を見せた当人を気遣い、周りの人たちが退席のタイミングを察したように、きっかけを見て動くという舞台裏のイメージごと覚えておくと、空気を読んで動きたい場面でとっさに使える表現になります。台本に書かれたセリフを待つ役者のように、周囲の変化を待ってから動き出す姿勢が、このフレーズの土台にあります。

例文で覚える「that’s our cue」

子どものいる家庭の訪問からプレゼンの開始まで、that’s our cueを、3つの例文で確認していきましょう。

When the baby started crying, that was our cue to say goodnight.
(赤ちゃんが泣き始めたのが、私たちがおやすみを言う合図だった。)
子どものいる家庭を訪れて退席する日常の場面です。to以下に具体的な行動を続けることで、何をする合図かが明確になります。

As soon as the manager frowned, I knew that was my cue to stop talking.
(上司が眉をひそめた瞬間、それが話をやめる合図だと分かった。)
相手の反応を見て発言を控えるビジネスの場面です。相手の表情の変化がそのままきっかけになっています。

A: The host just started clearing the plates.
B: Yeah, that’s our cue to leave.
(A:ホストがお皿を片付け始めたよ。)
(B:うん、それが私たちの帰る合図だね。)
パーティーやディナーの終わりを察するカジュアルな会話です。相手の行動の変化から、二人で同じ判断にたどり着いています。

あわせて覚えたい関連表現

take the hint
(察しをつける、それとなく気づく)
that’s our cueが「行動を起こすタイミングだと判断する」ことに重点があるのに対し、take the hintは「相手の遠回しなメッセージに気づく」ことに重点があります。

time to go
(そろそろ行く時間だ)
time to goは単に時刻や状況から「行くべき時」を述べる直接的な表現で、cueが持つ「きっかけを察知する」というニュアンスは薄い表現です。

read the room
(場の空気を読む)
read the roomは場全体の雰囲気を継続的に把握する行為を指すのに対し、that’s our cueは特定の一瞬の出来事をきっかけとして行動を起こす点で焦点が異なります。

Note|that’s our cue / take the hint / read the roomの使い分け

「空気を読んで動く」ことを表す英語表現には、何をきっかけに、どんな行動を取るのかという点で違いがあります。

that’s our cueは、特定の出来事や変化を合図として、次の行動(多くは退席)に移ることを表す表現です。舞台で役者が合図を受けて動き出すように、「今がそのときだ」という一瞬の判断が中心にあります。一方take the hintは、行動そのものよりも、相手が発した遠回しなメッセージに気づくという理解の過程に焦点があります。read the roomはさらに範囲が広く、場の空気全体を継続的に読み取る姿勢そのものを指す表現です。

エリザベスが「それが私たちの合図ね」と口にした場面でthat’s our cueが選ばれたのは、疲れた当人の様子という具体的な変化が、退席という行動への明確なきっかけになっていたからです。周囲を気遣いながらも、判断そのものは瞬時に下すエリザベスらしい観察眼も、この一言に表れています。read the roomのような漠然とした空気の把握ではなく、特定の一瞬をとらえて動き出す判断だからこそ、cueという語がふさわしい場面といえます。

きっかけとなる出来事が具体的かどうか、行動につながっているかどうかを意識すると、that’s our cue・take the hint・read the roomの違いが整理しやすくなります。三つとも「言葉にしないメッセージを受け取る」という点では共通しており、状況に応じて使い分けると表現の幅が広がります。集団の中でこうした暗黙の呼吸を合わせられるかどうかも、社会的な機転として評価されやすいポイントです。

まとめ|きっかけを見て動く、その気配り

that’s our cueは、状況の変化を見て行動を起こすタイミングを察知する表現です。特にその場を離れる合図として使われやすく、空気を読んで動くニュアンスを持っています。

子どものいる家庭を訪れて退席するときも、パーティーの終わりを察するときも、この一言があれば言葉少なに気持ちよく次の行動へ移れます。

疲れた当人を気遣いながら、そっと退席のきっかけを見出したエリザベスの姿には、多くの仲間に囲まれた病室でも一人ひとりに目を配る細やかさが宿っていた場面でした。

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